山椒がしびれる理由は?正しい使い方は?和山椒・粉山椒・葉山椒等成分や効能は?

辛い料理を食べた時に、「舌がしびれて痛い!」といった経験はありませんか?辛み成分の中にはしびれを引き起こす山椒が入っていることがあります。何でしびれるのか不思議ですよね。実は山椒に含まれる成分が麻酔薬のような役割を持っていてその成分が舌のしびれを引き起こしているのです。

本記事では「山椒の辛み成分」についてご紹介していきます。この記事を読めば以下のことが分かります。

  • 山椒の成分について
  • しびれの原因について
  • 山椒の種類について

スポンサードリンク

山椒の成分

<含まれている成分>

  • サンショウアミド(辛み成分)
  • サンショオール(辛み成分)
  • キサントキシン(痙攣毒)
  • シトロネラール(精油成分)
  • リモネン(精油成分)

サンショオールは内臓器官の働きを活発にし、消化不良を改善するなどの効能が知られています。また、新陳代謝の活性化や、発汗作用の働きがあります。キサントキシンには麻酔と似た作用があり、山椒が含まれた辛い料理を食べた時に舌がしびれるのはこの成分が原因です。

実は山椒は調味料だけではなく、入浴時にも使用できます。その効能は神経痛、リウマチ、痛風、肩こり、冷え性などの症状を改善させる効果が期待できます。また、麻酔効果があるため、山椒を煎じた湯で、うがいをすれば歯痛にも効果ありです。

毒があるって本当?食べすぎ注意

山椒にはキサントキシンと呼ばれる痙攣毒、麻痺成分が含まれています。この毒は魚類が摂取すると強い痙攣を起こしますが、人間や他の動物に対する毒性は弱いため軽く舌がしびれる程度の毒素となっています。

しかしあまりにも食べすぎてしまうと、痙攣毒を多量に摂取してしまうことになるので、強い痙攣をおこす可能性があります。適度な摂取量を守るようにしましょう。

スポンサードリンク

山椒にアレルギーはある?

山椒そのもののアレルギーとは言えないようですが、山椒を食べた際にしびれ以外にかゆみやかぶれを発症してしまう方も実際にはいるようです。何が原因かは医療機関で調べて確認する以外ないのですが、花粉アレルギーなどによって引き起こされていることがあるようです。山椒は植物ですので花粉アレルギーがある方は注意した方がよいと言えます。

スポンサードリンク

山椒の種類

  • 和山椒:和山椒は別名ハジカミとも呼ばれる日本原産の植物です。和山椒は実の皮を使う以外にも花・果実・葉などをあますことなく使えます。一般的な山椒のことを指します。
  • 粉山椒:熟した実の皮をすりつぶした粉末のこと。 菓子類のほか、七味唐辛子にも使用されています。
  • 葉山椒:葉山椒とは山椒の若葉のことで、芽吹き始める春に収穫されます。スーパーなどでは「木の芽」として販売されていることが多いでしょう。爽やかな香りがありますが、辛味はほとんどありません。

 

スポンサードリンク

山椒と花椒の違いは?

山椒の他に「花椒」というスパイスがあります。「ホアジャオ」、「かしょう」と読みます。既述した花山椒と、名前は似ていますが全くの別物です。花椒は果皮を乾燥させた粉末で、中国・四川料理で多く使用されています。山椒は若葉、種、花など捨てるところがありませんが、花椒は果皮のみ料理で使うことができます。

特に辛みが強い料理に使用されることが多く、辛い料理の代表選手である麻婆豆腐や担々麺を中心に、多くの激辛料理にも入っています。山椒よりも花椒の方が辛味や香りが強く出る特徴があります。

スポンサードリンク

山椒のおすすめレシピ

レシピ山椒を使用すると普段の料理が一気にお店の味に近づきますよ!いつもの味に飽きてしまった方は是非ためしてみて下さいね。

麻婆豆腐

画像引用:cookpad

材料はひき肉・ネギ・調味料・山椒です。麻婆豆腐を作ったあとに、お好みで山椒を振りかけて完成です。自分好みの辛みに調節ができるのが自宅で作るメリットです。ピリッとした味わいがとてもクセになります!ビールにもピッタリ!

塩漬け

画像引用:cookpad

山椒の塩漬けはお肉料理などの付け合わせに使用できます。山椒の実をよく洗い、沸騰したお湯でゆでます。その後一晩水につけてアクを抜きます。翌日水を切り、山椒の実に対して30%程度の食塩に漬け込んで1週間程度で完成です。

調理には多少手間はかかりますが、山椒の塩漬けをお肉と一緒に食べると良いアクセントになりとても美味しく食べられますよ!

まとめ

この記事をまとめると

  • しびれの原因は痙攣毒
  • 痙攣毒は人間には大きな影響はない
  • 山椒の食材名は時期によって変わる
  • 山椒より花椒の方が強い辛み成分がある

いかがだったでしょうか。山椒とひとくくりにまとまっていますが、実は時期によって呼び名が変わったり、辛みが違ったりと様々な特徴があることが分かりました。

しびれ成分がまさか痙攣毒と呼ばれる成分だったなんて驚きですね…!人間には大きな害を与えるわけではないので、安心して食べて下さいね!山椒を使ったレシピもご紹介しましたので、是非作ってみて下さいね!

スポンサードリンク