ししゃもは生食できる?食中毒や寄生虫の危険・焼き方は?下処理は必要?

ししゃも」は干物でお馴染みの魚ですが、地域と時期によっては「生で食べられる」ことを知っていますか?なんとお寿司のネタとして食べるそうなんです。しかし、ししゃもは生食しても寄生虫や食中毒の危険はないのでしょうか?今回は、

  • ししゃもってどんな魚?
  • ししゃもの寄生虫の危険
  • 生焼けししゃもによる食中毒とは?
  • ししゃもの下処理と焼き方は?

これらのテーマについて紹介いたします。

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ししゃもってどんな魚?

英名 Capelin
別名・和名 柳葉魚
エネルギー(100gあたり) 166kcal
糖質量(100gあたり) 0.2g

ししゃもは、大きく分けて2種類に分類することができます。1つは北海道で獲ることができる一般的なししゃもです。ししゃもと言えばコレ!というのがこちらになります。

もう1つは、北大西洋アイスランド、ノルウェー、ロシアなどの外国産「カラフトシシャモ」です。日本で販売されている子持ちししゃもは、こちらの輸入品であることがほとんどです。

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生息地

ししゃもの生息地は、日本国内では北海道がメインです。北海道の中でも胆振管内の鵡川(むかわ)町や、十勝・釧路管内が主要な生産地となっています。ちなみにこのししゃもは、 世界でここだけでしか生息していない貴重なししゃも なのです。

ししゃもは生食できるの?

ししゃもは干物の状態で販売されているのがメジャーですが、「生でも食べられる」ことを知っていますか?ししゃも=生食できるイメージは全く湧かないかもしれませんが、ある時期限定で生食が解禁されます。

ししゃもが生食できる時期

10月上旬〜11月中旬のししゃもは生食できる!

ししゃもの産地である北海道では、この時期に漁のピークを迎えます。旬のししゃもは生でお刺しみとして食べることができるのですが、中でもこの料理が美味しいと人気です。

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ししゃも寿司

ししゃも寿司」と聞いたことはありますか?ししゃもをネタにしたお寿司で、しつこくないほどよい脂と透き通った身が特徴です。

ししゃも寿司はししゃもの産地の中でも「鵡川(むかわ)町でしか食べられない」と言われるほど希少性が高く、北海道以外の地域で食べるのは難しいかもしれません。絶賛される美味しさだそうなので、是非食べてみたいものですよね。

寄生虫に注意!

生食できるししゃもですが、寄生虫の代表である「アニサキス」が内蔵や肉の部分に付着している可能性があるので注意しましょう…!

アニサキスとは?

白い糸状で、長さ2〜3mmで幅0.5〜1mm程度の寄生虫。魚の内蔵に付着し、その魚が死ぬと肉部分に移動するため、気づかずに人が食べてしまうと食中毒を起こす危険性がある

スーパーで市販されているししゃもは干物なので、万が一アニサキスが含まれていても加工途中で死滅していることが多く、危険性は低いのですが、 生のししゃもを調理する際は生きたアニサキスが付着しているので注意が必要 なのです。

生焼けししゃもによる食中毒

ししゃもを調理する際、中まで火が通っておらず「生焼け状態」だとアニサキスによって食中毒を起こすことがあります。人によっては食べてしまっても無症状のこともありますが、アニサキスの食中毒は有名なので気をつけましょう。

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ししゃもの食中毒症状

ししゃもによる食中毒は、食事をして数時間〜十数時間後に、みぞおちの激しい痛みや嘔吐を生じます。これはアニサキス胃に刺入された時のケースで、腸に刺入された時は激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。

しかし、アニサキスは加熱することで完全に死滅するので、生焼けでなければ心配することはありません。

アニサキスの死滅条件
  • 60度以上で1分間以上の加熱
  • マイナス20度で24時間以上の冷凍

生ししゃもの下処理は必要?

生のししゃもを調理する際は、下処理が必要です。ししゃもに関わらず、どの魚を調理する際も下処理するのと同じ工程になります。

ししゃもの下処理
  • 一番危険な内蔵を取り除く
  • 洗うと水っぽくなるので汚れはペーパーで拭き取る

下処理のコツは、 寄生虫が含まれている可能性のある内蔵をしっかり取り除く ことと、水でじゃばじゃば洗わずに ペーパーなどで汚れを取る ことです。焼き方にはいくつかパターンがありますが、生焼けにならないよう、「よく焼き」しましょう。

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ししゃもはどれくらい焼く?焼き方は?

ししゃもを調理する際、生焼けにしないためには、どんな工夫が必要なのでしょうか?ししゃもを焼く方法にはトースター・電子レンジ・フライパン・グリルなどがありますが、一番火が通りやすいフライパンでの焼き方についてご紹介します。

フライパンにはふたをして

ししゃもはフライパンで焼くのが一般的ですが、ふた無しで焼いた場合、表面だけ火が通って中心部は生焼けになることがあります。ふたをしめることで熱がこもり、中まで火が通るのでふたを使ってみてください◎

POINT

少量の料理酒を入れて蒸すことで、ふっくら焼きあがる!

アルミホイルで生焼け防止

より火をしっかり通すにはアルミホイルを使うのが効果的です◎ ししゃもをホイルで包むことで火が通りやすくなります。

ごま油との相性◎ 

ししゃもを焼くときには、ごま油を入れると香ばしさが出て美味しいですよ。ししゃもの魚臭さが苦手な場合も、ごま油を加えることで香りがよくなり、食べやすくなります。

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まとめ

ししゃもは生食できる?寄生虫と食中毒」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • ししゃもは10月上旬〜11月中旬の間だけ生食が解禁される!
  • 生ししゃもには寄生虫アニサキスがいる可能性があるので注意
  • アニサキスによる食中毒は、腹痛・下痢・嘔吐などを引き起こす

干物でお馴染みのししゃもですが、北海道ではししゃもをお寿司として食べるというのは驚きでしたね。お店の生ししゃもはしっかり処理されているのでアニサキスの危険は少ないですが、家庭で生ししゃもを調理する際は、しっかり焼くようにしましょう。

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