植物性生クリームは体に悪い?トランス脂肪酸のデメリットとは?

ケーキのデコレーションやクリームパスタに欠かせない生クリーム。生クリームには植物性と動物性があるのを知っていますか?

一般的な生クリームは動物性のものですが、植物性の生クリームとはどんなものなのでしょうか。この記事では、植物性の生クリームについて、

  • 植物性生クリームとは
  • 動物性生クリームとの違いは?
  • トランス脂肪酸のデメリットは?

をテーマに紹介していきます。植物性生クリームについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

スポンサードリンク

植物性生クリームとは

まずは、植物性生クリームどはなんなのか、詳しく見ていきましょう。ここでは植物性生クリームの原材料やそのほかの食品について紹介していきます。

原材料は?

乳脂肪のかわりにヤシ油・なたね油・大豆油などの植物油脂を利用して人工的に作ったクリームです。

「ホイップクリーム」と記載があるものは、植物性油脂を使用して作った生クリームです。

ナッペや絞りなどの作業がしやすいのが特徴。乳蛋白や脱脂粉乳が含まれているため、泡立てると真っ白になり見た目も綺麗です。

消費期限が長く価格が安いのがメリット。さまざまな種類が存在し、脂肪分も20%~40%まで幅広くあります。

チョコレートを加えたもの、乳製品ではなく豆乳を加えて作り牛乳アレルギーの方でも食べられるもの、ホイップされているものもあります。

他に植物性の油脂の食品は?

植物油脂の代表的な存在としてサラダ油がありますが、サラダ油以外にももやし油やパーム油・菜種油・コーン油・米油・ごま油があります。

植物性油脂を原料とした加工品は、マーガリン、ショートニング、ファストスプレッドなどがあります。

サラダ油が含まれているものは、市販の菓子パン、スナック菓子、インスタントラーメン、ケーキなどさまざまな加工食品があります。

植物油と添加物でできた加工食品にの代表例には、コーヒーフレッシュがあげられます。

スポンサードリンク

動物性生クリームとの違いは?

植物性生クリームのほかに、動物性生クリームも存在します。このふたつは味わいや使いやすさに違いがあります。

ここでは、植物性生クリームと動物性生クリームの違いについて、原材料や用途・味の観点から紹介していきます。

原材料

動物性生クリームとは、乳牛から作られる生クリームのことを指します。30~50%ほどの乳脂肪分が含まれています。

動物性油脂のみが原材料かつ乳脂肪分が18.0%以上で「種類別:クリーム」と記載があるものだけが生クリームです。

クリームに添加物が加わっており、「名称:乳等を主要原料とする食品」と記載があるものは生クリームではありません。

植物性と違って、やや黄みがかった色が特徴で、泡立ちが良いのも特徴です。 しかし賞味期限が短く、泡立てすぎると分離しやすい傾向があります。

味の違いは?

動物性の生クリームは、濃厚でコクのある味わいが楽しめます。風味と口どけがよく、舌の上ですっと溶けます。 

泡立てた生クリームは、ふわふわの食感になります。ミルク感があるため、乳製品が好きな方におすすめです。

植物性生クリームは、動物性のものに比べてコクや旨味に欠け、あっさりとした味わいが楽しめるため、乳製品が苦手な方にもおすすめです。

使い方に違いは?

脂肪分40%前後の動物性生クリームは、製菓用に使用するのがぴったりです。クリーム本来の美味しさを活かしたいケーキや料理に加えるのもおすすめ。

植物性生クリームは、真っ白なので白く仕上げたいスイーツやデコレーション用に向いています。熱が加わると分離してしまうので料理にはあまりおすすめできません。

スポンサードリンク

トランス脂肪酸のデメリットは?

植物油脂が体に悪いという主張は「植物油を原料とする加工品」に言及していることがほとんどです。

ここでの加工品はマーガリン、ショートニング、ファストスプレッドなどが挙げられます。

植物性油脂が体に悪いと言われている原因のひとつに、トランス脂肪酸が含まれていることがあげられます。

トランス脂肪酸とは「不飽和脂肪酸」の一種で、日常的に摂取しすぎると、心臓病のリスクが高まるという研究結果があります。

現在日本では特に規制がありませんが、海外ではすでに摂取量や濃度などの数値を定めて制限する例があります。

しかし、最近ではトランス脂肪酸の発生をできるだけ抑えた製品も作られるようになってきました。

気になる場合は、マーガリンなどのパッケージに、「部分水素添加油脂不使用」「トランス脂肪酸低減」といった表示があるものを選びましょう。

ここでは、トランス脂肪酸のデメリットについて紹介していきます。

悪玉コレステロールを増やす

トランス脂肪酸を多くとると、血液中の悪玉コレステロールが増加し、善玉コレステロールが減少すると言われています。

スポンサードリンク

悪玉コレステロールが増えるとどうなる?

トランス脂肪酸を多くとりつづけると、冠動脈性心疾患のリスクを高める可能性があると指摘されています。

まとめ

植物性生クリームについて紹介してきましたが、いかがでしたか?植物性生クリームとは、ヤシ油やなたね油などの植物油脂を使用して作られた生クリームです。

あっさりとした味わいなので、乳製品が苦手な方にもおすすめ。しかし、植物油脂にはトランス脂肪酸が含まれているため、過剰摂取には気を付けましょう。



スポンサードリンク