男爵いもとメークインの違いは?それぞれに向いてる料理をご紹介!

使い勝手のいいじゃがいもは、玉ねぎやにんじんと並んでおうちに常備されている野菜のひとつですよね。カレーや煮物、ポテトサラダなど様々な料理で大活躍のじゃがいもですが、煮崩れや食感が気になったことはありませんか?じゃがいもは品種によって風味や食感、煮崩れのしやすさが違うので、品種の特徴をつかんで調理すれば料理がさらに美味しく仕上がるんです。この記事では、

  • 男爵いもとは
  • メークインとは
  • それぞれに向いてる料理をご紹介

これらのテーマについてご紹介いたします。じゃがいもの中でも代表的な品種の男爵いもとメークインの特徴を知って、じゃがいも料理に活用してくださいね。

男爵いもとは

男爵いもは、明治時代にアイリッシュ・コブラーという品種を試験栽培し普及させたものです。当時時は正式な品種名が不明だったため、初めて導入した川田男爵にちなんで「男爵いも」と名付けられました。栽培環境適応力が高く貯蔵中も品質の劣化が少ないため、日本で最も収穫量が多い品種のじゃがいもです。ここでは、男爵いもの特徴について紹介します。

(参考:
旬の食材百科)

特徴

男爵いもの特徴を紹介します。

形:丸型

表皮:ゴツゴツしている

果肉:白っぽい

出回り時期:1年を通して流通しているが、比較的多く出回るのは10月頃

・目の部分の窪みが深いので皮がむきにくい

・皮をむくと変色しやすい

でんぷんの量が多く果肉は粉質で、じゃがいも特有の香りがあります。加熱するとホクホクした食感が楽しめます。多くの人が好む味です。

使い方

熱に弱く煮崩れしやすいので、長時間煮込む料理には向きません。加熱後つぶして使う調理が適しています。料理した後、黒く変色することがあります。

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メークインとは

メークインの原産はイギリスで、大正時代にアメリカを経由して導入された品種です。5月の女王を意味する「May Queenと名付けられたのは、中世時代の春の祭りで選ばれる女王にちなんだという説があります。男爵いもに次いで生産量の多い品種です。ここでは、メークインの特徴について紹介します。 

特徴

メークインの特徴を紹介します。

形:細長い卵型、形が不揃いになることが多い

表皮:ツルツルしている

果肉:男爵いもよりやや淡い黄色

出回り時期:1年を通して流通しているが、比較的多く出回るのは10月頃

・目が少なく窪みも浅いので皮がむきやすい

・低温で貯蔵すると粘性と甘みが増す

・5月頃のメークインは甘みがあるが、秋のものはそれほど甘くない

でんぷんの量は少なめ、粘質できめが細かくしっとりした食感です。舌触りがなめらかでクセがなく、ほんのりと甘味があります。

使い方

煮崩れしにくいので、いもの形を残したい煮込み料理に向いています。強い火力で煮るのではなく、静かにじっくりと煮込むとだしやスープの味がよく染み込みます。煮汁やスープが濁りにくく、様々な料理に活用できます。糖分が多いので、揚げ物にすると色つきやすくなります。

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それぞれに向いてる料理をご紹介

食感の違う男爵いもとメークインを調理方法で使い分けるのが、美味しい料理を作るコツです。絶対ではないので、食感や味の好みで選ぶとよいでしょう。

使うじゃがいもは、しっかりと固く皮が薄いものを選びましょう。芽が出始めていたり薄く緑がかっているものは、皮の部分に有毒成分が作られ始めている状態ですので避けてください。

じゃがいもはビタミンC・カリウム・食物繊維などが豊富な野菜です。じゃがいもに含まれるビタミンCはでんぷん質に包まれているため、加熱しても壊れにくい性質があります。色々な料理に活用して、栄養成分を効率的に摂取していきましょう。

男爵いも

男爵いもは加熱した後つぶして使うと、ホクホクとした食感を生かせます。ポテトサラダ・コロッケ・マッシュポテトなどは男爵いもがおすすめです。また、ホクホクとした食感を生かしたフライドポテトや、ベークドポテト・じゃがバターも男爵いもの甘い風味が漂って美味しくいただけます。 

メークイン

メークインはじっくり煮込む料理に向いています。肉じゃが・煮物・おでん・カレー・シチューなどいもの形をとどめた煮込み料理に適しています。また、輪切りにして下茹でしても煮崩れしにくいのでグラタンに使うのもおすすめ。カリカリとした食感のフライドポテトにしたいなら男爵いもよりメークインを使うといいでしょう。メークインは細切りにして炒めると、カリッとした食感やシャキシャキした食感を味わえます。きんぴらにするとお弁当にも活用できて便利ですよ。

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まとめ

男爵いもとメークインの違いについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 男爵いもは熱に弱く煮崩れしやすい、長時間煮込む料理には不向きだが加熱するとホクホクした食感を楽しめる
  • メークインは煮崩れしにくいので、じっくり煮込む料理向き
  • 男爵いもは加熱した後つぶして使う料理、メークインはじっくり煮込む料理向き

じゃがいもは和洋中どんな味付けとも相性が良く、様々な料理に日常的に使える便利な食材です。男爵いもとメークインの特徴を生かして調理すれば、より美味しい料理が出来上がります。食べ比べをして確かめてみてください。

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