パスタをそのまま食べることはできる？デンプンの危険性も紹介 |

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パスタには乾燥パスタや生パスタがありますが、通常は茹でてから食べます。美味しいパスタが食べたいけれど、大きな鍋に湯を沸かしたり、茹でたりするのが面倒だと思ったことはありませんか？茹でずにそのまま食べられたらラクですが、実際に食べることはできるのでしょうか。そこで今回は、下記のテーマについてご紹介します。

パスタはそのまま食べられる？
デンプンを生で食べる危険性とは
パスタが固かった場合は大丈夫？
その他なまで食べてはいけないパスタ

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1 パスタはそのまま食べられる？
- 1.1 そのまま食べてはいけない
- 1.2 生パスタもそのまま食べてはいけない
2 デンプンを生で食べる危険性とは
- 2.1 デンプンを消化できない
- 2.2 小麦粉を茹でる行為の大切さ
3 パスタが固かった場合は大丈夫？
- 3.1 お腹を壊す危険性がある
- 3.2 柔らかくする対処法
4 その他なまで食べてはいけないパスタ
- 4.1 マカロニ・ペンネ
- 4.2 ラザニア・ニョッキ
5 まとめ

パスタはそのまま食べられる？

そのまま食べてはいけない

パスタはそのままでは食べてはいけません。そもそも、茹でる前のパスタは硬くて食べられません。乾燥パスタも生パスタに関しても、「茹でる」という工程を経るのが一般的です。なぜなら、パスタの主な材料である小麦粉は、成分的に70%以上をデンプンが占めているからです。

そのデンプンは、βデンプンと呼ばれる型で、保存性が高いという性質があります。βデンプンは小麦のみならず、多くの穀物類の主成分でもあります。小麦をはじめ多くの穀物類は、保存性が高いおかげで、備蓄可能な食料として古くから人類の命をつないできました。

その一方で、βデンプンは人間の身体では消化しにくいという特徴もあります。人間が穀物から栄養を取り込むには、消化しにくいデンプンの型を消化しやすい形に変えなければなりません。加水と加熱を経ること、つまり「茹でる」ことによって、人間にとって栄養を摂取しやすくなるのです。

生パスタもそのまま食べてはいけない

生パスタは、乾燥パスタとは違って最初から柔らかい状態です。とは言え、生パスタもそのままの状態では食べられません。理由は、上記の通りです。生パスタに関しても、茹で処理を行うのが一般的です。では、そのデンプンを生で食べると、どのような危険性があるのでしょうか。

デンプンを生で食べる危険性とは

デンプンを消化できない

パスタの原材料は小麦粉です。そのまま食べても、胃にはデンプンを分解する消化酵素がありません。体内で消化できるようにパスタを茹でます。すると、小麦粉に含まれるデンプン質が加熱されてやわらかくなります。その現象を「糊化」もしくは「アルファ化」といいます。糊化（アルファ化）させることで、栄養を消化・吸収できるようになります。

小麦粉を茹でる行為の大切さ

生のデンプンは、アミロースやミロペクチンという成分が隙間なく並んだ結晶の粒でできています。そこには、水や消化酵素が入り込むことができません。消化酵素を分解するためには、アミロースやミロペクチンの間隔を広げて、消化酵素が近づけるようにする必要があります。

水を加えて加熱すると、50℃を超えたくらいからやわらかくなり、70℃を超えるとデンプンの鎖の間に水の分子が入り込んでやわらかくなります。茹でることでデンプンが糊化（アルファ化）します。そうすることで、人間にとって栄養が消化・吸収できるようになるのです。

パスタが固かった場合は大丈夫？

お腹を壊す危険性がある

パスタを固いまま食べるのは、少量なら特に問題はありません。しかし、固いパスタを食べる「頻度」と「量」が多い場合は気を付けてください。消化不良を起こして腹痛を起こす可能性があるからです。消化不良を起こすと、胃もたれ、胸やけ、胃痛、げっぷ、下痢などの症状が現れます。特に、胃腸の弱い方、小さい子ども、お年寄りの方は気を付けましょう。

柔らかくする対処法

〇電子レンジで加熱する

お皿にのせたパスタを食べて、「パスタが固い！」と思われた方は、そのままラップをかけて電子レンジで加熱しましょう。水分の少ないスパゲティ―などは大さじ1杯の水をふりかけてからラップをかけます。30秒ほど加熱して様子をみて、味見をしてみてください。それでもまだ固い場合は、さらに10秒追加しましょう。

〇再度茹でる

もし、味付けをしていないパスタであれば、再度、お湯を沸かして茹でてもOKです。1分ずつ茹で加減を見てみてください。グツグツと湧いている火加減を保ってパスタを茹でるのがGOOD！茹でる際、塩を追加する必要はありません。