じゃがいもでアレルギー反応?下痢や吐き気が?原因となる成分や注意点

ポテトサラダにコロッケ、忘れちゃいけないフライドポテト、お手頃価格で常温でも日持ちが効き、料理の幅も広いじゃがいも。まさに食卓のスタメン選手!常に買い置きしているという方も多いのではないでしょうか。そんな定番の食材、じゃがいもで、アレルギー症状が出ることが!?もし症状が出てしまったらどうすればいいのでしょうか。そこで今回は、

  • 改めてじゃがいもってどんな食材?
  • じゃがいもでアレルギー反応が起こる?
  • じゃがいものおすすめレシピ

 

について、ご紹介させていただきます。

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改めて知ろう!じゃがいもってどんな食材?

一年を通して流通し、価格も安定しているため、食卓でもおなじみのじゃがいも。改めて、どんな食材なのでしょうか。

じゃがいもとは

小麦、水稲、大麦、とうもろこしと並んで、世界5大食用作物にも数えられるじゃがいも

一口にじゃがいもと言っても、その種類はなんと約2000種もあり、そのうち日本で栽培されているのは主に20種ほどです。品種により、そのまま食用として利用されるものや、でんぷん用に加工されるものなど、用途が分けられています。

ドイツやポーランドなどでは主食としても食べられ、世界的にも多く生産、消費される作物です。

じゃがいもの名前の由来と歴史

日本にじゃがいもが登場するのは慶長三年(1598年)、インドネシアのジャカルタから渡来したオランダ商船により持ち込まれました。そのため、当初は「じゃがたらいも」と呼ばれ、転じて「じゃがいも」と呼ばれるようになったのが名前の由来と言われています。

じゃがいもは土の中の茎が肥大した塊茎を食べる作物ですが、地上では白や薄紫色のかわいらしい花をつけるため、最初は観賞植物として扱われていました。本格的に食用とされるようになったのは江戸時代、寒さに強く日持ちのするじゃがいもは、飢饉から何度も人々を救ったと言われています。

じゃがいもの栄養と効能

日本では野菜として扱われることが多いじゃがいもですが、世界では主食として扱われるじゃがいも。他の主食と栄養成分を比べてみました。

100gあたり じゃがいも ごはん 食パン
エネルギー(kcal) 59 156 248
たんぱく質(g) 1.8 2.5 8.9
脂質(g) 0.1 0.3 4.1
炭水化物(g) 17.3 37.1 46.4
食物繊維(g) 8.9 1.5 4.2
カリウム(mg) 410 29 86
ビタミンC(mg) 28 0 0

 

いかがでしょうか?ごはんや食パンに比べ低カロリー、低糖質ですが、食物繊維やカリウムを豊富に含み、さらには主食としては珍しく、ビタミンCも多く含まれていることがわかります。

デトックス効果

食物繊維には便秘を解消し、腸をキレイにしてくれる効果が、またカリウムには、余分な塩分を排出してむくみを改善、さらに高血圧を予防してくれる効果が期待できます。デトックス効果が高く低カロリーなじゃがいもは、ダイエット中の主食にもおすすめです。

ビタミンも豊富

じゃがいもに豊富に含まれるビタミンCは美肌に欠かせないビタミン、ストレスや風邪に対する抵抗力もアップしてくれます。特にじゃがいもに含まれるビタミンCは、加熱にも強いのが特徴。フランスでは「大地のりんご」と呼ぶこともあるじゃがいもは、ビタミンを供給できる食材が不足する、ヨーロッパの冬を支える食材でもあるんです。

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じゃがいもでアレルギー反応が起こる?


お手頃価格でヘルシー、さらに栄養も豊富となれば、積極的に取り入れていきたいですよね。ところが、このじゃがいもで、アレルギー反応が起こってしまうことがあるそうなのです。どんな症状なのでしょうか。

生のじゃがいもに触れることで起こる口腔アレルギー症候群

成人のじゃがいもアレルギーは、主に生のじゃがいもに触れることによって起こる口腔アレルギー症候群です。じゃがいもの皮を剥いたり、調理したりした後で、手や鼻に痒みが出たら要注意!1度医療機関で検査してもらった方が良いかもしれません。

これはじゃがいもに含まれるサリチル酸という成分が引き起こす症状。また、アレルギー反応は主にたんぱく質によって引き起こされますが、ごく稀にじゃがいものでんぷん質によってアレルギーを起こす場合があることも報告されています。

