ラム肉を使った料理にはラムチョップなどがありますが、お肉の断面が赤かったりピンク色だったり、生焼けのように見えることがあります。しっかり加熱できていないラム肉を食べた場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?今回は、
- ラム肉が赤い・生焼けは危険?
- ラム肉って生でも食べられる?
- ラム肉の食中毒症状・注意点
- 食中毒を防ぐ方法5つ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ラム肉とはどんなお肉?
エネルギー(100gあたり) | 310kcal |
糖質量(100gあたり) | 0.2g |
ラム肉は、生後12ヶ月未満の羊の肉です。牛肉や豚肉と比較すると柔らかい肉質で、高タンパクで低カロリー・栄養満点のお肉です。オーストラリアやニュージーランドからの輸入物が多く、ラム肉を使った料理はジンギスカンやラムチョップが有名です。
「マトン」と呼ばれる羊肉は、生後2年以上経った羊肉のことを指します。ラム肉に比べて赤みが強く、味わい深くほどよい歯ごたえもあります。こちらはインドカレーなどに用いられています。
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栄養
羊肉には、ビタミンB2などのビタミン類が豊富に含まれています。高タンパクで低カロリーなのでダイエット中や筋肉作りにも適したお肉で、カルシウムや鉄分などのミネラルもバランス良く含まれています。ヘルシーな上に栄養バランスも良いのが特徴です。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- たんぱく質:たんぱく質は20種類のアミノ酸が複数個結合することで作られています。結合するアミノ酸が種類や配列によって様々な臓器や組織の材料になります。特に筋肉の材料として使用されるため、多くの摂取が望ましいです。食品では魚や肉、大豆に多く含まれており、様々な種類を多く摂ることが大切です。
効果
羊肉は栄養バランスが良いので、様々な効果を期待することができます。
- 筋肉を作る
- ダイエット効果
- 貧血予防・改善
- 美肌効果
ラム肉が赤いのはなぜ?
調理したラム肉の断面が赤いことがありますが、その理由には2つのパターンがあります。
生焼け
調理したラム肉の断面が赤い理由1つ目には、シンプルに“生焼け”であることが考えられます。加熱時間不足や加熱温度不足で中心部までしっかり火が通らなかったことが原因です。家庭でラム肉を調理する際は、食中毒防止のため中まで火が通るよう十分に加熱しましょう。
焼いても赤い
調理したラム肉の断面が赤い理由2つ目には、“焼いても赤い”ことが考えられます。きちんと加熱されてはいるけれど、ローストビーフのようにピンク色をしている状態です。
生のラム肉は元々赤みが強く、加熱することで徐々にピンク色に変化します。火を通しすぎると固くなってしまうため、ピンク色が程よい焼き色と言われています。
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ラム肉は生でも食べられる!
実は、ラム肉は生でも食べることができるお肉なんです!しかし、生食できるのは鮮度が非常に良いものに限ります。スーパーで販売されているラム肉は加工してから時間が経過しているものが多いため、生で食べるのは難しいでしょう。
自宅で生のラム肉を食べるのは食中毒などのリスクがあります。お肉の専門店など、レストランで提供されているものはしっかり管理されたお肉なので、ラム肉を生で食べてみたい場合はお店で食べるのをおすすめします。
ラム肉を食べる時の注意点・デメリット
ラム肉を調理する際の注意点やデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?牛肉や豚肉・鶏肉と違い、家庭で調理する機会はなかなか少ないかと思います。調理に慣れていない分、ラム肉が生焼けとなることも。ラム肉で起こり得る食中毒について詳しく解説いたします。
トキソプラズマ菌食中毒
生のラム肉を食べると、トキソプラズマ菌を原因とした食中毒を起こす可能性があります。トキソプラズマ菌は食材と一緒に体に入ってしまっても、免疫力のある人であれば症状が出ずに終わることも多いです。
しかし、体調不良で免疫力が低下していたり、妊娠中の方は食中毒にかかりやすくなっているので注意が必要です。
ラム肉による食中毒症状
ラム肉が持つトキソプラズマ菌による主な食中毒症状には、下記のようなものがあります。
- 下痢
- 腹痛
- 吐き気・嘔吐
万が一妊娠中の方が食中毒となると、飲める薬が限られているので十分な治療ができないリスクや、繰り返す下痢によって子宮収縮を起こすリスクなどが出てきます。
妊婦さんに子宮収縮が起こると、胎児に酸素や栄養が届きにくくなったり、酷い場合は流産や早産の原因にもなり得るので、生焼けや生モノなどによる食中毒には注意が必要です。
ラム肉の食中毒を防ぐ対策方法5つ
ラム肉を調理する際、食中毒を防ぐための対策方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
- 加熱時間に注意する
- 加熱温度に注意する
- 新鮮なうちに食べる
- 調理器具をしっかり洗う
- お肉を触った手で他の食材に触れない
そのポイントは加熱時間と加熱温度です。特に中心部は火が通りにくいので、加熱時間と加熱温度に注意して中まで火が通るようにしましょう。
トキソプラズマ菌に関しては、67度以上で1〜2分の加熱をすることで死滅すると言われています。これより温度が低かったり、加熱時間が短かったりすると生焼けとなるので気をつけてください。
67度以上で1〜2分の加熱
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まとめ
この記事をまとめると
- ラム肉が赤い原因は、①生焼け ②ほどよい焼き加減 の2パターン
- 新鮮なものであればラム肉は生食できるが、家庭では難しい!
- 生焼けラム肉にはトキソプラズマ菌食中毒のリスクがあるのでよく加熱すること!
ラム肉は元々赤みが強いお肉なので、焼いてもピンク色になることがあります。加熱できていれば安心して食べることができますが、生焼けは食中毒症状を起こす可能性もあるので注意しましょう。
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