赤飯に食紅を入れる地域は?どれくらい入れる?何で代用できる?

日本のお祝いの席に用いられる食べ物と言えば「赤飯」ですよね。多くの地域では小豆を使いその煮汁で色付けをするのが一般的ですが、実は食紅を使って色付けされている赤飯があるのを知っていますか?そこで今回は、

  • 食紅を入れる赤飯とは?
  • 赤飯に食紅はどれくらい入れる?
  • 赤飯に食紅を入れるのは体に悪い?

こちらについて紹介していきます。

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食紅を入れる赤飯とは?


日本には地域によって作り方が異なる食べ物が沢山ありますが、その中の1つに「赤飯」があります。一部地域では「赤飯」というと食紅を使って色を付けるのが当たり前の文化とされています。

どんな味?まずい?美味しい?

食紅を使った赤飯がまずいか美味しいかは、馴染みがあるかどうかや好みによっても大きく異なります。小豆の煮汁で作ったものを「赤飯」としている人は「まずい」と思ってしまうかもしれません。

逆に食紅を使うのが当たり前の地域で育てば、子どもの頃から馴染みのある味になりますので、何も不思議には思わず「美味しく」感じるものでしょう。

また、食紅で色付けした赤飯は小豆の赤飯に比べて「人工的なピンク色」に見えるため、「美味しそうに見えない」と感じる人もいるようです。

甘い赤飯がある?

食紅を使って色を付ける赤飯には、 小豆ではなく甘納豆が使われているケースが非常に多い です。そのため、食紅を使った赤飯は、小豆の煮汁を使った赤飯に比べて甘味のある味わいが特徴です。

また小豆の赤飯は塩を振って食べるのが一般的ですが、甘納豆の赤飯だけでなく、砂糖を入れてあえて甘くしている地域や、醤油を使って味付けしている地域もあります。

食べる地域

色付けに食紅を使い、甘納豆を入れる赤飯は北海道の定番料理です。甘納豆赤飯の歴史は古く、忙しいお母さん達が時間をかけずに赤飯を作れるようにと、昭和20年頃札幌で考案されました。

また食紅と甘納豆を使った甘い赤飯は北海道だけでなく、以下の地域でも食べる風習があります。

甘い赤飯を食べる地域

  • 北海道
  • 青森
  • 山梨
  • 長野

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赤飯に食紅はどれくらい入れる?

料理
食紅を使った赤飯は地域によっては当たり前のレシピとして根付いています。馴染みのない人にとっては、食紅はどの程度入れるのかイメージも付かないものかもしれません。量に決まりはあるのでしょうか。

入れる量

 赤飯に入れる食紅の量に、明確な決まりはありません。 レシピサイトを見てもほとんどの場合が「少量」や「適量」と書かれています。

赤飯に入れる食紅はあくまで色付けの目的ですので、あまり気にしなくても良いようです。

レシピの中で用いられる「適量」は料理に見合ったちょうど良い量を指しますので、赤飯に使う食紅の場合は、「色を見ながら自分の好みで調整する」のが良さそうです。

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赤飯に食紅を入れるのは体に悪い?


当たり前のように食紅を使う赤飯がある一方で、「食紅」が体に悪いというイメージを持っている人も多いです。大量投入しないとはいえ、食紅を使った赤飯が私たちの体に悪い影響を与えることはないのでしょうか。

食品添加物の影響

食紅には2種類あり、合成食紅と天然食紅に分かれています。

  • 合成食紅:石油やタールを合成して作った人工の赤色の色素
  • 天然食紅:主に花から抽出した天然素材の食紅

食紅が体に悪いと言われるのは、食品添加物が含まれたこの合成食紅のイメージが強いのが原因です。

ですが、日本で販売されている合成食紅は、厚生労働省によって過剰摂取しなければ健康被害がないと認定されています。赤飯に使う程度の適量の食紅であれば何の問題もないと言えます。

ただし、合成色紅の中には発がん性やアレルギーを誘発する可能性があるものがあります。食べ過ぎには注意をし、気になる人は天然食紅を使うようにしましょう。

体に害があるとされる主な食紅

  • 104号
  • 105号
  • 106号 
  • 40号
  • 102号

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他のもので代用できる?

レシピ
食紅の使用を迷う場合、または食紅を切らしてしまった場合は代用も可能です。食紅に比べると時間はかかってしまいますが、原点に帰り小豆やささげ豆の煮汁を使うもの良いでしょう。

赤シソ

赤飯に色を付ける食紅の代用には赤シソが使えます。真空パックで販売されていることが多く、スーパーで気軽に購入することができます。

ですがシソの風味がついてしまうため、味わいが変わってしまうのが嫌な人にはおすすめできません。

パプリカパウダー

食紅の代用にはフリーズドライ加工がされているパプリカパウダーを使うこともできます。

唐辛子の仲間のパプリカを粉末状にしたもので、辛味もほとんどなく子どもでも食べることができます。食紅と比べるとピンクやオレンジを混ぜたような淡い色味になります。

まとめ

「赤飯に食紅を入れる地域は?どれくらい入れる?何で代用できる?」について紹介してきましたが、いかがでしたか?

この記事をまとめると

  • 食紅を入れる赤飯は北海道の郷土料理
  • 食紅を入れる赤飯には甘納豆を使う
  • 赤飯入れる食紅の量は適量
  • 食紅は適量であれば体に害はない
  • 赤飯に入れる食紅はシソやパプリカパウダーで代用可能

日本には気候や土地に合わせて生まれた美味しい郷土料理が数多く存在します。馴染みのない食べ物はつい避けてしまいがちですが、食べず嫌いせず大人も子どもぜひ挑戦してみてくださいね。

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