さらに、じゃがいもは花粉による食物アレルギーが起きやすい食材としても報告されています。ブタクサやカバノキ、プラタナスなどの花粉にアレルギーを持つ方がじゃがいもを食べると、アレルギー症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。

赤ちゃんは加熱したじゃがいもにも注意

成人では生のじゃがいもに触れることでアレルギーが起こると書きましたが、乳幼児では加熱したじゃがいもでも、同様のアレルギー反応を起こすことがあります。

症状は成人の口腔アレルギーと同じく、痒みや腫れが起こる程度で、アナフィラキシーショックを生じるような強い反応は稀だそう。ですが、赤ちゃんは自分で痒みを訴えることができません。

じゃがいもが含まれる離乳食を与えて、口の周りや赤ちゃんの様子に変化がみられるときは、すぐに食事を中断して様子をみましょう。最初は、少量からにして、だんだんと与える量を増やしていくなどの工夫をするのもいいですね。

じゃがいもアレルギーの症状

じゃがいもアレルギーは一般的に口腔アレルギー症候群と呼ばれるもの。この口腔アレルギーは、アレルゲンとなる食材を食べてから、比較的短時間で症状が出るのが特徴です。

口内や鼻、喉の粘膜の痒み、口の周りや手など、じゃがいもに触れた皮膚の痒みや腫れ、発疹が主な症状ですが、まれに全身にむくみや蕁麻疹が出たり、喘息のような症状が出たり、といった重篤な反応が起こることもあります。

また、食べてから数時間後に、腹痛や下痢、嘔吐といった消化器症状が出る場合もあります。

症状が出たら病院へ

じゃがいもアレルギーの症状が出ても、成人の場合、自分で水分が摂れ、時間の経過とともに症状が落ち着いていくようであれば、慌てて病院にいく必要はありません

ですがアレルギーは、原因となる食べ物を早めに特定し、誤って食べないようにすることが肝心。症状が落ち着いても、改めて医療機関を受診し、アレルギー検査をしてもらいましょう。

乳幼児の場合、下痢や嘔吐によって脱水症状を起こしてしまうことも考えられます。下痢がひどい、嘔吐を何度か繰り返す、などの場合はためらわず病院へ行きましょう

また、成人でも乳幼児でも、喘息のような呼吸器症状が生じた場合、喉の粘膜が腫れて呼吸困難に陥る可能性もあります。なるべく早く病院で治療を受けるようにしましょう

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じゃがいものおすすめレシピ


アレルギーを起こすケースがまれにあるとはいえ、そうでない人にとって、じゃがいもが優秀な食材であることには変わりありません。煮ても焼いても、もちろん揚げてもおいしいじゃがいも。次はそんなじゃがいもの、ちょっと目先の違うレシピをご紹介します。

すりおろしたじゃがいもがモチモチに!定番韓国レシピ


生のじゃがいもをすりおろし、卵と薄力粉(片栗粉でもOK!)、顆粒だしを混ぜてごま油で焼くだけ!すりおろしたじゃがいも独特のモチモチ感がおいしい、韓国料理の定番、チヂミのお手軽レシピです。キムチやニラ、チーズを加えてもおいしいですよ!

定番なのに新しい?じゃがいもで大学芋


一口大に切ってカリっと揚げたじゃがいもに、砂糖とみりん、醤油を煮詰めたタレを絡めて仕上げに黒ゴマをぱらり。さつま芋で作るおやつの定番、大学芋のじゃがいもバージョンです。さつま芋より少し甘さが控えめで、おやつだけでなくお酒のアテにも意外にマッチ!新じゃがで作ってもおいしくいただけます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 世界中で愛されるじゃがいも、ヘルシーで栄養豊富な優秀食材!
  • まれにアレルギーが起こることも、痒みや湿疹が出たら要注意!必要ならためらわず医療機関を受診して
  • 乳幼児では加熱したじゃがいもでもアレルギー反応が生じるケースも!与えるときは少量から様子をみよう

価格も安定して買い置きもできるじゃがいも、ごはんのおかずからおやつまで、アレンジの幅はまさに無限大!アレルギーには注意が必要ですが、そうでない場合は食卓のお助け食材として、上手に活用していきたいですね。

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