さやいんげんは生で食べると危険?そもそもどんな野菜?危険な成分レクチンとは

皆さんは「さやいんげん」は好きですか?さやいんげんはシャキシャキとした食感がいろいろな料理に合うので、とても使いやすい野菜ですよね!そんなさやいんげんですが、生で食べると体に悪いってご存知でしたか?今回の記事ではさやいんげんの特徴や生で食べると体に悪い原因を紹介していきます。

さやいんげんとは?

さやいんげんはどんな野菜?

科名属名  マメ科インゲン属
原産地 南米
主な品種 どじょういんげん、サーベルいんげん、ひらさやいんげん
6~9月

さやいんげんは通年を通してスーパーに並んでいるのであまり臭を感じないかもしれませんが、夏になるとさやいんげんの種類や彩りが増えていくのを感じられると思います。 

栄養価や効能は?

さやいんげんには「カリウム」と「ベータカロテン」「ミネラル」が豊富に含まれています。カリウムは塩分を排泄する役割があり高血圧を予防してくれる効果をもちます。ベータカロテンは癌を予防したり免疫力を高めてくれる作用を持ちます。さやいんげんには緑黄色野菜の中でも特にベータカロテンが豊富といわれています。 

カリウムって?
カリウムは、ナトリウムとともに、細胞の浸透圧(水分調節)を維持しているほか、酸素と二酸化炭素のバランスを整えたり、神経伝達の調節を行っています。そのほかにも心臓機能や筋肉の収縮をサポートしたり、腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して、尿中への排泄を促進して、血圧を下げる働きがあります。尿の排出を促して体温を下げる効果もあるので、夏バテ防止にも一役かってくれる成分なのです。ただし過剰摂取にも注意が必要で、カリウムは大部分が尿中に排泄されますが、腎不全などで腎機能が低下するとカリウムがうまく排泄されなくなり、高カリウム血症になります。高カリウム血症になると、筋収縮が調節できなくなり、四肢のしびれ、心電図異常などの症状が現れ、重篤な場合は心停止を起こすこともあります。

βカロテンとは?
β-カロテンには、ビタミンAの作用をするという働きのほかに、有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用や、免疫を増強する働きがあることがわかってきています。また、β-カロテン自体がどれだけ役立っているかははっきりしないものの、β-カロテンが豊富な野菜や果物を十分に摂取することによって、心疾患やある種のがんのリスクが低減することも示されています。β-カロテン当量が多い食品は、にんじん、ほうれん草、ピーマン、かぼちゃなどの緑黄色野菜や、かんきつ類、スイカなどの果物です。※引用:栄養相談ナビゲーター

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さやいんげんは生で食べると体に悪いの?

レクチンという成分が危険

ダメ

さやいんげんに含まれるレクチンと呼ばれる成分は糖とくっつくタンパク質の総称なのですが、これが少し厄介な成分なのです。レクチンは生の状態だと人体に悪影響を与えることが報告されており、レクチンが腸の膜にくっつくと下痢や吐き気・嘔吐などの症状を引き起こすと言われています。

しっかり火を通さないとダメ!

あるテレビ番組で白いんげんを使ったダイエット方法が紹介されました。この時紹介された食べ方がさやいんげんを3分間煮てから食べる方法だったのですが、加熱時間が足りなかったためにレクチンに火が通らず健康被害が増加してしまったと言うケースがあったのです。何でも情報を鵜呑みにするのではなく、自分の口に入れるものはしっかり調べてから食べるようにする癖をつけたいですね。 

どれくらい火を通す必要がある?

熱湯

レクチンは75℃以上で5~10分加熱すれば毒性がなくなると言われています。厚生労働省の発表によると「沸騰状態で柔らかくなるまで十分に煮ることで、食品安全上の問題は全くなくなる」と言われています。

さやいんげんを食べるなら火を通す料理にしよう

さやいんげんは茹でると鮮やかな緑になります。繊維がしっかりしているので熱を通してもあまりしんなりしないのが特徴です。炒め物や煮物、肉料理や魚料理の付け合せに使うと加熱時間が長くなるのでより安心して食べることができますよ!

生で食べてはいけない野菜って他に何があるの?
野菜の中には生で食べていけない野菜もあります。例えば「ジャガイモなどのいも類」です。これはイモ類に含まれるデンプンは加熱調理しないと消化しにくいということが生食に向かない理由として挙げられます。ほかには「ほうれんそう」も生食には向きません。意外と生で食べられそうなほうれん草ですが、クセの原因となるアクが強すぎるため、生食には向いていません。更にほうれん草には「シュウ酸」という成分が含まれているのですが、摂取しすぎるとカルシウムの吸収を邪魔したり、体内にシュウ酸が溜まっていくとミネラルと結合して尿結石や腎結石などの恐ろしい事態を招く可能性があるのです。これらとは逆に意外と生で食べられる野菜に「ブロッコリー」と「オクラ」があります。これらは茹でてからじゃないと食べられない印象を受けますが、ブロッコリーをはじめとしたアブラナ科の野菜はほぼすべて生食可能ですし、オクラも生で食べた方が栄養価が高いといわれています。

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まとめ

この記事をまとめると

  • さやいんげんは生で食べると危険!
  • レクチンという成分が腸の中にくっつくと悪さを起こす!
  • 炒め物や煮物につかうと安心して食べることができる!

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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