セミノールとカラマンダリンの違いは?糖度や酸っぱさから値段や栽培方法まで

果汁たっぷりの美味しい果物は、ビタミン豊富で美容に最適ですよね。中でもみかんを代表とする柑橘類は、その種類も豊富なことで知られています。みなさんはセミノールという名前の柑橘類をご存知でしょうか?

  • セミノールについて詳しく紹介
  • セミノールとよく似たみかんをまとめて解説
  • セミノールの効果的な食べ方を紹介

今回は、こちらについて詳しく解説していきます。

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セミノールとは?

セミノールとは

まずは、セミノールについて解説していきます。セミノールは、ミカン科ミカン属タンゼロ類の柑橘類です。セミノールの歴史は長く、もともとは1910年代にアメリカフロリダ州のオーランドにある試験場で、「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシータンゼリン」という2種類の柑橘類を交配させて育成されたという経緯があります。

その後、1955年にセミノールはカリフォルニア大学を通じて日本へ伝わりました。尚、セミノールという名前の由来はアメリカフロリダ州の「セミノール湖」とされています。

これは、フロリダ州オーランドの試験場で交配された柑橘類には、必ず当地に存在する湖の名前を付けるという慣習があるためです。

産地や旬や特徴

フロリダ州生まれのセミノールですが、日本に渡ってからは主に九州や近畿地方で栽培が盛んです。

具体的には、

  • 大分県
  • 和歌山県
  • 三重県

の3県にて、日本におけるセミノール収穫量の90%を占めています。

セミノールの収穫時期は3月下旬から4月上旬ですが、収穫直後は酸味がとても強いという特徴があります。そのため、一旦収穫したセミノールは蔵などで大切に保存され、酸味が十分に抜けてから全国へと出荷されています。

私たちの食卓にセミノールがあがるのは、おおよそ4月下旬程度になりますのでスーパーなどをチェックしてみましょう。

外観上の特徴としては、サイズや形は一般的なみかんの種類として知られる温州みかんと大差ないものの、触ると表面がつるつるしているという違いがあります。

出荷前に蔵で十分に酸味を抜いたセミノールは、甘みがタップリと含まれていますが、温州みかんと比較すると酸味もありバランスのいい味と表現が出来るでしょう。

種が少し多いため、袋ごと食べる場合は食べづらいと感じる人が多いですが、カット方法を工夫することで種を事前に取り除くことが可能です。セミノールのカット方法は、後ほど詳しく解説しますね。

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セミノールとカラマンダリンの違いは?

柑橘類一覧

セミノールを始めとした柑橘類は、特に種類が豊富です。私達が日常的に食べることが可能な柑橘類を以下の通り一覧にしてみました。なお、柑橘類は定義によって様々な分類方法がありますので、あくまで参考程度にしてもらえると幸いです。

  • 温州みかん
  • ポンカン
  • バレンシアオレンジ
  • ベルガモット
  • グレープフルーツ
  • いよかん
  • 清見
  • はるみ
  • セミノール
  • タンジェロ
  • ゆず
  • かぼす
  • すだち
  • レモン
  • ブンタン
  • 夏みかん
  • カラマンダリン
  • はっさく
  • デコポン
  • キンカン
  • カラタチ

これは、あくまで一例になります。世界中にはまだまだ多くの柑橘類が存在しますよ。


みかんの品種一覧

温州みかんから派生した品種には日本由来の名前が付いていることが多くなっています。ここでは、温州みかんの品種と主な産地を一覧にしてみました。

  • あすみ(長崎県)
  • 姫小春(愛媛県)
  • 紅ばえ(希少性が高く主な産地はなし)
  • 大将季(鹿児島県)
  • 紅マドンナ(愛媛県)
  • 早香(宮崎県、三重県など)
  • ポンカン(愛媛県、鹿児島県など)
  • せとか(愛媛県)
  • せとみ(山口県)
  • 甘夏(熊本県、鹿児島県など)

なお、みかんの種類も数がかなり多く、全ての品種をカウントすると数百種類に及ぶとも言われています。

セミノールとカラマンダリンの違い

同じ柑橘類であるセミノールとカラマンダリン。どちらも果汁がとても多いことで知られています。ここでは2つの柑橘類の違いをまとめてみました。

名前 交配 外観
セミノール


ダンカングレープフルーツ

×

ダンシータンゼリン

丸形 甘みと酸味のバランスが良い

果汁が豊富
カラマンダリン
温州みかん

×

キングタンゴールド



楕円形 濃厚で強い甘み

果汁が豊富

2つを比較してみると、どちらも十分な果汁があるものの、セミノールは甘みと酸味のバランスが良いという特徴がありました。

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セミノールを食べる

艶や重さが美味しいポイント

セミノールの重さは、1つあたり約150〜200g程度です。小ぶりで艶があることから高級柑橘類として重宝されています。

果汁が多いので切って食べるのがおすすめ

特に果汁の多く若干種の多いセミノールはカットして食べるのがオススメです。カットする際は、スマイルカットにすることで見た目も美しくすることが出来ますよ。

スマイルカットの手法

  1. 上下に分かれるようにセミノールを半分にカットする(1/2)
  2. さらに半分にカットする(1/4)
  3. もう一度カットする(1/8)
  4. 手で皮を剥いて食べる
スマイルカットの由来は?
1/8にカットされたセミノールをお皿に乗せるとにっこり笑ったように見えることからスマイルカットと呼ばれています。なんだか可愛らしいですね

保存は常温でOK

セミノールは、冷蔵庫などで保存してしまうと水分などが飛んでしまうため美味しさが半減してしまうことがあります。そのため、直射日光の当たらない冷暗所にて常温保存しましょう。おおよそ1週間日持ちさせることが可能です。

栄養と効能

セミノールには、他の柑橘類同様に豊富なビタミンCが含まれています。さらに、ビタミンCに加えてβカロテンが豊富に含まれているのもセミノールの特徴です。

βカロテンは、体内ではビタミンAとして働くことで皮膚や目などの健康を保つ役割を持ちます。柑橘類の見た目が黄色いのは、このβカロテンによるものです。

疲れた時にリフレッシュのために果物を食べることが非常に理にかなった行為だということが分かりますね。

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まとめ

この記事をまとめると

  • セミノールはアメリカで生まれた柑橘類で日本では九州や近畿地方で収穫されている
  • セミノールは豊富な果汁が特徴的で、同じ柑橘類であるカラマンダリンと比較すると甘さと酸味のバランスが良い
  • 果汁と種が多いセミノールはスマイルカットすると見た目も美しく食べることが出来る
  • セミノールに含まれるビタミンCとβカロテンは美容を保つだけでなく、皮膚や目の健康も保つ役割を持っている

いかがだったでしょうか。

とにかく種類が豊富な柑橘類は、香りや味がそれぞれ異なります。セミノールの豊富な果汁は、大人から子どもまで満足出来ること間違いなしです。是非、一度試してみてくださいね。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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