サザエが臭い!賞味期限はどれくらい?食中毒の可能性がある?腐るとどうなる?

サザエは市場に出回っている一年中食べられる貝類のひとつですよね。コリコリとした食感が特徴的で程よい磯の匂いをまとったサザエは色々な世代の人たちに愛されている食材のひとつです。ですがサザエをはじめとした魚介類は賞味期限が切れて鮮度が落ちてくるとだんだん臭いを発してきます。今回はサザエの賞味期限や腐るとどうなってしまうのかについて紹介していきたいと思います。

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サザエってどんな生き物?

サザエは海の中で育つ巻貝で、リュウテンサザエ科に属しています。見た目が非常に特徴的で、岩のようにゴツゴツしており、大きさは男性のこぶしほどの大きさです。サザエの名前の由来は「ささやかな家」という意味でつけられたという説が濃厚です。

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サザエの栄養成分

サザエの可食部100gあたりの主な栄養を以下にのせますね。

  • エネルギー:89kcal
  • 水分:78.0g
  • たんぱく質:19.4g
  • 脂質:0.4g
  • 炭水化物:0.8g
  • 灰分:1.4g
  • ナトリウム:240mg
  • カリウム:250mg
  • カルシウム:22mg
  • マグネシウム:54mg
  • リン:140mg
  • 鉄:0.8mg
  • 亜鉛:2.2mg
  • 銅:0.39mg
  • マンガン:0.02mg
  • βカロテン:340μg
  • ビタミンE(トコフェロールα):2.3mg
  • ビタミンK:3μg
  • ビタミンB1:0.04mg
  • ビタミンB2:0.09mg
  • ナイアシン:1.7mg
  • ビタミンB6:0.05mg
  • ビタミンB12:1.3μg
  • 葉酸:16μg
  • パントテン酸:0.24mg
  • ビオチン:1.9μg
  • ビタミンC:1mg

この栄養成分から言えることは「サザエはミネラルやビタミンをバランスよく含む食品」ということですね!さらにサザエは貝類の中でもタンパク質の含有量が多いといわれています。

サザエの賞味期限はどれくらい?

魚介類の賞味期限はかなり短め

サザエの賞味期限はだいたい2~3日と言われています。魚介類に共通していることですがやはり海のものは日持ちが良くないということが言えますね。もちろんこの短い賞味期限の中でも早めに食べた方が鮮度は高く美味しく食べれるということになります。逆に2~3日を過ぎてしまうとどんどん劣化が進み、ひどい場合だと食中毒を引き起こす細菌が増殖してしまう可能性がありますので注意しましょう。

細菌が繁殖しやすい状態とは?
食中毒菌などの細菌は、「栄養」「水分」「温度」の3条件が揃うと時間とともに爆発的に繁殖するといわれています。細菌の繁殖を抑制するには、「TT管理(温度と時間)が要」といわれており、これは加熱・洗浄して調理した食品の食べる迄の時間とその温度管理が大切ということです。細菌が活動しやすい温度帯は20~40℃といわれており、少し暖かくなってきた初夏や夏場のお弁当の中などは細菌にとって最高に繁殖しやすい温度になります。お弁当の場合は保冷剤を入れて温度を下げておく、室内の場合は冷蔵庫に保管したり冷暗所に保管する工夫が必要になります。また、冷蔵庫にいれてあったとしても開け閉め回数が多かったり、温かいものをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと冷蔵庫内の温度が上がってしまい、菌が繁殖しやすくなるケースもあります。

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腸炎ビブリオが食中毒を引き起こす

下痢・腹痛

皆さんは腸炎ビブリオという細菌をご存知ですか?腸炎ビブリオとは人間の体内に入ると食中毒を引き起こすと言われている細菌です。海中や水の泥の中に生息しており水温が15℃以上になると活発に活動すると言われています。 海水温が高く海水中に腸炎ビブリオが多い時期に獲れた魚介類については非常に食中毒のリスクが高いと言えるでしょう。また水揚げされてからも表面に海水が付着していれば腸炎ビブリオは増殖することができます。なので魚介類を調理したまな板の上なども腸炎ビブリオが増殖する可能性があるのです。

サザエにも腸炎ビブリオは付着している

下痢・腹痛

下痢・腹痛

サザエも例に漏れず、少なからず腸炎ビブリオが付着しています。水温が低い時に水揚げされても空気中で15°以上になると腸炎ビブリオは活発に活動をしてしまいます。魚介類の鮮度が良いうちはこのような細菌が繁殖することを防ぐことができますが、弱ってくると魚介類についている常在菌がビブリオ菌に負けてしまい、どんどん腸内ビブリオ菌がしてしまうのです。 

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サザエが腐るとどうなるの?

魚介類が水揚げされてからどんどん鮮度が落ちていく

サザエや他の魚介類は水揚げされるとみるみるうちに鮮度が落ちていきます。海の中で生きていた生物が陸に上がってしまうとどんどん弱ってしまい、やがて死んでしまいます。死んでから2~3時間以内なら特に問題なく食べることができるといわれていますが、サザエに含まれる肝は鮮度の落ちが非常に早いので死んでいるサザエの肝は食べないようにした方が良いかもしれません。

このような状態だったら食べるのをやめよう!

ダメ

食品が腐ると起こる状態変化

  • 明らかな異臭がする
  • ネバネバしている
  • 黒い汁が出てくる
  • 口に入れたときにびりびりとしたしびれる感覚がある

腐るとこのような状態変化を起こすので、比較的わかりやすいと思います。もし口に入れてしまった場合は、その後の体調の変化をチェックして酷くなりそうな時はすぐに医療機関へ受診してください。

腐敗と発酵の違いって?
腐敗と発酵は微生物たちの働きによって成分が分解され、別の物質を作り出す事を指す意味ですが、生み出された物質が人間に害があるのかないのかで使い方が異なります。発酵は微生物が人間に有益な物質をつくりだす働きを言い、腐敗は微生物が人間に有害な物質をつくりだす働きをいいます。

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まとめ

この記事をまとめると

  • サザエの賞味期限は2~3日と非常に短い!
  • 時間がたったサザエは腸炎ビブリオという食中毒を引き起こす細菌が増殖する!
  • 食品が腐ると、異臭、味の変化、ネバネバなどさまざまな状態変化が生じる!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。 

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