日本の初夏の味覚と言えば様々ありますが、中でも「さくらんぼ」は昔から人気の高いフルーツです。小さいながらも濃厚な甘みと爽やかな酸味が特徴的で、子どもから大人まで多くの方に好まれる日本のフルーツです。
さくらんぼは漢字で書くと「桜桃(おうとう)」と書きますが、果たして桜桃とサクランボは同一のフルーツという扱いで良いのでしょうか?今回紹介していくテーマは、
- さくらんぼと桜桃の違いは?
- さくらんぼの豆知識
- さくらんぼにも珍しい品種が
これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。
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目次
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さくらんぼと桜桃の違いは?
さくらんぼと桜桃の違いは何かあるのでしょうか?どうしてサクランボを漢字で書くと桜桃なのか、名前の意味や由来について解説していきます。
同じ
桜桃とサクランボの違いはありません。どちらも同一のフルーツを呼称する際に使用する名前です。サクランボ農家さんの多くは、さくらんぼとは呼ばずに「桜桃」と呼ぶ方が多いようです。
一般消費者の間では「さくらんぼ」という名前がメジャーですから、もちろんサクランボでも間違いではありません。呼びやすい方で呼びましょう。
しかし詳しく調べてみると、学術的には「気に成っている状態の実や、木そのものを桜桃」と呼び、「収穫して販売できるように商品化されたものをサクランボ」と呼ぶ、という分類があるようです。
なぜ桜桃をさくらんぼと呼ぶ?
昔は果実の事を「桃」と呼ぶことが多く、「桜になる果実=桜桃」と名付けられたそうです。また、桜の果実を赤子になぞらえて「桜の子」と表現する場合もあり、「桜の赤ん坊→サクランボ」と呼ばれるようになったそうですよ。
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さくらんぼの豆知識
子どもから大人まで幅広く人気のあるサクランボですが、サクランボの生産が一番盛んな地域や、いつが旬なのか、美味しい食べ方などについてはご存じでしょうか?サクランボの豆知識について見ていきましょう。
さくらんぼの生産量が多い地域は?
サクランボの生産量は、令和2年度の農林水産省の調査によると、全国で約17000tの生産量でした。そのうちの76%山形県産のサクランボです。「さくらんぼ=山形県」という考えで良いでしょう。2位は北海道、3位は山梨県と続きます。
さくらんぼは、栽培するために夏季でも低い温度が必要になるため、比較的冷涼な気候の地域が適していると言えるでしょう。
さくらんぼはいつが旬?
さくらんぼの旬は6月~7月上旬です。出荷期間が短いことも特徴的です。6月上旬から「早生種」が出始め、6月中旬から下旬にかけて佐藤錦が出始めます。7月中旬辺りになると急激に出荷量が減ります。
さくらんぼの美味しい食べ方
サクランボが美味しく食べられる期間は「2~3日」と言われており、鮮度維持がとても重要になります。ですのでそのまま召し上がる場合は、購入してからできる限り早く食べきるようにしましょう。
サクランボは皮が薄いため、冷蔵庫へしまうと水分がどんどん抜けてしまいます。しかも低すぎる冷蔵庫内の温度はサクランボの保存場所には適しません。
そのため購入したものをそのまま食べる際は、水で冷やして食べるか、冷蔵庫で10分だけ冷やしてから食べると美味しく食べられるそうですよ。
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さくらんぼにも珍しい品種が
サクランボは、定番の紅秀峰や佐藤錦、南陽など、一言でサクランボと言っても様々な品種があります。中には珍しい「黄色のサクランボ」や、「粒が大きいサクランボ」などもありますよ。詳しく見ていきましょう。
黄色いさくらんぼ
サクランボと言えば濃いピンク色や、赤色の果実を想像される方がほとんどでしょうが、実は「黄色い果実」の品種も存在します。「月山錦(がっさんにしき)」と呼ばれる品種で、中国の大連市で産まれました。
粒の大きさは通常の品種と同程度ですが、黄色い色と高い糖度が特徴的です。流通量が少ないため、あまり日本では見られないかもしれませんが、もし見かけた際は「ラッキー!」と思い、購入してみてくださいね。
果実が大きいさくらんぼ
2019年に山形県が新開発したサクランボの品種が、とても果実が大きいと話題になりました。品種の名前は「やまがた紅王(べにおう)」で、大きさはなんと500円玉よりも大きいようです。世界最大級のサクランボの品種と話題になりました。
酸味も少なく、糖度はなんと20度前後と、食味も良好とのことです。一般消費者向けには2023年をめどに販売が開始されるようですから、食べられるようになるのが楽しみですね。
価格の情報などもまだ出ていないようですが、贈答用サクランボは5000~10000円辺りが相場ですから、1箱あたり数万円の価格になることが予想されています。なかなか普段買いはできませんね。
まとめ
今回は、サクランボと桜桃の違いや、サクランボについて豆知識などについて解説していきました。
この記事をまとめると
- サクランボと桜桃の違いは無い
- 学術的には「気に成っている状態の実や、木そのものを桜桃」と呼び、「収穫して販売できるように商品化されたものをサクランボ」と呼ぶ
- サクランボの出荷量の約80%が山形県
いかがでしたか?サクランボについて、少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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