ポポーは臭い?まずい?どんな味?毒性・食中毒は?食べ方・食べ頃

『ポポー』という珍しい果物を知っていますか?あまり見かけないフルーツですが、一体どんな味や匂いがするのでしょうか?日本にはなさそうに見えるポポーですが、実はふるさと納税の返礼品としても扱われています。そこで今回は、

  • ポポーはどんな味?匂いは?
  • そのまま食べても毒性はない?
  • 栄養成分と美容・健康効果

こちらのテーマについて紹介いたします。

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ポポーとはどんな果物?

英名 Pawpaw
別名・和名 ポーポー、ポポ
エネルギー(100gあたり) 80kcal
糖質量(100gあたり) 16.2g

ポポーは北米原産の果物で、アケビによく似ています。標準和名は「ポーポー」で、種が柿の種に似ていることから「アケビガキ」とも言われています。

日本では明治時代に一時期栽培されていましたが、現在国内ではほとんど栽培されていません。皮は黄緑色で楕円形をしており、果肉はクリーム色、中にはぎっしりと種が詰まっているのが特徴です。

実はポポーの中にも15種類以上の品種が存在します。その中でも特に甘みが強い、おいしい品種とされているのはこちらです。

  • オーバーリース
  • タイトウ
  • NC-1
  • デービス
  • ポトマック

これらのポポーは特に濃厚な甘さで、食味に優れている品種です。ちなみに、「ポトマック」は種が少ないので食べやすい品種でもあります。

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どんな味?

ポポーは「森のカスタードクリーム」とも言われていて、 濃厚でバナナやマンゴーの味に似ています 。食感は滑らかで、甘くて強い香りも特徴です。トロピカルな味と言われることも多く、完熟したポポーは濃厚な甘さです。

臭い?どんな匂い?

ポポーはあまり知られていないフルーツなので、ドリアンのように“臭い?”と思われることがありますが、実はとても甘い香りをしています。人によっては甘ったるいと感じるほど香りが強く、ブドウのような匂いに似ていると言われています。完熟したものは、皮をむく前から芳醇な香りがするのが特徴です。

収穫時期

ポポーの旬の時期は9〜10月となっています。

生産地

ポポーの原産地は北米で、日本では愛媛県で栽培されています。日本国内での栽培はごく少量ですが、愛媛県では「日本一のポポーの里」を目指し、生産が行われています。また、山形県や静岡県でもポポーが栽培されていて、寒さや害虫に強いので全国どこでも栽培が可能です。

値段

ポポーはあまり見かける果物ではありませんが、ネット購入も可能です。値段は500gで1,000円、1kg3,240円+送料などサイトによって様々です。

また、静岡県のふるさと納税の返礼品としても扱いがあり、1万円の納税で1kgのポポーを送ってもらうことができます。1kgはだいたい4個分で、9月中旬頃から発送されます。

ポポーに毒性はない?

ポポーはあまり知られていない果物なだけに、「毒性はないの?」と心配な方もいるかもしれません。でも安心してください!ポポーの果実には毒性はありません◎…しかし、ポポーの葉や茎には毒性分が含まれています

実はポポーの毒性には 殺虫効果 があり、農薬を使わなくても栽培できるというメリットがあります。「アセトゲニン」という成分で、果実には含まれないので問題ありません。

アレルギーに注意

ポポーはアレルギー症状を起こす可能性のある果物で、口周りの痒み・腫れ・喉のイガイガ・口内の痒みなどの「口腔アレルギー症候群」となることがあります。また、人によっては蕁麻疹が出ることもあります。

ポポーでアレルギーを発症しやすい人の傾向として、花粉症やゴムアレルギーを持っていると併発しやすいという特徴があります。ゴムアレルギーはゴム手袋をした時に手荒れしてしまうアレルギーです。どちらかに当てはまる方は気を付けてください。

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ポポーの栄養成分と効果

ポポーには、どのような栄養素が含まれているのでしょうか?知名度の低い果物ですが、美容に嬉しいあの栄養素がたっぷり含まれています。ポポーが持つ栄養効能について見てみましょう。

栄養素

ポポーには強い抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれており、がん予防美肌効果など様々な効果を発揮します。また、カリウム・マグネシウムといったミネラル類も豊富で、高栄養のフルーツです。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • マグネシウム:マグネシウムは、健康な骨を作る上でビタミンDを活性型にする働きや、エネルギー代謝、たんぱく質の合成を担います。マグネシウムは、体内の酵素の要になる触媒や酵素反応を助ける働きを含めると300種類以上サポートしています。血圧の調整機能もあり、片頭痛や冷え性の改善にも効果があるとされています。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • :銅はヘモグロビンを合成する時に不可欠なミネラルです。抗酸化作用も強く、体内の老化の抑制の働きもあります。体内酵素の働きを維持し、骨の形成にも関わるミネラルです。体の代謝や血液生成に関わるため、体の不調解消効果が高いのが特徴です。
  • マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。

効果・効能

ポポーに含まれる豊富なビタミンCとミネラル類によって、生活習慣病予防美容効果などの効果を得ることができます。

効果効能
  • 美肌効果
  • 貧血予防
  • 風邪予防・免疫力アップ
  • むくみ改善
  • 冷え性改善
  • がん予防

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ポポーの食べ頃・食べ方は?

ポポーはベストタイミングで食べれば濃厚でトロピカルな味わいを堪能できます。完熟前に食べてしまうと、優しい甘さであまり甘みを感じないこともあるので、しっかり食べ頃を抑えましょう。

日持ちは?
  • 常温: 3〜5日 (※追熟前)
  • 冷蔵: 約1週間
  • 冷凍: 約1ヶ月

日持ちの目安はこちらで、完熟していない場合は常温で3日前後保存することで追熟させることができます。冷蔵庫に入れれば1週間、冷凍すれば1ヶ月ほど日持ちさせることができます。

食べ頃

ポポーの食べ頃の見分け方は、「実から甘い香りが出てきたら」がポイントです。完熟後はすぐに傷んでしまうので、甘い香りがしてきたら早めに食べましょう。

食べ方

ポポーの食べ方としては、縦半分にカットしてスプーンですくうのが一般的です。そのままでも十分甘さがあるので、スムージーヨーグルトに混ぜてもおいしいです。

まとめ

この記事をまとめると

  • ポポーの匂いはとても甘い! 臭い果物ではない◎
  • 味はバナナやマンゴーなど南国フルーツに似ている
  • 食べ頃は甘い香りが出てきたら! 熟れていない時は常温で追熟を

ポポーはあまり知られていない果物ですが、日本でも愛媛県などで栽培されています。機会があれば是非食べてみてくださいね。

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