日本でもレストランなどでよく食べられるようになったパエリアですが、そのパエリアは、本場のパエリアとは違うものであることをご存じでしたか?
実は、パエリアにはいろいろな種類があるのです。そこで、今回は
- パエリアの歴史
- パエリアの種類
- 簡単な本格パエリアの作り方
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目次
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パエリアとは
パエリアとは、スペイン東部のバレンシア地方発祥の料理です。バレンシア地方は、スペインきっての米どころとして知られています。父親が母親を休ませるために作られたパエリアですが、現在は、スペインの人気料理として、日本のレストランでも食べられるようになりました。また、パエリアは昔から父親が作るということもあり、本場では鍋に米を入れてウサギ肉をいれて作ります。まさに、男の料理です。
語源
パエリアはお鍋の名前が由来とされています。パエリアを作る平らな鍋を「パジェーラ(paellera)」と言います。また、バレンシア語ではフライパンのことを「パエリア(paella)」と言います。
パエリアで使う具材
本場のバレンシア地方で使う伝統的なパエリアは、鶏肉、ウサギ肉、幅の広い大きいいんげんを使うのが特徴で、さらに、スネイル(かたつむり)なども入ります。
これは、パエリア発祥の地であるバレンシアが、山の近くであることから、山で採れた食材を使ってできた料理だからです。まさに、究極の地産地消の料理ですね。
なので、パエリアが伝わった地方の特産物によって、パエリアに使う食材が違います。
パエリアの味・風味
パエリアの味の特徴は、具材のスープがしみ込んだお米です。鍋の底が焦げれば、日本人の好きなおこげもできるので、日本人に好まれる味だと言えます。
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パエリアには色んな種類が?
古くから伝わってきた伝統的なパエリアですが、スペインの地方によって具材や味に違いがあります。発祥の地である、バレンシア地方は山のほうにあるため、主に使う食材は山の幸でした。他にもいろいろなパエリアについて詳しく見てみましょう。
海鮮のパエリア
海鮮を使ったパエリアは、日本でもおなじみのパエリアです。エビやイカ、ムール貝が入っているのが一般的です。海鮮のスープがしみこんだ、うまみたっぷりのパエリアです。
バレンシア風パエリア
伝統的なパエリアで、水田の近くで採れる鶏やウサギ、野菜が主な具材となっています。大きめのいんげんと白いんげん豆が入ることが定番です。
ミックスパエリア
地中海でとれる海鮮や、山で採れた肉類などを使ってアレンジされたのが、ミックスパエリアです。野菜をたくさん入れるのが特徴です。
パスタのパエリア
お米の代わりに、「フィディオ(fiedo)」という細いパスタを使ったパエリアです。カルターニャ地方でよく食べられています。パスタは固めのアルデンテで仕上げ、エビを使用しているのが特徴です。
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珍しいパエリアも!?
これまで挙げてきたパエリアのほかにも、珍しいパエリアがあります。詳しく紹介していきましょう。
イカスミパエリア
カルターニャ地方発祥のイカ墨を使ったパエリアです。海が近いので、新鮮なイカ墨を使用してパエリアを作ることができます。イカ墨の魚介系の味とにんにくの相性がよく、イカのほかにもエビを加えることもあります。
玄米パエリア
栄養価の高い玄米を使ったパエリアです。玄米は、栄養価が高いことで知られていますが、白米にくらべて食べにくいという人もいるのではないでしょうか。パエリアは、生米をいためてから、少し硬めに仕上げます。そのため、玄米を使用してもあまり気にならなくなります。
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炊飯器でつくる本格パエリア
材料
- 米・・・2合
- あさり・・・12個
- エビ・・・8匹
- 玉ねぎ・・・50g
- トマト・・・1個
- パプリカ赤、黄・・・それぞれ1/4個
- 固形コンソメ・・・2個
- サフラン・・・少々
- こしょう・・・少々
- パセリ・・・適量
- レモンくし切り・・・適量
作り方
- 2合の米を洗って、ザルにあげます。あさりは貝殻を砂出しをして、洗っておきます。
- エビは背ワタをとり、玉ねぎはみじん切り、トマトとパプリカは1cm角に切っておきます。
- 炊飯器に、米を入れて、水を目盛りよりも少なめに入れます。あさりとエビ、トマト、パプリカを並べて、固形コンソメ2個とサフラン少々を入れて炊きます。
- 炊きあがったら、塩しょうで味を整え、お皿にもってパセリ、レモンを添えて完成です。
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まとめ
「パエリアの歴史や種類、作り方」について、くわしく紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
この記事をまとめると
- パエリアは、もともと山で採れる食材で作った料理である
- パエリアには、地方によって使われている具材が違う
- パエリアは具材を変えて、いろんなアレンジを楽しめる
レストランで食べることができるパエリアですが、お家で、しかも炊飯器で簡単に作れることも分かりました。また、9月20日は世界パエリアデーとなっています。
毎年、この時期になるとスペインのバレンシア地方を中心に、いろいろな国でパエリアを楽しむイベントが行われています。
そして、世界パエリアデーカップという、世界各国のシェフたちが世界一のパエリアシェフの称号を狙って、競い合うコンテストがあるそうです。
みなさんも具材を変えて、いろいろなパエリアを楽しんでみてくださいね。
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