妊娠中(妊婦)でも酒饅頭・酒粕お菓子は食べられる?アルコールは?

上品な甘さとふわっと香るお酒の香り、そしてふっくらしっとりとした皮が魅力の酒饅頭。酒饅頭にアルコールは含まれるのか、妊娠中でも食べられるのか気になりますよね。そこで、今回は、

  • 酒饅頭は妊娠中でも食べられる?
  • 酒饅頭に含まれる主な栄養成分と妊婦に嬉しい効果
  • 妊婦に嬉しい酒饅頭の効果
  • 酒粕を使ったお菓子は妊婦が食べてもいい?
  • 妊娠中にアルコールを摂ってはいけない理由・影響
これらのテーマについて紹介いたします。

 

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酒饅頭は妊娠中でも食べられる?


酒饅頭は、妊娠中でも問題なく食べられます。 

酒饅頭にアルコールは含まれる?

アルコールは、78℃以上で加熱することで揮発します。酒饅頭は蒸される過程でアルコール分が飛んでいますから、お酒の香りは残っていますが、安心して食べられますよ。

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酒饅頭に含まれる主な栄養成分と妊婦に嬉しい効果

9種類の必須アミノ酸

酒饅頭には、9種類の必須アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が含まれます。

トリプトファンは、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の材料として使われます。セロトニンは安眠効果やリラックス効果を高めてくれる働きがあります。

セロトニンが不足すると、鬱や睡眠障害になりやすくなります。妊娠中の気分の浮き沈みやイライラを和らげるためにも、必須アミノ酸であるトリプトファンを摂ることは重要となってきます。

食物繊維

妊娠中は、ホルモンバランス、ストレスや不安、運動不足、水分不足などの様々な原因によって、便秘になりやすいようです。

あんこの原料である小豆には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸内環境の改善をする効果があるため、便秘の予防や解消に繋がります。

妊娠中は便秘に悩まされやすいので、食物繊維をとって便秘を予防・改善しましょう。また、食物繊維は腸内の老廃物や毒素を便として体外へ排出させるデトックスの働き、コレステロールを吸着させて、脂質異常症や動脈硬化などを防ぐ働きなどもあります。

ポリフェノール

ポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去する働きをもっています。

肌のたるみやしみを防ぐアンチエイジング効果があります。また、血行の促進効果もあるため、栄養や酸素が細胞に行き届き、肌や髪にツヤを与えてくれます。

妊娠中はつわりによる栄養不足や、睡眠不足、運動不足による血液循環の悪化により、髪がパサパサしてしまったり、肌のうるおいが不足しがちです。ポリフェノールの血行促進効果で健康的でツヤのある肌や髪を維持しましょう。

※妊娠後期にポリフェノールを摂りすぎると、「動脈管早期収縮」を引き起こすリスクを高めるので、ポリフェノールを含む食品を積極的に摂るようなことはしないでください。

サポニン

小豆の外皮に多く含まれるサポニンには、血中コレステロールや中性脂肪を抑制する働きや、利尿作用があり浮腫みにくくする働きがあります。

妊娠中は、ホルモンバランスやお腹が大きくなった影響で血液の循環が悪くなり、浮腫みがちになりますから、サポニンは妊娠中に嬉しい成分ですね。

鉄は、赤血球のヘモグロビンの材料で、全身に酸素を運んでいます。鉄分が不足すると、ヘモグロビンが作られないため、酸素を運ぶことができず貧血になってしまいます。

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酒粕を使ったお菓子は妊婦が食べてもいい?

妊娠・妊婦

十分に加熱されたものであればアルコール分が飛んでいるので、妊娠中であっても食べて大丈夫です。

しかし、加熱されていない酒粕のお菓子は避けましょう。例えば、酒粕のレアチーズケーキは、加熱されておらずアルコールを含む可能性があるうえ、チーズのリステリア菌による食中毒が考えられますから妊娠中は食べるのをやめましょう。

ブランデーなど洋酒を使ったお菓子はNG?

洋酒を使っているものでも、クッキーやケーキといった焼き菓子であれば、アルコール分が飛んでいるので、問題なく食べられます。

ただし、サバランなどの焼いたあとにお酒に浸すケーキ、お酒の入ったチョコレート、お酒入りのゼリーやムースなどの加熱しないお菓子は、アルコール分が残っている可能性があるので、食べるのはやめましょう。

妊娠中にアルコールを摂ってはいけない理由・影響

妊娠中のアルコール摂取は、流産や死産のリスクを高めたり、お腹の中の赤ちゃんが胎児アルコール症候群になってしまう可能性があります。

特に、妊娠初期のアルコール摂取は、小頭症、心奇形、特異顔貌、関節異常などの奇形リスクを高めます。

また、妊娠中期から後期にかけてのアルコール摂取は、胎児の発育の遅れにより低体重や低身長になったり、知能の発達に遅れが出る、多動症などの中枢神経障害が生じさせるとされています。
お腹の赤ちゃんを守るために、アルコールの摂取はやめましょう。

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まとめ

「酒饅頭の栄養や効能や妊娠中に食べられるのか」などについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 酒饅頭は妊娠中でも食べられる!しかしアルコールが入っていて加熱していないお菓子などは食べない
  • 酒饅頭には、必須アミノ酸、食物繊維、ポリフェノール、サポニン、鉄などの栄養素が含まれる
  • 妊娠中のアルコール摂取は、流産や死産、お腹の中の赤ちゃんが胎児アルコール症候群になってしまうリスクを高める

酒饅頭は身体に良い栄養素を含みますが、糖質やカロリーが高く、食べ過ぎは太る原因にもなるため、気をつけて食べるようにしましょう。