らっきょうをそのまま生食するとまずい?効能・食べ方・栄養は?

らっきょうは漬物として食べることが多いですが、生でそのまま食べることはできるのでしょうか?今回は、

  • らっきょうは生食できる?
  • 生で食べるメリットとデメリット
  • 栄養成分と効果
  • 食べ過ぎて腹痛・下痢になる?

これらのテーマについて紹介いたします。

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らっきょうは生食できる?

らっきょうはカレーの付け合わせとしてよく食べられている野菜ですが、“そのまま生食できる?”という疑問に迫りたいと思います。

らっきょうの食べ方としては塩漬けや醤油漬けなどがメインですが、生でそのまま食べることができます◎ しかし、漬けずにそのまま食べると辛味が強かったり、苦味を感じることもあるので漬けにするのかベターです。

塩漬けにする場合も生らっきょうを使用していますが、ビタミンCなど水溶性の栄養素は汁に流れ出てしまうという難点があります。

生で食べる時の食べ方

らっきょうを生食するには、薄くスライスしてサラダや和え物にするのがオススメです。辛味が強いと感じる時は、スライスした後に10分ほど水に浸すことで辛味成分を流すことができます。

この時注意したいのが、長時間水につけるとビタミンCなど必要な栄養成分も流れ出てしまうことです。10分以内に抑えるようにしましょう。

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らっきょうに含まれる栄養成分と効果

栄養素

らっきょうに含まれる食物繊維の含有量はトップクラス、刺激成分である硫化アリルも豊富に含み、薬理効果を持ちます。ビタミンCカリウム、ナイアシンなど様々な栄養成分が含まれています。

  • 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
  • 硫化アリル:硫化アリルは、抗酸化作用や抗がん作用があるにんにくやねぎ類のツンとする香り成分です。抗菌作用も持ち体内に入った細菌の駆除効果だけではなく、血中のコレステロールの低下や肝臓の解毒補助を担う栄養素です。
  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。

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効果・効能

らっきょうに含まれているアリシンやビタミン類には体に様々な効果をもたらします。その効能には、このようなものがあります。

らっきょうの効能
  • 疲労回復
  • 血行改善
  • 冷えの改善
  • 整腸作用
  • がん予防
  • 美容効果・老化抑制
  • 抗菌・解毒作用
  • 免疫力アップ・風邪予防
  • コレステロールの上昇抑制
  • ダイエット効果

らっきょうによる効能はこれ以外にも、心筋梗塞や脳梗塞にも効果があると言われています。免疫力を上げる働きもあるため、風邪予防としてもおすすめの食材なのです。

らっきょうを毎日食べすぎると腹痛・下痢・おならに?!

体に嬉しい効果を複数持つらっきょうですが、食べ過ぎると副作用が起こる可能性もあります。らっきょうを食べ過ぎた場合の副作用やデメリットには、下記のようなものがあります。

らっきょうの副作用
  • 腹痛・下痢
  • おならが出る
  • 体臭がきつくなる
  • 吐き気
  • 眠れない
  • 胃痛・胃のむかつき
  • 頭痛

腹痛・下痢

らっきょうには辛味成分であるアリシンが含まれていますが、アリシンは腸内の悪玉菌だけではなく善玉菌まで殺してしまう作用があります。これによって腸内環境が悪くなり、腹痛や下痢などの症状を起こしてしまいます。

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胃痛・胃もたれ

アリシンは刺激の強い成分なので、食べ過ぎると胃の粘膜が弱ってしまう可能性も。胃がムカムカしたり吐き気がしたり、中には眠れなくなることもあります。

頭痛

意外な副作用ですが、らっきょうを食べることで頭痛を起こすこともあります。これは、硫化アリルが鼻の粘膜や神経、涙腺などを刺激することが原因だと言われています。

アレルギー

また、らっきょうによるアレルギーとなる人もいます。特に子どもが沢山食べてしまった時、そしてネギアレルギーやにんにくアレルギーを持っている方は、アレルギー症状が出やすいので気をつけましょう。

死亡するって本当?

“らっきょうの食べ過ぎで死亡する?”と言われることがありますが、らっきょうアレルギーによりアナフィラキシーショックを起こした場合、死亡する可能性もゼロではありません。

アナフィラキシーショックはらっきょう以外の食材によるアレルギーでも起こり得るもので、毎年40〜70人ほどが死亡していることがわかっていまおす。

食べ過ぎた時の対処法

らっきょうを食べ過ぎた場合、食後に牛乳を飲むと口臭予防に効果があります。体臭やおならなどの副作用に関しては、食後にカバーすることができないので注意しましょう。また、アレルギー症状が出てすぐに治らない場合は、医療機関を受診しましょう。

妊娠中(妊婦)でも食べられる?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“らっきょう”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!その理由には、らっきょうに含まれる栄養素の“食物繊維”“カリウム“、“ビタミンC”があります。

 

まとめ

この記事をまとめると

  • らっきょうは生でそのまま食べることができる◎
  • 食べ方としてはスライスにしてサラダや和え物などがある
  • らっきょうの副作用には、下痢・吐き気・体臭・口臭・アレルギーなどがある
  • 辛味成分が強い時は、水につけることで少し取り除くことができる

らっきょうは生で食べることができますが、そのメリットは栄養を効果的に摂れること、デメリットは辛味が強いことです。体に嬉しい効果があるので、是非挑戦してみてください。

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