しいたけは生でそのまま食べられる?食中毒で下痢・腹痛症状が出る?

焼いて良し、煮て良しなしいたけですが、他の食材と違って火が通っているのか分かりづらいですよね……。

中には生であることに気づかず、うっかり食べてしまった方もいるのではないでしょうか?実はしいたけなどきのこ類を生で食べることは非常に危険なんです!そこで今回は

  • 生しいたけを食べるとどうなってしまうのか?
  • しいたけが生焼けにならない対処法
  • 生で食べられるきのことは?

以上の3点についてお話していきたいと思います。きのこが好きでしいたけをよく食べる方は是非、最後までご覧ください。

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生しいたけは食中毒になる?

生のしいたけを食べることで食中毒になることは十分に考えられます。新鮮なしいたけであっても同様です。

では、なぜしいたけを食べると食中毒を起こすのか?その原因と食中毒症状について紹介していきます。

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原因物質

生しいたけで食中毒を起こしてしまう原因は、ホルムアルデヒドという化学物質にあると考えられます。

ホルムアルデヒドとはシックハウス症候群(目がチカチカする、涙や鼻水が出る、のどの渇きや痛み、咳が出る)を引き起こす物質であり、しいたけにも含まれています。

しいたけから検出される量のホルムアルデヒドであれば、健康被害を及ぼすことはないとされています(昭和45年10月2日付、環食第429号厚生省環境衛生局長通知)。

しかし熱処理が可能であるため、火を通して食べることが無難でしょう。

食中毒症状

生しいたけを食べたことによる食中毒には以下のような症状があります。

  • 腹痛
  • 吐き気
  • 下痢
  • しいたけ皮膚炎(かゆみのある発疹・発赤、ミミズ腫れなどの症状が現れる)

1~4日以内に上記のような症状が出た場合、しいたけが原因かもしれません。我慢せず病院へ行き、お医者さんに相談しましょう。

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しいたけが生焼けにならない対処法

しいたけは、火を通さないと危険であることを伝えてきましたが「しいたけ食べたいけど、どのくらい焼いたらいいのか分からない……。」という方も多いと思います。

ここではトースターと電子レンジでの目安の加熱時間を説明していきます。

トースターの加熱時間

トースターや魚焼きグリルなどを使う場合は、強火で4~5分を目安に確認しましょう。

しかし使用する機器により加熱時間も異なってくるため、次項で説明する焼けているしいたけの特徴も把握しておきましょう。

電子レンジの加熱時間

電子レンジの場合は500wで2分を目安にしましょう。しかし一度に加熱する量によって時間が伸びるため注意が必要です。

フライパンの加熱時間

フライパンやホットプレートであれば中火で6~7分、蓋をして蒸し焼きにしましょう。

焼けたかどうか確認を

使う機器によっても加熱時間は異なるもの。時間通り加熱しても「ちゃんと焼けているのか不安」と感じる方もいるでしょう。

実は焼けているしいたけと、そうでないしいたけを見分けることができます。焼けているしいたけと、焼けていないしいたけの特徴は以下の通りです。

焼けている 焼けていない
カサにシワができる

カサがしんなりして生より小さい

カサの中に水分が浮き出る
表面の色が薄い

しっとりしてない

サクサクしている

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しいたけを食べ過ぎるとどうなる?

下痢・腹痛

「しっかりと焼けたし、これで安心だ!」と思っているあなた!不安から解放されたくさん食べたい気持ちはわかりますが、実はしいたけを食べ過ぎることによる副作用があります。

主な症状は以下の3点です。

  • 吐き気
  • 低血糖
  • 尿酸値の上昇

それぞれの症状と原因について説明していきましょう。

吐き気

しいたけには「レンチナン」という成分が含まれています。レンチナンは免疫力を上げてくれる素晴らしい栄養素ですが、多量に摂取することで吐き気を催すことがあります。

低血糖

この記事を読んでいる方の中には「しいたけを食べてたら低血糖症状になったことがある」という方もいるのではないでしょうか?

実際に、しいたけの食べ過ぎで低血糖になるということも一部では言われることもあります。

しかし実際にそういった事象は無く、β-グルカンという成分により糖質の吸収を抑え、血糖値の上昇を抑制することはありますが、「低血糖症状を引き起こす」といったようなことはありません

尿酸値の上昇

意外かもしれませんが、しいたけには「プリン体」が多く含まれています。

プリン体は体内で分解され尿酸となり体外へ排出されますがビール同様、摂りすぎると尿酸が体内に蓄積され、痛風を引き起こす原因となっていまいます。

ビールのおつまみとしてしいたけをよく食べる方は更に注意が必要です。

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生で食べられるきのこの種類

生で安全に食べられるきのこはマッシュルームのみといわれています。それも収穫後3~4日以内で、カサの開いていない新鮮なものである必要があります。

多くのきのこは生で食べるとアレルギー反応を起こすことがあるため、加熱してから食べるようにしましょう。

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まとめ

今回は「生しいたけを食べるとどうなるのか?しいたけが生焼けにならない対処法、しいたけを食べ過ぎるとどうなるのか?生で食べられるきのこ」について紹介してきました。

この記事をまとめると

  • 原因は定かでないが、生しいたけを食べると食中毒症状を引き起こしやすい
  • 焼けたしいたけのカサにはシワができる、しんなりする、水分が浮き出る
  • しいたけを食べ過ぎると吐き気、低血糖、尿酸値の上昇を引き起こす
  • 新鮮なマッシュルームのみ生で食べられるが、基本は熱を通す

寒くなる季節、鍋やホイル焼きなど大活躍のしいたけ。調理方法を学び、おいしく安全にしいたけを堪能しましょう!

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