白いキノコといえばしめじだが…毒性があるのは?種類を解説!

毒キノコと言えば赤色や模様のあるキノコを思い浮かべますが、白いキノコにも毒性はあるのか気になりますよね。

そこで今回は

  • 白いキノコには毒があるのか?
  • 食べられる白いキノコとは?
  • 毒性がある白いキノコとは?
これらのテーマについて紹介していきたいと思います。

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白いキノコは毒がある?

ここでは、白いキノコには毒があるのか、食べる事ができる白いキノコはあるのかを紹介していきます。

イメージでは毒があるキノコが多いが…

「白いキノコには毒がある」というイメージは「ドクツルタケ」からきているのではないでしょうか。「ドクツルタケ」とは、「死の天使」とも呼ばれる大変危険な毒を持つキノコです。

「ドクツルタケ」は日本中の山で見かける事のできる日本国内最強の猛毒キノコです。その「ドクツルタケ」に見た目がそっくりなキノコが「シロタマゴテングタケ」です。

「シロタマゴテングタケ」も致死性の毒を持つキノコですので、食べるのは大変危険です。毒キノコを誤って食べない事が賢明ですが、数多くあるキノコの種類を把握するのは至難の業です。「白いキノコには毒がある」と思って近づかないのが賢明でしょう。

食べられる白いキノコは?

私たちがよく食べる白いキノコと言えば「しめじ」ですが、その他にも食べる事ができる白いキノコは存在します。その1つが「ホコリタケ」です。

「ホコリタケ」は秋と冬に森林地帯の終わりや小道に沿った場所でよく見つけられます。食用であるかを判断する方法は、「ホコリタケ」を中心で切り、切った側面が真っ白である事を確認してください。黄色や茶色に変色している場合は、腐敗し始めているサインですので食べるのを控えましょう。

「ササクレヒトヨタケ」も食べる事ができる白いキノコです。見た目は細い柄に刃のようなひだが被さっています。「ササクレヒトヨタケ」は低温多湿の都市部で見つける事ができますが、排気ガスで汚染されている可能性もあるので、交通量が多い場所に生えている場合は食べないようにしてください。

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毒性がある白いキノコは?

ここでは、毒性のある白いキノコについて紹介していきます。

スギヒラタケ

日本ではスギやマツなどの針葉樹の切り株や倒木に8月から10月頃に発生します。見た目は2~6㎝のカサがいくつも重なりあって群れて生えるのが特徴的です。

以前は「スギヒラタケ」は食用のキノコだと考えられていましたが、平成16年以降に「スギヒラタケ」を食べた事が原因だと思われる病気が多く報告されるようになりました。

農林水産省や厚生労働省では調査研究を進めていますが、「スギヒラタケ」が安全に食べる事ができるキノコかは現時点では判明できていません

農林水産省の委託研究では、「スギヒラタケ」に含まれる複数の天然成分が関係して急性脳症が起きるのではないかと言う報告もみられています。

クサウラベニタケ

夏から秋に発生します。カサの直径は3~8㎝程で、成長するとカサが開いてくるのが特徴的です。「クサウラベニタケ」は食用の「ハタケシメジ」や「ホンシメジ」と見た目が似ているため、キノコの中でも最も食中毒を起こした件数が多いと言われています。

間違って食べてしまうと、腹痛・吐き気・嘔吐・下痢などの消化器系の中毒を引き起こします。

タマシロオニタケ

夏から秋にかけて林内地上に発生します。カサは直径3~7㎝程で、白色~やや褐色を帯びた白色をしています。成長に伴ってカサが開いていき、最終的にはカサは平らになります。

表面には尖ったイボが無数に見られるのが特徴的ですが、イボは雨などで取れてしまう場合もあるため注意してください。1978年には「タマシロオニタケ」の食中毒で2名の死亡例が報告されています。

フクロツルタケ

夏から秋にかけて、ブナ科の樹下に発生します。名前の由来は基部のツボが袋状に大きく膨らむ特徴からきています。以前は毒性不明でしたが、1972年に死亡例が報告され、それ以降は猛毒キノコとして注意喚起が促されています。

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ニセクロハツ

夏から秋にかけて、シイやカシ等の林の地上に発生します。摂取すると数十分~数時間で嘔吐や下痢などの症状を引き起こします。その後、最悪の場合は腎不全、心臓衰弱によって死に至るケースもあります、

シロタマゴテングタケ

夏から秋にかけて、広葉樹林や針葉樹林の地上に発生します。カサの大きさは5~10㎝の中型です。ドクツルタケ同様、「破壊の天使」の異名をもち、1本食べただけでも死に至る程の猛毒を持っています。

ドクツルタケ

初夏から秋にかけて広葉樹林や針葉樹林がある場所に発生します。カサの大きさは5~15㎝程で個体差があります。間違えて食べてしまうと「コレラ様の症状」「眼球や皮膚が黄色くなる」「肝臓肥大」「胃腸の出血」などの症状が現れ、早急に処置をしなければ死に至る可能性があります。

まとめ

「白いキノコには毒があるのか、食べられる白いキノコとは、毒性がある白いキノコとは」これらのテーマについて紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 白いキノコには致死性の高い毒を持つキノコもあるため、白いキノコには十分に注意が必要
  • 「ホコリタケ」や「ササクレヒトヨタケ」は食べる事ができる白いキノコ
  • 毒性のある白いキノコには「スギヒラタケ」「シロタマゴテングタケ」「ドクツルタケ」など、多くのキノコが存在する

白いキノコは見た目も綺麗で可愛らしい物もありますが、死に至る程の毒を持っている場合があります。もし見かけても、決して食べないように注意してくださいね。

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