気温が高くなる夏の時期と言えば「食中毒」が懸念される季節でもあります。衛生管理は今や食品を取り扱うすべての方々の喫緊の課題であり、企業の信頼やお客様の命にかかわる重要な事柄でもあります。
今回は、パスタを食べた際に発生しやすい食中毒について解説していきます。どのような食中毒菌が原因なのか、症状や発症期間、発症した場合の対処法などについて見ていきましょう。今回紹介していくテーマは、
- パスタで食中毒になる?
- セレウス菌について・対策法
- セレウス菌の食中毒の対処法
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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パスタで食中毒になる?
パスタを食べて発症しやすい食中毒はどのようなものがあるのでしょうか?具体的な細菌の名前や特徴について見ていきましょう。
セレウス菌による食中毒に注意
バスタを食べたることで起きやすい食中毒は「セレウス菌による食中毒」です。セレウス菌は自然界の様々な場所に生息しているため、調理の際は注意が必要です。
特に調理済みの食品を常温保存した際などで繁殖しやすいため、調理後はすぐに食べきるか、冷蔵保存するなどの対策が必要です。
他の具材で食中毒になる可能性
セレウス菌は、主に農作物や穀物を原料とする食品に付着していることが多く、米飯や豆類、様々な野菜など、あらゆる食品に付着している可能性があります。調理例で紹介すると、チャーハンやピラフ、焼きそばなどが例に挙げられます。
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セレウス菌について・対策法
セレウス菌とはどのような細菌なのでしょうか。最近の特徴や、汚染された場合の症状、摂取してからどれくらいで発症するのかなど、セレウス菌について詳しく見ていきましょう。
セレウス菌とは?
セレウス菌とは、土壌内や汚染水など、自然界の様々な場所に存在する細菌で、実は人間の腸管内にも一定程度存在します。
セレウス菌は通常、細菌は100℃の熱で10分程度加熱すると不活化しますが、芽胞を形成している場合は100℃の熱で30分間加熱しても活動し続ける強力な細菌です。
食品が汚染されていても目視や臭いでは確認できないため、非常に危険です。乳幼児や高齢者などの抵抗力が低い方は、セレウス菌による食中毒や、それを原因とした菌血症などが原因で命を落とすこともあります。
主な症状
セレウス菌に汚染された食品を食べてしまった場合は以下のような症状が見られます。
- 激しい嘔吐や吐き気
- 下痢や腹痛
脱水症状などになりやすいため、水分を欠かさず摂るようにしましょう。
食中毒の発症期間
セレウス菌の潜伏期間は30分~16時間程度と言われています。嘔吐などの場合は30分~6時間程度と、比較的すぐに症状が見られます。下痢や腹痛などの場合は8~16時間程度と、症状がみられるまでに時間がかかります。
食中毒はどのくらいで治る?
セレウス菌食中毒にかかってしまった場合は、通常1~2日程度で症状が治まることがほとんどと言われています。ご自身の体力などによっても期間は変わってくるため、参考程度に知っておきましょう。
大切なことは、症状が見られたら極力安静にすることです。睡眠を良くとる、食事は胃や腸に負担をかけにくい「消化しやすい食べ物」をとるなどのケアが必要です。症状が治まっても体はすぐには修復されませんから、数日は安静にしましょう。
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セレウス菌の食中毒の対処法
セレウス菌による食中毒にかかってしまった場合はどのような対処法をとればよいのでしょうか。具体的な方法や予防策について解説していきます。
セレウス菌による食中毒を防ぐには
セレウス菌の予防方法は、調理後の食品を長期間保存しない、保存する場合は8℃以下又は55℃以上の温度を維持することです。一番わかりやすい予防策は「食べる分だけ作る」ということです。
近年労働時間の長期化などの様々な原因により、食品の作り置きなどが常識となりつつあります。様々な作り置きレシピなども見られ、実践されている方も多いでしょう。
しかし作り置きは必ず雑菌が繁殖し、食中毒リスクを高めてしまうため、極力行わない方がよいということを知っておきましょう。
セレウス菌の殺菌方法
セレウス菌を完全に殺菌することは非常に困難で、芽胞を形成している場合は、90℃以上の高温化でも1時間以上耐えられると言われています。家庭用の調理器具では到底滅菌はできません。
これらを踏まえると殺菌は難しいですから、「増やさない」ということが大切であるということがわかります。
食中毒になってしまった場合の対処法
基本的な対処法は医療機関へ受診し、抗生物質などの服用を受けるということです。症状が軽い場合は自宅で療養し、下痢や嘔吐がみられる場合は水分の補給を怠らないようにして過ごします。
また、食中毒は体の免疫機能が弱まるときに起きやすいと言われていますから、普段から休息をしっかりとること、バランスの良い食生活を送ることなど、体の免疫機能を高める生活を送ることで予防できます。
まとめ
今回は、パスタや米飯類に多い「セレウス菌による食中毒」について解説していきました。
この記事をまとめると
- セレウス菌は土壌細菌で、野菜や穀物など幅広い食品に付着している可能性がある細菌
- セレウス菌は100℃の熱にも耐えうる強力な細菌
- 家庭での滅菌は難しいので、できる限り増やさないことが大切
いかがでしたか?セレウス菌による食中毒について、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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