ピンク色の鮮やかなふりかけのような桜でんぶ。キャラ弁にも使いやすく、海苔巻きに使うと華やかになりますよね。でも、桜でんぶって色が鮮やかすぎて体に悪そうだな、と思う人もいるかもしれませんね。そこで今回は、
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桜でんぶって何でできているの?
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桜でんぶってどんな味?
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食べても安全?
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赤ちゃんや子供に食べさせても大丈夫?
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目次
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桜でんぶとはどんな食べもの?
桜でんぶといえば、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」で、主人公のサツキがお弁当に振りかけるシーンがありますよね。映画を観て知っていても、実際に食べたことはないという人もいるのではないでしょうか?
そこで、桜でんぶの味や特徴を詳しくご紹介していきましょう。
特徴
桜でんぶはその名の通り桜色をしています。フワフワとしていて、綿あめのようにも見えますね。桜でんぶは細かくほぐした魚肉をみりんや砂糖・醤油などで炒った食品です。
もともとは粗野・野暮ったいという意味の「田夫」という漢字が使われていて、高級な魚をわざわざ崩して食べたことに由来しているといわれています。
どんな味?まずい?美味しい?
桜でんぶは甘いです。ほんのりとした魚の風味と、醤油のしょっぱさがありますが、初めて食べた人は甘さに驚くかもしれません。魚臭さはないので、甘いものが好きな子供には喜ばれるかもしれませんよ。
原材料
- 魚介類(タイ・タラ・カツオ・カレイ・エビなど)
- 着色料
- みりん
- 砂糖
- 醤油
桜でんぶに使われる魚はタイやタラと言った白身魚が中心です。細かくほぐした身と調味料を水分がなくなるまでしっかり炒めて作ります。着色料にはコチニール色素などの食紅が使用されます。
子供に人口着色料を使ったものを食べさせたいという人は、合成着色料不使用の桜でんぶもありますよ。
使い道
桜でんぶは綺麗な桜色をしているのでパーティーやお弁当に入れると華やかです。おすすめの使い方は、
- 巻きずし
- 酢飯と混ぜて桜いなりずし
- ちらし寿司に飾る
- キャラ弁の材料にする
- お弁当のご飯にかける
- ピンク色の卵焼き
味は甘く臭みもないので桜でんぶは使い勝手がいいですよ。ただ、その甘さゆえにごはんと一緒に食べるのが苦手な人もいるので、パーティーメニューならば桜でんぶ入りのものとそうでないものと半々で作る方がいいかもしれませんね。
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桜でんぶは体に悪い?
桜でんぶの原料が魚だということが分かりましたが、加工の工程や着色料は体に悪くないのか心配になりますよね。考えられる健康被害とその程度について解説していきます。
着色料
桜でんぶには合成着色料不使用のものと、人工的に作られた食紅を使っているものがあります。気を付けたい着色料は次のようなものがあります。パッケージの裏の成分表示に書いてあるかチェックしてみてくださいね。
- 赤色○○号などの「色+数字」が書かれているもの
- カラメル色素
赤色○○号などと書かれているものはタール色素という石油から作られている色素になります。そのため発がん性があり、内臓などにも害がある成分を含んでいます。同様に、黄色○○号や青色○○号なども危険です。
カラメル色素は一見安全なようにも感じますが、危険です。砂糖を焦がしてカラメルと作るのは手間なので、アンモニア化合物などの化学物質を添加して作られている可能性があり、そういったカラメル色素は発がん性が認められています。
たいていの合成着色料不使用の桜でんぶには「コチニール色素」が使われています。
コチニール色素は世界一安全ともいわれていますが、人によってはアレルギー反応が出たりアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので、初めて食べる時は少量を様子を見ながら食べるようにしましょう。
砂糖が多い
桜でんぶは大量の砂糖やみりんが使われています。カロリーと糖質量を次の表にまとめました。
桜でんぶ | カロリー | 糖質 |
大さじ1杯あたり | 18Kcal | 2.6g |
大したことの無いカロリーに見えますが、実はかなり糖質の多い食品なのです。1日に必要な糖質量の計算式は、「標準体重(身長M×身長M×22)X活動量25~30(kcal)X0.6÷4」なので、
例えば身長160cmの人でデスクワークで活動量が低い人だと、(1.6×1.6×22)×25×0.6÷4 =211gとなり、211g以上の糖質を取ってしまうと肥満の原因になります。
桜でんぶ大さじ1杯だけですでに2.6g、ごはん茶碗1杯で53.4gありますから、1日の1/4以上の糖質を取ってしまうことになります。
糖質は飲物や他の食事にも含まれるので、毎日桜でんぶを大量に食べると肥満になることが分かりますね。
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離乳食ではいつから食べられる?
桜でんぶは赤ちゃんに与えても大丈夫な食品なのでしょうか?食べさせて良い時期と注意点をまとめました。
与えられる時期
一般的に桜でんぶは1歳を過ぎたあたりから食べさせても大丈夫だと言われていますが、あまりおすすめはしません。
桜でんぶの原料である魚は安全ですが、着色料が使われていることや大量の砂糖が使われているので、3歳を過ぎたあたりから少量食べさせる程度にしましょう。
与える時の注意点
- いきなり大量に食べさせない
- 少量食べさせて湿疹・皮膚のかゆみなどが出たら食べさせるのを中止する
たとえ合成着色料不使用の桜でんぶであったとしても、食物アレルギーを発症する可能性があります。子供が綺麗な色を見て食べたがったとしても、まずはなめさせる程度に少量与えて様子を見る方が安全ですよ。
桜でんぶの代用品
- ニンジンをすりつぶしてごはんと一緒に炊く
- 鮭フレーク
- 赤米
ニンジンや赤米は桜でんぶほどの鮮やかなピンクにはならないですが、栄養もあって安全なのでおすすめですよ。
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まとめ
いかがでしたか?見た目が鮮やかで華やかなメニューを彩る桜でんぶ。着色料や大量の砂糖を使っていることから、たくさん食べたり赤ちゃんに与えるのは避けた方がいいということが分かりましたね。
とはいえ、美しい伝統的な日本食の文化なので、お正月などのイベントに少し彩としてそえてみてはいかがでしょうか。