パン屋のみならず、スーパーやコンビニでいつでも買える食パン。朝はトーストにしたり、サンドイッチにして会社や学校に持っていたり、休日はフレンチトーストにしたり……。軽めの食事やおやつにピッタリなので、きらさずに家に常備している方も多いですよね。常備する上で不安なのは「保存方法」だと思います。一斤買ってもすぐに食べきるものではないので、季節によってはカビが生えてしまったり、乾燥してしまったり、残念な思いをした方もいるのではないでしょうか?
この記事では、毎日の食卓に欠かせない食パンをおいしいまま長く保存する方法と保存期間の目安をご紹介していきます!
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目次
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食パンってどんな食品?
保存方法をご紹介する前に、食パンの基本情報を学んでいきましょう。食パンとは、パン生地を発酵させ、大きな長方形の箱型の型に入れて焼いたパンのことを言います。薄く切ってトーストにして食べたり、サンドイッチに用いたりするのが一般的です。近年は、一斤1000円程度するような「高級食パン」がブームとなっており、趣向を凝らした食パンが売りの専門店が増えています。
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食パンはどうやって作られる?
食パンはこのような工程を経て作られます。まずは、小麦粉、水、パンを発酵させるパン酵母を混ぜ合わせ、発酵をさせます。 発酵した生地に小麦粉と水、さらに食塩やバターなどで味付けしてこね、休ませます。できあがった生地を切り分け、中間発酵・ガス抜きを行います。そして、いよいよ型の中に入れて成形し、最終発酵、焼成し、食パンが誕生します。食パンを焼くときに使われる長い箱型の型は、日本では「食パン型」と呼ばれています。複雑な工程と、何度も発酵させることで、あのふわふわな食パンができるのですね。
食パンの種類
お店には食パンと似たパンがいくつか売られていますが、私たちが「食パン」と呼ぶパンにはどんな種類があるのでしょうか?主に「食パン」と呼ばれている種類をこちらにまとめました!
- 角食パン(角型食パン)・・・角食パンは、生地を型に入れた後、蓋をして焼いた食パン。断面は真四角。蓋を閉じて焼くためしっとりと滑らかな食感。
- 山食パン(山型食パン)・・・山食パンは、生地を型に入れた後、蓋をせずに焼いた食パンである。焼く過程で生地が上に伸びるため比較するときめが粗い。日本では明治時代にイギリス人によって作られたこともあり「イギリスパン」とも呼ばれる。
食パンの種類の違いは焼き方が違うと言うことがわかりましたね。食感も違うので、どちらが好みか両方試してみるのも良いですね。
なぜ「食パン」と言うの?
フランスパン、バターロール、コッペパンなど、パンにはそれぞれ名前がありますが、なぜ「食パン」と言うネーミングになったのでしょうか?諸説ある「食パン」の由来をまとめました。
- 日本にパン文化が広まったとき、食パンは海外で主食とされていたことから「主食用パン」と呼ばれ、そこから「食パン」だけが定着したから。
- デッサンで消しゴム代わりに使われるパンを「消しパン」、食用のパンを「食パン」と呼び分けていたから。
今では馴染み深い「食パン」と言う名前。正しい由来はわかりませんが、まだ日本人がパンに馴染みがなかったころから存在していた歴史のあるパンだと言うことがわかりますよね!
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食パンにはどんな栄養がある?
食パンにはどのような栄養や健康効果があるのでしょうか?こちらで詳しく見ていきましょう!
食パンを食べて期待できる効果
食パンの主な栄養素である炭水化物・脂質はエネルギー源になります。脳をはじめ全身の活動を直接支えています。サッと食べられる食パンは、朝やお昼時のエネルギーチャージに最適ですね!全粒粉の食パンを選べばさらなる健康効果も期待でき、高血圧、便秘、血糖値異常に効果があります。
食パンの主な栄養素
食パンには、炭水化物、脂質のほか、たんぱく質、ビタミンB1・ビタミンB2などのビタミン類、カルシウム・鉄などのミネラルが豊富に含まれています。他の主食として食べられているごはんや麺類と比べても、パンに含まれる量がもっとも多いのです。
- 炭水化物:炭水化物はブドウ糖・果糖などから構成されているものを総称です。大きく分類すると体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分類できます。
- 脂質:脂質は、1gあたり9kcalのエネルギーを生み出す三大栄養素の中での一番のエネルギー源です。人間の体内では、取り入れた糖質をグリコーゲンとして保存するだけではなくて脂質にすることで、生体維持に必要なエネルギーが無くならないようにしています。細胞膜やホルモンの材料になり、コレステロールや中性脂肪として存在しています。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- 鉄:鉄は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
栄養バランスの良い食パンの食べ方
食パンは、カルシウム源となる牛乳・乳製品や、たんぱく源となる肉・魚類とも相性が良いです。また、パンに不足している食物繊維を摂取するためにも、いろいろな食品と組み合わせてバランスのよい食事をとるのがオススメです!
- パンと野菜、海藻類、ヨーグルト、豆類を合わせる
- 野菜やハムなどを挟んでサンドイッチにする
- 牛乳などを使用したスープを一緒に食べる
美味しく栄養UPを目指しましょう!
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食パンを長持ちさせる保存方法
それでは、食パンの保存方法と保存期間の目安を詳しくご紹介します!
食パンは冷蔵・冷凍どっちが正解?
答えは冷凍です。食パンを冷蔵保存すると生地が乾燥して味が落ちてしまいます。保存をするときは冷凍保存をしましょう。
食パンの保存期間の目安は?
- 冷凍庫で2週間〜1ヶ月です
食パンの保存方法は?
食パンの保存には、こちらの2つの方法があります!
- ラップ&保存袋・・・1枚、または1カットずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ
- クルトンやパン粉に・・・かたくなってしまった食パンは、パン粉やクルトンにしてから冷凍用保存袋に入れて冷凍保存
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まとめ
食パンの保存期間、保存方法を見てきました。最後に保存期間の目安をこちらにまとめます。
- 冷凍庫で2週間〜1ヶ月(1枚づつ包む or クルトンやパン粉にする)
一斤買ってなかなか使いきれないときに、ぜひ試してみてくださいね!
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