里芋は毒をもつ可能性はある?中が緑色・赤・ピンク・茶色・透明になる原因

皆さんはじゃがいもに毒があるということはご存知ですよね。じゃがいもが育ってしまい、緑色になったり、芽が出てくるとソラニンと言う毒性のある成分が出てきてしまいます。

これは色々なところで注意喚起がなされているので皆さん知っていることだと思いますが、その他のイモ類も緑色に変化することがあります。特に秋から冬にかけて食べる里芋は、皮をむいていると中が緑色になっているものもあります。そんな里芋は食べて良いか少し心配になりますよね。

今回の記事では里芋にはじゃがいものような毒性があるのかについて紹介していきたいと思います。

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里芋ってどんな食材?

里芋はサトイモ科サトイモ属の野菜です。冬が低温気になる日本では一年草です。里芋の産地は千葉県、宮崎県、鹿児島県、福井県、新潟県です。でんぷんを主成分とし、食物繊維を多く含みます。

独特なぬめりは便秘予防、消化促進、免疫力向上などの作用が期待できます。生で食べるにはえぐ味や渋味が強く、煮物に調理して食べるのが一般的です。各地の芋煮会やいもたきの主材料になっています。おすすめのレシピは煮っころがしやコロッケ、筑前煮などです。

里芋はヘルシーで糖質の低い!

里芋はあまりメジャーな食材ではありませんが、私たちの毎日食べているで白米やじゃがいもと比較してもかなりカロリーの低い食材なんです。さらにカロリーが低いだけでなく糖質も低く、ダイエットしている方におすすめの淡水化物と言われています。

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里芋が緑色でも食べることはできるの?

里芋を調理していると中に「緑色の里芋」が見られます。じゃがいもの場合緑色になると「ソラニンやチャコニン」といった「天然毒素」が発生してしまいますので、食べると食中毒をきたす可能性があります。

ですが里芋の場合は「緑色になっても天然毒素を持たない」ので、安心して食べることができます。

ただしエグみが多くなる

里芋は緑色になっても毒素を持つことはないのですが、里芋の緑色の部分には「シュウ酸カルシウム」が多く含まれています。シュウ酸カルシウムは人体に全く害を与えませんが、アクが強い成分ですので、調理したとしてもエグさが残ってしまいます。

エグみが苦手な人はより美味しく食べるためにも緑色の部分は取り除いてしまうのが良いでしょう。

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里芋が緑色に変化する原因とは

シュウ酸カルシウムは里芋本体よりも、里芋の葉や茎の方に多く含まれている成分です。里芋が成長していくことによって葉や茎に成長する部分から葉緑体が生成され、徐々に緑色になっていきます。

基本的に里芋は地面の中に埋まっているので太陽の光を浴びることはありません。ですがしっかり土に覆われていないと太陽の光が当たり、葉っぱや茎と同様の葉緑体は作られて里芋自体が緑色に変化していきます。

また埋まっている時に太陽の光に当たらなくとも、購入してから明るい場所で保管し続けると葉緑体が生成されてしまうことがあります。里芋はなるべく光の当たらない暗い場所に保管するようにしましょう。

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里芋の変化は緑色のだけではない!?

里芋は緑色以外にも様々な色に変化してしまう食品です。含まれている成分や外部からの刺激によって様々な色に変わってしまいます。中には食べてはいけない物もありますので、一緒に確認していきましょう。

赤やピンクに変色している場合

里芋の皮を剥いたら中がピンク色や赤いつぶつぶが見られる場合があります。食品の内部が赤くなっていたらちょっと怖いですよね。食べない方が良いのではないかと思ってしまいがちですが、里芋がピンクや赤く変色している場合は、アントシアニンというポリフェノールが溶け出しているだけなので「問題なく食べることが可能」です。

アントシアニンはブルーベリーなどに多く含まれているポリフェノールで、植物が自分の体を守るために持っている成分です。収穫してから時間がたった里芋はポリフェノールが染み出してきて、それが酸素に触れることで酸化すると赤くなってくるということなのです。

収穫してから若干時間が経っている、と言う証拠にもなりますがしっかり熱を通して調理すれば問題なく食べることができます。

茶色に変化している場合

里芋の皮を剥いて中が茶色に変色している場合は、長期保存の影響によって傷みが進んでいることが考えられます特に水分が抜けてしまうと茶色く変化する可能性があるようです。この場合だと食べることはできるものの、食感や風味が悪くなっていることがあります。

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皮を剥いたら透明な部分がある

里芋剥いてみると透明になっており、触ると若干硬さを感じる部位がある里芋もあります。これが育った環境が悪く低温気候が続いたりすることで引き起こされる栄養障害です。

里芋の管理状態が悪く、通常の里芋に比べて悪い環境で生育が進むと、このような栄養価の少ない里芋になってしまいます。透明な結晶になっている場所は食感がかなり硬いので、食べる時は透明な部分を切り落として食べる方が良いでしょう。

カビが生えている

里芋は皮付きのまま保存していると、表面にカビが生えることがあります。里芋の皮は他のイモの皮に比べて比較的厚いので、カビが生えても内部に入ることは基本的にはありません。ですのでカビが生えていても皮をきれいに剥いて、しっかり熱を通せば問題なく食べることができます。

ただし皮を剥いて中までカビが侵入している場合は、カビの侵入が少しでも食べるのをやめた方が良いでしょう。

カビを取り除けば食べてもいいの?
食品にカビが生えた場合に、その部分だけを取り除いて食べるという人も少なくないです。しかし、結論から言うとそれは「やめた方が良い」のです。その理由としては、目に見えるカビはカビ全体の氷山の一角でいくらきれいに取り除いたつもりでも、カビから発生したカビ毒や、「菌糸」と呼ばれるカビの一部が食品に残ってしまうからです。

 

なお、食品に発生してしまったカビを誤って食べてしまった場合、少量であれば吐き気や腹痛などの急性中毒が発生することは少ないといわれています。しかし、摂取した量によってはアレルギーの原因となったり、有害なカビやカビ毒を口にしてしまった場合には中毒になってしまいます。※引用:トクバイニュース

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まとめ

いかがでしたでしょうか?里芋はじゃがいもに比べて天然毒素を持つことはありませんので、緑色になったとしても問題なく食べることができます。その他の色の変化も基本的には問題なく食べることができますが、中には品質が落ちているものもありますので状態を見ながら使うようにしましょう。

この記事をまとめると

  • 里芋は糖質やカロリーが低いヘルシーな食品
  • じゃがいもは緑色になると毒素が発生するが、里芋は緑色になっても食べることができる!
  • 里芋が赤やピンク、茶色、透明になっていても基本的には食べることができる
  • カビが生えていた場合はしっかり状態を見て食べるかどうか決めよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

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