カルビとハラミの違いって何?美味しい・柔らかいのはどっち?

焼肉屋へ行くと必ずと断言しても良いほど注文する「カルビ」と「ハラミ」。”大好物だ!”というかたも多いですよね。

しかし「カルビ」と「ハラミ」の違いについて明確に知っているか?と聞かれると曖昧になってしまいがち…。”何となく定番だから両方注文している…”といったかたも多いのではないでしょうか。

そこで今回は「カルビ」と「ハラミ」の違いを中心にそれぞれの特徴を徹底的に解説していきます!これさえ知っておけば、より一層焼肉を楽しむことができますよ。ぜひ最後までご覧くださいね。

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カルビとは

牛のあばら部分のお肉の事

カルビとは牛のあばら骨周辺のお肉のこと。…といっても「カルビ」と呼ばれる範囲は広く部位や種類もさまざまなものがあるんですよ。

日本の”牛部分肉取引規格”では、「カルビ」は下記の2種類に分類されます。

  1. 肩バラ
  2. トモバラ

「トモバラ」は「肩バラ」に属さない”その他”の部位を指しますが、トモバラの中でも「外バラ」や「中バラ」といったように更に細かく分類されます。

「カルビ」部位別肉質の特徴とは…?

  • 「肩バラ」

    赤身の割合が高い部位でしっかりとした噛み応えのある部位
  • 「三角バラ」

    1番サシが多く入っている部位。脂身が多く肉の甘味をより深く感じられる部位
  • 「ミスジ」

    霜降りが入り柔らかい部位
  • 「トモバラ」

    赤身と脂身が交互に重なっている部位。焼肉屋では通常「トモバラ」をカルビとして提供していることが多い
  • 「中落カルビ」

    脂身が多いが旨味が強い部位
  • 「カイノミ」

    歯ごたえを感じられながらも非常に柔らかくさっぱりとした旨味を感じられる部位

カルビは韓国語

日本で普通に使っていますが、「カルビ」はもともと韓国語なのをご存知でしたか?

肋骨の骨のことを韓国語では「カルビッピョ」と言いますが語源はそこからきているとされています。

MEMO
韓国の焼肉店でカルビを注文すると骨付き肉が提供されることが多いそう。

特徴

肉本来の旨味が強いのが特徴の「カルビ」。肉質自体はやや硬めなのですが脂身が細かく入っているので柔らかく感じます。

「カルビ」と一口に言っても部位により食感や旨味の出方にも違いが…。特に肉質が良いとされている中落ちの部位は口に入れた瞬間に肉本来の甘さが溢れ出て美味しさを強く感じることができますよ。

脂身と旨味が強いので「今日はガッツリ食べたい!」なんて日にはもってこいの部位ですね。

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ハラミとは

牛肉の横隔膜のお肉の事

ハラミとは牛の横隔膜の筋肉の部位を指します。

ほどよく脂身があるハラミは赤身肉のような見た目。食感に至っては、硬すぎもせず肉本来の旨味や甘味もあるので食べやすい部位です。カルビなどに比べるとさっぱりとしているので、特に女性からは人気の部位です。

MEMO
ハラミは牛1頭から約2kgしかとれない程の希少部位!

特徴

歯ごたえをしっかりと感じることができる部位。深みのある味わいや肉の旨味が凝縮されているのが特徴のハラミ。

ハラミといえば”お肉”として想像するかたも多いでしょうが、実はハラミはホルモンの位置にあるために”お肉”として扱うことがない部位です。しかしながら内臓系特有の臭みがないので、ホルモンなどが苦手なかたでも食べやすい部位です。

サガリとの違い

実は横隔膜の筋肉には2種類に分類され、1つが「ハラミ」そしてもう1つが「サガリ」となっています。また「ハラミ」は長く薄い部分で「サガリ」は短く厚い部分となっています。

MEMO
焼肉店の中には、サガリとハラミを分けている店もあれば、2種類を合わせてハラミとして提供している店もあるそう。

鮭にもハラミがあるけど…違いは?

そもそも鮭の「ハラミ」とはどのような部位かご存知でしょうか?

鮭の「ハラミ」は、”お腹側にある身”のことを指すんですね。感じで表記すると”腹身”となりますので読んで字のとおりとなります。

鮭の「ハラミ」は動物で例えると”肉”部分、牛・豚・鳥などの「ハラミ」は内臓系に値するため同じ「ハラミ」でも意味合いが異なることが分かります。なんだか不思議ですね。

MEMO
鮭のハラミは脂肪分が多く、とろけるような身が特徴です。

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美味しい食べ方

今まで「カルビ」と「ハラミ」といえば焼肉で食べる機会が圧倒的に多いというかたがほとんどなのではないでしょうか。

しかし、焼肉以外にも美味しい食べ方は沢山ありますよ!下記ではそれぞれの特徴を活かしたお勧め料理をご紹介していきます!

カルビの美味しい食べ方

  1. カルビスープ

    野菜を沢山摂りたいときにお勧めの料理です。鶏ガラスープをベースにコチュジャンや焼肉のタレを隠し味に入れることによってコクもあり身体の芯から温まるスープができますよ。冷蔵庫にある余りもの野菜のお片付けにも一役買う料理です。
  2. カルビの生春巻き

    お好み野菜のナムル・味付けカルビを生春巻きの皮で巻くと完成です。野菜のシャキシャキ感とカルビの旨味が最高な一品。副菜だけではなく晩酌のお供としても最高です。
  3. カルビ肉のトマト甘酢炒め

    トマトとカルビを甘酢で炒めた中華風な一品。いつもとは一味違うカルビ料理ができますよ。トマトの鮮やかさは食卓でも見映えすること間違いなし!お好みで、かいわれ大根や三つ葉など香味野菜をトッピングして召し上がれ。

ハラミの美味しい食べ方

  1. ぶっかけ素麺

    茹でたハラミにレタス・水菜・パプリカなどのお好み野菜を素麺にトッピングするとボリューム満点ぶっかけ素麺の完成です!かけタレは麵つゆでも十分ですが、トマトジュース200㏄と水300㏄を割ったものをかけてみてください。食欲が減退する夏場でもモリモリと食べられる一品です。
  2. パプリカとハラミ肉のオイスター炒め

    酒・醤油・砂糖で下味をつけたハラミをパプリカと一緒に炒め合わせオイスターソースを味付けすると完成です。仕上げに水溶き片栗粉を回し入れるとトロミが付きご飯のお供には最高の一品に…。

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まとめ

いかがでしたか?今回は「カルビ」と「ハラミ」の違いについてを中心にそれぞれの特徴や美味しい食べ方についても解説していきました。

この記事をまとめると

  • 「カルビ」とは肋骨周辺の肉を指し、脂身と旨味が強いのが特徴
  • 「ハラミ」とはホルモンの部位にある。深みのある味わいや凝縮した肉の旨味を感じることができるのが特徴。

今まで、呼び名が違うだけで大差ないと思っていたかたも多いでしょうが「カルビ」と「ハラミ」にはこれほどまでにも違いがあったなんて驚きですよね。

両者の違いや特徴を理解し、ぜひ料理などにも活用してみてくださいね。

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