目玉焼きや卵かけご飯はいつからあげて大丈夫?与える際の注意点も!

完全栄養食品」と呼ばれるほど、種類豊富な栄養素が含まれていることで知られている卵。生のまま食べることはもちろん、卵焼きや汁物、炒め物などの材料など、幅広い用途で使用できるためとても便利な食材です。

今回は、卵を使用した料理は何歳から食べることができるのか、詳しく解説していきます。半熟卵や生卵は、過度な加熱を控えることによって生み出せる調理方法と言えます。

しかし加熱時間が不足すると十分な加熱殺菌が行えず、食中毒などのリスクが高まります。免疫機能が発達しきれていない乳幼児などに食べさせるのは危険ですよね。何歳くらいからであれば食べられるのでしょうか。そこで今回は、

  • 卵かけご飯はいつから大丈夫?
  • 半熟の目玉焼きはいつから大丈夫?
  • 赤ちゃんに卵を与える時の注意点

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。

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卵かけご飯はいつから大丈夫?

卵かけご飯は生卵をご飯に乗せて混ぜ合わせるレシピですが、当然加熱されていません。生の卵は何歳頃から食べさせても大丈夫なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

3歳以降が多い

卵かけご飯は、卵を「生」の状態で食べる料理で、お刺身やレバ刺しなどと同じ扱いとも言えます。基本的に生の食品には何かしらの雑菌が付着しています。そのため、免疫力の発達が不十分な3歳未満のお子様には食べさせない方がよいと言われています。

厚生労働省による生卵の対象年齢は?

生卵の食用に関する国の見解は以下になります。

老人、2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人等に対しては、生卵(うずらの卵を含む。)は避け、できる限り、十分加熱した卵料理を提供してください。

引用元:卵によるサルモネラ食中毒の発生防止について (mhlw.go.jp) (mhlw.go.jp)

また、厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」によると、固ゆでした卵黄は生後5~6か月頃(離乳食初期)から、固ゆでした全卵は7~8か月頃(離乳食中期)から食用可能とされています。

卵黄部分よりも卵白部分の方がアレルギーを引き起こす可能性が高いため、全卵の方が推奨月齢が高くなっています。また、卵や小麦といったアレルギーも、月齢が高くなるにつれて治る場合もあります。

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半熟の目玉焼きはいつから大丈夫?

卵の定番の食べ方と言えば「目玉焼き」は外せませんよね。忙しい朝でも手軽に作れるため、とても重宝する調理方法です。しかし目玉焼きは、加熱が不足すると半熟卵になります。

好みによってはあえて半熟にされる方も多いですが、幼児期の子どもは半熟卵を食べても大丈夫なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

3歳までは十分な加熱が必要

先ほども紹介した通り、生卵も半熟卵も加熱が不十分な状態で食べる調理方法です。目玉焼きの半熟卵も2歳以下は避けた方がよいと言えます。

マヨネーズやアイスにも注意

月齢が低い場合はアレルギー反応にも注意を配る必要があります。卵はマヨネーズやアイスなど、様々な加工食品の原料となっているため、卵アレルギーの方は注意が必要です。

手作りの離乳食であっても、使用する調味料に卵が原料となっている場合もあり、注意深く卵を避けていても気付かぬうちに卵を摂取させている場合もあります。しっかりと原料を確認しましょう。

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赤ちゃんに卵を与える時の注意点

卵は「特定原材料7品目」にも含まれる食品です。アレルギーを引き起こす方が多かったり、症状が重篤になりやすいなど、注意が必要です。赤ちゃんに卵を与える際はどのような点に気を付けて食べさせる必要があるのでしょうか。

アレルギー反応

冒頭でも紹介した通り、卵は「特定原材料7品目」に含まれる食品です。特定原材料7品目とは、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)、えび、かに」の7品目です。

アレルギー発症数が多い点、重篤になりやすい点等から、食品を販売する際に原材料にこれらを使用している場合は必ず表示しなければならない食品です。特に月齢が低い場合は注意する必要があります。

なるべく火を通す

卵の食中毒といえば「サルモネラ菌による食中毒」ですよね。サルモネラ菌は 「60℃15 分の加熱で殺菌される」ため、月齢の低い乳幼児に食べさせる場合は良く加熱する必要があります

中心部分が60℃になってから15分の加熱ですから、その点も意識しましょう。

ゆで卵は誤嚥の危険が

月齢の低い乳幼児は誤嚥のリスクもあります。卵のようなつるつるとした食感の食品は、咀嚼がうまくできない低月齢期ではすり潰すなどの工夫が必要です。

離乳食初期の生後5~6か月頃は、まだ口の中で食品をすり潰すことができない場合もあります。生後7~8か月頃(離乳食中期)まではすり潰して食べさせた方がよいでしょう。

一回にあげる量はどれくらい?

厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」によると、離乳食中期から「卵黄1~全卵1/3程度」が推奨されています。

サルモネラ菌に注意

人間は「自然免疫」と「獲得免疫」というものがあり、これらによって免疫が獲得され、様々な病原体から体を守っています。しかし乳幼児は病原体に感染していないため、免疫機能の発達は未熟と言えます。

卵に限らず、食べ物や飲み物を与える際は正しい衛生管理を実施したうえで与えましょう。

まとめ

今回は、加熱が不十分な半熟卵や生卵は何歳から食べさせられるのか解説していきました。

この記事をまとめると

  • 半熟卵や生卵は3歳になってからであれば安全な場合も
  • 3歳になったからと言って絶対に安全とは言えない
  • 離乳食に卵を使用する場合は、食中毒・誤嚥・摂取量などに注意しながら使用する

いかがでしたか?幼児期の半熟卵や生卵の扱いについて、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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