パイナップルアレルギーの症状とは?原因・予防法・対処法解説

果物を食べていると、口の中にかゆみやイガイガ感など、違和感を感じたことはありませんか?実はそれ、果物アレルギーかもしれません。

この記事では、

  • 果物を食べると生じるアレルギーとは
  • パイナップルアレルギーとは
  • 食物アレルギーが出たら

について紹介していきます。果物アレルギーについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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果物を食べると生じるアレルギーとは

まず、果物アレルギーとはどんなものなのか見ていきましょう。アレルギーを引き起こしやすい果物や、口腔アレルギー症候群についても紹介していきます。

果物アレルギー

果物アレルギーは、果物を摂取した際に口腔内にかゆみや腫れの症状を引き起こす症候群のことをいいます。

花粉症の方の約10パーセントが合併しており、花粉症患者が増えるにつれ、果物アレルギーを発症する方も増えているそうです。花粉症抗原と果物の共通抗原性が原因と言われています。

アレルギーを起こしやすい果物

果物アレルギーを発症した事例のある果物は以下の通りです。

  • リンゴ
  • モモ
  • サクランボ
  • イチジク
  • キウイフルーツ
  • メロン
  • パイナップル

口腔アレルギー症候群

口腔アレルギー症候群は、口の中だけにかゆみなどの症状が出る症候群です。口の中の粘膜に果汁が触れることで発症し、唇が腫れる・口の中がかゆくなるなどの症状を引き起こします。

食べてから5分以内に発症するのが特徴で、全身に反応は起こりません。加熱すれば食べられる場合が多いので、ジャムやスイーツにするのがおすすめです。

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パイナップルアレルギーとは

 学名 Ananas comosus
 旬の時期  7~9月
 主な生産地 沖縄・フィリピン(輸入)
 分類 アナナス科アナナス属

ゴム手袋をすると手がかゆくなることはありませんか?ゴムアレルギーを持っている方は、パイナップルやバナナ・キウイフルーツを食べたときにアレルギー症状を引き起こす場合があると言われています。

ラテックス・フルーツ症候群と呼ばれており、アナフィラキシーを引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。

症状

パイナップルアレルギーの主な症状は、かゆみです。そのほか起こるアレルギー症状としては以下の通りです。

  • 唇の腫れ
  • 喉がイガイガする
  • 吐き気
  • 腹部の不快感

酷い場合は、じんましんや呼吸困難・アナフィラキシーショックを引き起こす場合があります。

対処法

症状を引き起こす食品を摂取しないことが基本です。食べている最中に症状が出た場合は、口から出しうがいをしましょう。

症状が出たときに抗ヒスタミン薬を服用することで、症状の緩和が期待できます。1時間ほどで症状が治まる場合がほとんどですが、症状がひどくなる場合は病院を受診しましょう。

身体が弱っている場合(風邪・寝不足・ストレス・生理など)は症状がでやすいので、この時期は特に症状を引き起こす食品を避けるのがおすすめです。

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食物アレルギーが出たら

食物アレルギーが出た場合、どこの病院を受診すればいいのかご存知ですか?急なことに慌てないためにも、事前にチェックしておきましょう。

ここでは、食物アレルギーが出た際に受診する場所・即時型アレルギーと遅延型アレルギーについて紹介していきます。

どこに受診すればいいの?

アレルギーが出た場合は、内科またはアレルギー科を受診します。病院を受診すれば、アレルギー検査が受けられます。

主なアレルギー検査はこちらです。

  • 血液検査

    アレルゲンを調べるために、採血で免疫に関わるlgE抗体の量を測ります。
  • 皮膚テスト

    針で皮膚に傷をつけ、アレルギーの可能性があるアレルゲンをそこに垂らし、反応を見ます。
  • 食物経口負荷試験

    アレルゲンが疑われている食品を実際に食べ、反応を見ます。

病院で行われる主な治療は以下の通りです。

  • 食物経口免疫療法(経口減感作療法)

    アレルゲンとなる食品を少量ずつ摂取し、徐々に体に慣れさせていく治療法です。
  • 原因となる食品を除去する

    アレルギー症状が出る食品を除去する治療法です。人によって期間は変わりますが、半年~1年原因となる食品の確認と見直しをしていきます。

    栄養バランスに偏りが出ないように、原因となる食品に代わる食品を摂取します。
  • 薬物療法

    食物アレルギーの症状を抑える薬を処方します。薬は内服薬や塗り薬があります。

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即時型アレルギーと遅延型アレルギー

  • 即時型アレルギー

    じんましんや咳などの全身症状が出ます。乳幼児や小学生がバナナを食べたときに起こる事例が多くあります。

    アレルゲン(アレルギーを引き起こす原因となる物質)が体内で分解されず、小腸から吸収され血流に乗って体内をめぐるため、全身症状として現れます。

    若い世代や入学期に発症することが多く、果物だけでなく甲殻類などの食品でも発症する可能性が高いアレルギーです。

    食べてからすぐに症状が出るのも即時型アレルギーの特徴です。
  • 遅延型アレルギー

    アレルゲンを含む食品を摂取してから、数時間~数週間後に症状が出るアレルギーのことを遅延型アレルギーといいます。

まとめ

果物アレルギーについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事をまとめると

  • 果物を食べることで、かゆみなどのアレルギー症状を引き起こす可能性がある。
  • パイナップルアレルギーは、重症化するとアナフィラキシーを起こす場合がある。
  • 食物アレルギーの可能性がある場合は、内科・アレルギー科を受診する。

果物を食べて違和感を感じたら、食べるのをやめて病院を受診しましょう。

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