古くから「長寿のハーブ」として親しまれてきたセージ。ラテン語で「治療する」「健康」などを意味する言葉を語源としており、人々の万能薬として暮らしの中で活用されてきました。様々な使い方ができるセージですが、その他にはどのような使い方ができるのでしょうか?そこで今回は、
- セージとホワイトセージの違い
- セージの種類
- ホワイトセージの育て方
についてご紹介をします。
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目次
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セージとホワイトセージの違い
さて、セージとホワイトセージにはどういった違いがあるのでしょうか。
セージとは
セージには様々な種類がありますが、最も一般的なセージはコモンセージです。ヨーロッパ地中海原産のシソ科で、草丈は30~1m程となる多年草の植物です。
葉の色は白がかった緑色をしていて、この色はセージグリーンとも呼ばれています。毎年春から夏にかけて美しい薄紫やピンク色の花を咲かせるため、観賞用としても人気です。
古代ギリシア・ローマの時代から使用され、イギリスでは「長生きしたい者は5月にセージを食べよ」ということわざがあるそう。
セージは、食用や薬用として使用される他、昔は肉の防腐のために、ソーセージに一緒に練りこみ、肉の臭みを抑えて香りづけをすることにも使われていたそうです。ソーセージという名前は、セージが語源であるとも言われているとか。
≪セージの効能≫
ハーブティーとして飲用することでのどの痛みや口内炎の予防、月経痛などの女性特有の悩みに働きかける効果、消化を促進する効果、美肌効果などがあります。
また、葉から採れる精油にはリラックス効果が期待されており、アロマテラピーなどに利用されています。
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ホワイトセージとは
ホワイトセージはネイティブアメリカンが古くから儀式の際に使われていた聖なるハーブです。
コモンセージとの違いは、ホワイトセージは食用には使いません。乾燥させた葉を燃やし、浄化・お清めをするために使われます。
燃やした時に立ちのぼる煙は、様々な気を浄化できると言い伝えられており、そうしたハーブや香木などの草木を燃やすことをスマッジングといいます。また、それらを束ねたものを「スマッジ」というそうです。
名前の通り葉の表面には白い産毛があり、独特な香りが特徴で、乾燥するとその白さが際立ちます。
ドライにして保存をしておけばスマッジングだけでなく、お風呂に入れて香りを楽しむこともできます。
ホワイトセージを煮たあとの水をスプレーすると、抗カビ・殺菌効果があるとされているため、お掃除の際にも役立ちます。
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セージの種類
セージはとても種類が豊富。先ほどご紹介をしたコモンセージ、ホワイトセージ以外の代表的なセージもご紹介していきます。
種類一覧
品種名 | 特徴と使用方法 |
パープルセージ | コモンセージの変わり葉・セージビネガーを作る際に色味をだせる |
スパニッシュセージ | ホウセンカのような香り・ハーブティーにおすすめ |
チェリーセージ | 甘い香りが特徴・花はエディブルフラワーとして使用 |
パイナップルセージ | お肉料理の風味づけ・ポプリに使用 |
ゴールデンセージ | ガーデニングで寄せ植えの差し色に使用 |
クラリーセージ | 強い香りが特徴・精油が採れお肉料理の風味付けにおすすめ |
ロシアンセージ | ポプリやドライフラワーなど観賞用に最適 |
食用できるものは?
一般的に食用として用いられるのは、コモンセージ、ガーデンセージ、スパニッシュセージなどです。ロシアンセージやラベンダーセージは食べることはできません。
チェリーセージの葉は食用には不向きですが、エディブルフラワーとして花だけは食べることができます。
セージは葉に厚みがあるため、火は長めに通した方がいいようです。そのまま揚げたり、細かく刻んでバターやクリームチーズなどに混ぜてもOK。
香りが強いため、お料理の際には控えめに使うようにすると良いでしょう。
ドライで使用する場合には、パウダー状にしてお肉のソテーなどにまぶしたり、お肉の下味に使用したりすることができます。
浄化方法は?
先ほどご紹介をした「スマッジング」のやり方をご紹介します。
焚き方は簡単です。
- 耐熱性の器と乾燥したセージの葉を用意する
- セージの葉に火をつけ、燃え始めたら消して、器に置けばOK。
※事前に燃えやすいものが近くにないかを確認し、必ず燃え尽きてから処分をするようにしましょう。
ストレスを軽減したり痛みを緩和してくれたりと、身体に嬉しい効果もあるため、お部屋でゆっくりと休みたいときに使うと良いですね。
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ホワイトセージの育て方
セージもホワイトセージも育てる場合にはポイントを押さえておく必要があるようです。今回はスマッジングとして楽しめるホワイトセージの育て方についてご紹介をしていきます。
準備するもの
セージは地面に直接植える地植えでも、鉢植えでも育てることが可能です。どちらで育てる場合にも、まずはセージの苗または種をご用意ください。鉢植えの場合には下記のものも必要となります。
- 鉢またはプランター
- 培養土(市販のハーブ用、もしくは草花用)※製品によって水はけが悪い場合もあり、砂やパーライトも必要となります
- 鉢底ネット
- 鉢底石(無くてもOK)
育て方のポイント
セージは水はけ、水もちのよい土を選ぶようにしましょう。高温多湿には弱く、寒さに強い性質のため、環境に気を付けてあげることが大切です。
地植えの場合、あらかじめ堆肥や腐葉土をすき込んで耕しておくと良いでしょう。水はけが悪いときには川砂も加えて水はけをよくする方法もあります。
また、セージは弱アルカリ性の土を好むため、植え付けをする2週間ほど前までに、苦土石灰を土に混ぜこみ、寝かしておくこともおすすめ。
地植え、鉢植えとどちらの場合でも、あらかじめ元肥として緩効性肥料を施すようにしましょう。
鉢植えにしている場合は、植えている土の表面がしっかりと乾燥してから水やりをします。地植えにしている場合はほとんど水やりの必要はありません。よほど乾燥が気になるときにだけ少し水をあげるようにしましょう。
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種まき
適した時期は3~4月、9~10月です。セージは芽率が低く、種からの栽培は難しいとされているため、種をまく1ヶ月ほど前に冷蔵庫で冷温処理を行うことが必要となります。種をまく24時間前から水に浸けたものを使うようにしましょう。
育苗ポットにバーミキュライトや赤玉土(小粒)を入れ、重ならないよう種をまきます。日陰で土が乾かないよう水やりをすると、4~14日で発芽します。
適度に間引きながら育て、本葉が3~6枚になるころに植え替えると良いそうです。
植え付け
適した時期は3~5月、もしくは10~11月ごろです。ホワイトセージは、寒さや多湿に弱いため、鉢植えで育てるほうが管理しやすい品種です。
植え付けは事前に準備をした土を鉢に入れて行います。植え付けた苗がしっかり根付いて安定するまでは、日当たりのよい風通しのよい場所に置くようにしましょう。
剪定
株が茂ったときには、適度に剪定をして風通しをよくしてあげることが必要です。
まとめ
セージとホワイトセージの違い、代表的な種類、育て方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
食事に取り入れたりスマッジングとして香りを楽しんだりと、様々な使い方ができるセージ。こちらを参考にご家庭でもぜひ楽しんでみてくださいね。
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