卵黄の冷凍はNG⁉卵を冷凍するなら調理してから?ドアポケットにいれるのはダメ?

卵と言えば私たちの一番身近にある食材といっても過言ではないくらい、生活の中に浸透していますよね。毎日卵を食べる習慣がある方も中にはいるのではないでしょうか?意識していなくとも、卵の成分が含まれた食品を口にしていることも実は多いのです。

そんな卵ですが、使用頻度が高い分長期保存する機会も多く保存方法をどうすればよいか困ることもありますよね。卵って冷凍保存ができるの?と疑問に思う方も多いはず。

今回の記事では卵はどんな食材なのか、卵を長持ちさせるポイント、卵は冷凍保存可能なのかについて解説していきます。

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卵ってどんな食材?

私たちが普段食べている卵はニワトリ(鶏)の卵です。栄養価が非常に高いのはご存知の通りで「完全栄養食品」と呼ばれています。農林水産省の令和元年の統計調査によると、国内の卵の生産量トップは茨城県、第2位が鹿児島県、そして3位が千葉県と続きます。キユーピータマゴ株式会社によると、日本の1人当たりの卵年間消費量は337個。ほとんど毎日卵を食べている計算になります。この数は世界でもトップクラスの水準なのです。

卵の栄養まとめ

たまごは良質なタンパク質を含んでおり、栄養の宝庫です。また、人の体で作れない8種類の必須アミノ酸すべてがバランス良く含まれており、消化吸収にも優れています。

  • たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
  • メチオニン:メチオニンは、硫黄を含む結合を持つアミノ酸です。加えてどの様なたんぱく質の合成にも必ず最初にメチオニンから他のアミノ酸が結合して組織が作られます。体のかゆみの原因になるヒスタミンの分泌を抑制し、抗うつ効果も注目されているアミノ酸です。
  • フェニルアラニン:フェニルアラニンは脳内物質のドーパミンやノルアドレナリンの材料になるアミノ酸です。体の自律神経の働きや機能を向上させ、活動時の集中力を向上させます。人間本来持つ元気な活力の元であると同時に記憶力を高め、交感神経を優位にさせる力があります。
  • トリプトファン:トリプトファンは、脳内物質メラトニン、セロトニンの材料です。メラトニンは人間の睡眠の質に関わる物質で、セロトニンは脳内を穏やかにする働きがあります。不足すると睡眠の質が低下やいつもイライラすると言った症状が現れます。摂取することで冷静で穏やかな思考を保ちます。

卵を食べると得られる効果・効能

たまごは良質なタンパク質を含んでいるため、健康や美容などいろいろな面で効果があります。1日に1個食べれば継続的に栄養摂取することができます。

<効果・効能>

  • 美容効果
  • 脳組織の老化防止
  • 疲労回復
  • 内臓の働きをよくする

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卵を長持ちさせるポイント

卵は入手したら、10℃以下(冷蔵庫の中の温度)で保存するのが好ましいといわれています。卵は皆さんもご存知の通り殻がとても脆く、少しの衝撃でもひび割れが出来てしまいますので、保存する際はいくつかポイントがあります。

ドアポケットは向かない

皆さんは卵を購入したら、冷蔵庫のどこに収納しますか?ドアポケット(ドアについている収納棚)には卵の収納ケースが用意されることがあるのですが、実はドアポケットに卵を収納するのはあまりお勧めできません。

これはなぜかと言うとドアポケットはドアの開閉の度に衝撃が加わってしまい、卵が割れてしまう可能性があるからです。卵は殻の中に入ってる状態なら、細菌が侵入することはほとんどありませんが、ひびが割れた状態で保存してしまうと細菌の繁殖が進んでしまうので品質が著しく落ちてしまいます。

卵はなるべくパックのまま、冷蔵庫の内部の棚に入れるようにしましょう。

いれる向きにも注意

ドアポケットに入れないようにする他にも、卵を置くときの向きにもポイントがあります。卵置くときは尖った方を下に向きにして置く方がGOODですこれはなぜかと言うと卵は尖った方の卵の殻の方が強度が高いからです。

逆側の丸い方には気室と呼ばれる呼吸をするための空間があるので、強度が低いだけでなく、気室を下にすると卵黄と空気が触れやすくなってしまい細菌が入り込む可能性が高くなるので、品質を落としてしまう原因になってしまいます。

卵を冷凍保存するには?

ここまでは卵を冷蔵保存するときに、気をつけるべきポイントについて解説してきました。では次は、殻を割ってしまった卵で使い切れない時に保存する場合はどのような保存方法が良いのかについて解説していきたいと思います。卵を割ってしまった場合は「冷凍保存」で保存するのがおすすめです。

生卵や茹で卵は冷凍NG

冷凍保存と言いましても、皆さんもご存知かと思いますが生卵やゆで卵は冷凍保存してしまうと食感が著しく変化してしまうため、お勧めできません特に生卵を冷凍してしまうと、卵白と卵黄が混ざらなくなってしまうので調理が困難になってしまいます。

冷凍するなら?

では卵を冷凍するならどのような形で保存するのが良いのかと言うと、卵を冷凍する時は「卵白と卵黄を混ぜた状態で調理した後に冷凍保存をする」のがおすすめです。例えば錦糸卵にして保存したり、炒り卵にしてから冷凍することで、解凍した後も美味しく食べることができます。

これらの調理済みの卵を冷凍する時は、必ず密閉できるジッパーバッグなどのような保存袋に入れてしっかり空気を抜いて保存するようにしましょう。錦糸卵も卵もどちらも冷凍すると1ヶ月ほど保存することができます。また食べるときはしっかり電子レンジなどで加熱してから食べるようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?卵は非常に使い勝手の良い食品で、買いだめしてしまうことも多いですよね。そんな卵をより美味しく長く保存するためには、卵の向きや保存場所、調理方法に少しコツがいることが分かっていただけたと思います。

この記事をまとめると

  • 卵をドアポケットに収納するのはおすすめしない
  • 冷蔵庫に入れる時はとがった方を下にしてパックのまま入れよう
  • 冷凍するなら錦糸卵か炒り卵にしてから保存袋に入れて冷凍しよう

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。