冷凍エビを生で食べてしまった時の注意点は?お腹が痛くなったりする?

エビはお子様からお年寄りまで多くの方々に愛される食材です。どうして多くの方が好物とするのでしょう?理由は、「甘み成分や旨味成分が豊富に含まれているから」です。それに低糖質・低カロリー・高たんぱくとダイエット中の方々にも最高の食材と言えるでしょう。

そんなエビですが最近は生食用の他に、様々な形で冷凍されたものを見かけますよね。冷凍殻付きエビ・冷凍むきエビ・シーフードミックスなど様々。長期保存ができ、尚且つシーフードミックスなどは冷凍のままパラパラお料理に入れられてとても便利ですよね。

ですがそこで1つ、気になることが。「冷凍エビって生で食べても大丈夫なの?」という疑問です。サラダやマリネに生で使いたい方もいらっしゃると思います。そこで今回は、

  • 冷凍エビは生で食べて大丈夫?
  • 食中毒の危険性は?
  • 冷凍エビの下処理
これらテーマについて紹介したいと思います。

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冷凍エビは生で食べて大丈夫?

まずは肝心の部分です、そもそも冷凍エビは生で食べて大丈夫なのか?という部分です。

生で食べない方がいい

結論から申し上げますと、「冷凍エビは生で食べない方が良い」です。理由は、ほとんどの冷凍エビが加熱することを前提として加工されているからです。近年は様々なことが科学的に分析され、多くの企業で「衛生管理」というものが徹底されております。

万が一、生で食べてしまっても食中毒が発生する可能性は低いでしょう。ですが、ご自身の体調の変化などもありますから、冷凍エビを解凍して生で召し上がることは避けたほうが良いかもしれません。

なぜ生で食べない方がいい?

冷凍エビの加工の多くは工場となります。漁獲したエビをそのまま冷凍しているわけではありません。そのため工場での洗浄が行き渡らない部分や、加工段階での時間の経過などで菌が増殖している可能性もあります。どうしても目に見えない部分ですので念には念を、生では召し上がらない方が無難ではないでしょうか。

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冷凍エビの食中毒の危険性は?

下痢・腹痛冷凍エビの食中毒の危険性についても紹介していきます。

鮮度の劣化

活エビに比べ、冷凍エビは生産過程をいくつも通過することから、鮮度の劣化は免れないでしょう。魚介類の鮮度劣化は細菌の増殖が進み、食後に腹痛や嘔吐等の食中毒を起こす危険性もあります。

エビに付着している代表的な細菌は「腸炎ビブリオ」という細菌です。この細菌は海水や海産の魚介類に生息している細菌です。海水に生息することからわかる通り、海産の魚介類には腸炎ビブリオがほとんどの確率で生息しているということです。

しかもこの細菌塩分を好み、特に海水に近い3%の塩分濃度で一番増殖するようです。また15℃以上の環境でより活性化するようです。しかし、真水と低温化に弱いという弱点がありますので、召し上がる際は水道水でよく洗浄してください。

症状

腸炎ビブリオの場合、潜伏期間は8~24時間、短い場合は2、3時間での発症例もあるようです。激しい腹痛・下痢が主で、発熱・吐き気・嘔吐などの症状を起こす方もいます。

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冷凍エビの下処理

「生では食べない方が良い」ということが分かったところで、冷凍エビの下処理の仕方を紹介します。

殻付き・むきえび

  • 殻付きエビ:解凍後に殻をむき、楊枝などで背ワタを取ります。その後片栗粉と塩をまぶして良く揉み、流水でよく汚れを洗い流してください。
  • むきエビ:解凍後背ワタが残っている場合は楊枝などで取り除き、同様に塩と片栗粉を揉みこんでから流水でよく洗浄してください。
MEMO
なぜ片栗粉と塩を使うのか?という点ですが、「塩分によって浮き出た汚れや、臭みの元である水分を片栗粉が吸着してくれるから」です。また、一緒に料理酒を入れれば、より効果的に臭みを取り除けますので余裕があればお試しください。

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ゆでえび

ゆでエビの場合は、既に加熱済みですので、電子レンジで解凍すればそのまま調理に使用できます。この際、高温ではなく200W 程度の低温で解凍してください。電子レンジの解凍モードなどがある場合はそちらを利用しても良いでしょう。

低温で解凍することでドリップを防ぎ、旨味を残したまま解凍できます。

まとめ

今回は「冷凍エビを生で食べてしまった場合の危険性や下処理の仕方」について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 冷凍エビは極力生では食べない方が良い
  • 食べてしまった場合は、様々な食中毒に感染する恐れがある
  • 下処理のポイントは片栗粉と塩を揉みこみ良く洗浄すること

エビは和・洋・中様々なお料理の主役になれる万能食材です。そして冷凍されたものは価格もお手頃です。

正しい解凍方法を知り、色々なお料理でお使いくださいね。彩として利用することで、目でも楽しめるお料理を作れば家族も喜ぶこと間違いなしですよ♪

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