魚の缶詰は体に悪い?悪い原因や食べる際の注意点を紹介!

魚には豊富な栄養素が含まれているものの、どうしても調理に手間がかかったり後片付けが大変だと感じてしまうことがあります。

そんな時に便利なのが、気軽に美味しく魚の栄養素を摂取することができる缶詰です。でもこの缶詰、食べる際にいくつか注意すべき点があることをご存じでしょうか。

  • 魚の缶詰は体に悪い?
  • 魚の缶詰に含まれる栄養素を解説
  • 魚の缶詰を食べる際の注意点
  • 魚の缶詰を使うメリット

今回は、こちらについて詳しく解説します。

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魚の缶詰は体に悪い?

長い自粛生活が続くことで家でお酒を飲むケースが増えてきましたよね。実は、1日1缶さばの缶詰を食べていた人が命に関わる疾患にかかったケースもあるのです。

BPAが関係している

BPAという言葉を聞いたことはあるでしょうか。BPAは、プラスチックの原料として使用されていて一部の食品缶詰や飲料缶の内側のコーティングに含まれていることがあります。

このBPAは、ある環境下において食品に溶け出してしまう可能性があると専門家が警鐘を鳴らしています。

具体的な可能性としては、以下の3つの環境下が挙げられます。

  1. コーティング材を作る工程でBPAが樹脂中に残留してしまい、食品へと移ってしまう可能性
  2. 缶詰が熱くなりすぎた場合にBPAの分子が分離する可能性
  3. 缶詰に使用された食品内の油分が極めて多い場合にコーティング剤が溶け出す可能性

製造工程で起こる可能性のある1を除いては、家庭において缶詰を電子レンジで調理する場合などが想定されるので注意が必要です。

保存料・添加物が多い

缶詰は常温でも長期間の保存が可能な食品としても有名ですが、その理由は2つあります。

一つは、レトルト殺菌と呼ばれる調理済み食品を機密性や遮光性を持たせた容器に入れ多物を120℃4分以上の温度で加熱することでボツリヌス菌を死滅させているためです。

しかし、それ以外にも食品の形を保ったり味の調整を行うために多くの食品添加物が使用されている場合があります。

例えば、増粘剤と呼ばれる食品に粘度を加えるために使用する食品添加物の中には人体に悪影響を及ぼす可能性があるものも存在します。

もちろん、適度な量であれば人体に対して多大な影響を及ぼす可能性は低くなりますが、毎日のように缶詰を食べる食生活は考えものです。

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魚の缶詰の栄養素は?

栄養

日本人一人当たりの生魚の摂取量は年々減少している傾向にあります。魚の缶詰から摂取できる栄養素は生の魚と比較するとどの程度差があるのかご存じでしょうか。

魚自体の栄養素は変わらない

実は缶詰にすることで、魚に含まれる栄養素が減少することはほとんどありません。中でも鯖などの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)の量は、缶詰にすることで減少するどころか増加する場合もあります。

さばの加工状態別DHA・EPA含有量一覧(100gあたり)

加工状態 DHA EPA
生さば 690mg 970mg
さば缶 930mg 1,300mg

塩分・ミネラルが入っている

また、魚の缶詰には多くのビタミンやミネラルが豊富に含まれていることにも注目したいです。体の骨を作るために必要なカルシウムや疲労回復効果のあるビタミンBなどを手軽に摂取できるのは缶詰の大きな強みといえます。

一方で、缶詰の味付けには多量の塩分を使用する場合もあるため注意したいところですね。魚の缶詰を食べる際の具体的な注意点は、次に解説していきます。

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魚の缶詰を食べる際の注意点

塩分過多に注意する

味噌や醤油で味付けされている魚の缶詰は特に濃い味付けがされていることが多いです。

そのため、塩分を控えめにしたい場合は「水煮缶詰」を選択すると良いでしょう。

水煮の缶詰は、塩分だけでなくカロリーも控えめになるため適度な量を摂取することでダイエット効果も期待できます。

温めて食べる際の注意点

最近はお手軽な缶詰料理として缶詰事態を器として使用するレシピが多く見られます。電子レンジで缶詰を必要以上に加熱してしまうと内側のコーティング材が魚の油分に溶け出してしまう可能性があるため、注意しましょう。

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魚の缶詰を使うメリット

注意する点はいくつかありますが、もちろん魚の缶詰を使用するメリットもたくさん存在します。

余計な下処理がいらない

生の魚を調理するのは大変です。うろこを落としたり、3枚に下ろしたり、いくつもの皇帝を経てようやく魚料理を完成させることができますが、仕事で疲れた日に魚料理を作るのは時間的に体力的にもしんどいですよね。

魚の缶詰を使うことで、簡単に美味しく魚の持つ栄養素を摂取できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

味付けがしてある

また、魚の缶詰にはあらかじめしっかりと味付けがされているものもポイントです。味付けをはじめ面倒な調理の手間が全て省ける点は、特に時間的なメリットが大きいでしょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 魚の缶詰は過剰摂取すると人体に悪影響を及ぼす可能性があるため食べ過ぎに注意が必要
  • 魚の缶詰から摂取できる栄養素と生の魚から摂取できる栄養素に差異はほとんどない
  • 魚の缶詰を食べる際は濃い味付けがされたものを避けて水煮缶を選ぶと良い
  • 魚の缶詰を食べることで魚の持つ栄養素を気軽に摂取できるなどメリットも多い

いかがだったでしょうか。

現代ではキッチンにまな板や包丁が置かれていない家庭も増えてきているといいます。それだけ生の魚に接する機会が少なくなったということかもしれませんね。

この記事がみなさんの参考になれば幸いです。

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