押し寿司の日持ち・賞味期限は?手作りは?翌日?冷凍できる?解凍は?常温は?

駅弁コーナーなどで見かける「押し寿司」のお弁当ですが、食べたことはありますか?

柿の葉寿司や鯖の押し寿司などは通常の生寿司より日持ちもすることから保存食として日本人に馴染み深い、歴史の古いお寿司なのです。

そこで今回は…

  • 押し寿司の歴史
  • 押し寿司の賞味期限
  • 押し寿司の保存方法

是非押し寿司の魅力を見つけて頂けたらと思います。

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押し寿司の歴史

押し寿司とはどんな歴史を持ったお寿司なのでしょうか?

押し寿司とは

【押し鮨】

重箱形の木型にすし飯を詰め、味を付けた魚肉などを上に載せ、押し蓋で押し、羊羹形に切ったもの。大阪ずし、箱ずしとも言われ、「圧鮨」とも書く。数え方は一本。(新明解国語辞典より)

国語辞典に載るほど歴史のあるお寿司のようです。

押し寿司の由来・起源

海沿いの地方にて神様に豊作や海の安全を祈願するために供えた米のお下がりと、塩をした魚を箱に入れて押し寿司にし、集落で分け合って食べたことが始まりと考えられています。

また、「押し寿司」は大阪や京都などの関西地域の伝統的な寿司で、「箱寿司」とも呼ばれ、箱寿司・押し寿司 箱寿司は、室町時代の大阪で生まれたとても歴史が長いお寿司です。 近年は「押し寿司」と呼ばれることも多く、専用の木型に入れて押し出すことからその名が付いたと言われています。

型の形には、箱形や扇型、円盤形など様々あり、棒状の押し寿司については「棒寿司」とも呼ばれます。

押し寿司の種類

押し寿司は基本的には寿司飯と具材を一緒に押し固めたものを指し、その形をした寿司は全国各地に存在しています。「サバ寿司」や「バッテラ」、大阪府の「雀寿司」、奈良県の「柿の葉寿司」などが有名ではないでしょうか。

どんな時に食べられる?

寿司はおめでたいことがあった時に食べられる「ハレの食事」と言われており、正月や冠婚葬祭のほか、春祭りや秋祭りの時などに食べられていることが多いです。

近年は流通の安定供給に加え、風習に捕らわれることも少なくなり、食べたい時に食べられることも多くなりました。

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押し寿司の賞味期限

押し寿司の賞味期限どのくらいあるものなのでしょうか?

押し寿司の賞味期限

  • 市販の押し寿司(未開封):製造日から3日程度

市販の押し寿司は未開封で製造日から3日程度としているところが多いようです。市販品の場合は賞味期限内に食べ切るようにしましょう。

傷みが早いとされる鯖や穴子を使用した具材を乗せているものは製造当日中や翌日とされているものもあり、商品案内に従ってください。

どちらにしても押し寿司は生ものなので早い消費をお願いいたします。

手作りの場合

  • 手作りの押し寿司:製造日から3日間程度

手作りの場合も市販品とあまり違いはありませんが、上記同様生ものですので早めに食べきるようにしてください。

腐るとどうなる?

  • 酢飯のにおいではない変なにおいがする
  • 糸がひいている、ぬるぬるする
  • 具材の鮮度が悪く変色している
  • カビが生える

押し寿司は寿司の中では保存食に分類されることもありますが、基本的には生ものですのであまり日持ちが長い方ではありません。一般的な食品と同じように一定期間が過ぎますと傷んできますのでお早い消費をお願いします。

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押し寿司の保存方法

押し寿司は保存が長めのお寿司ですがどのように保存したら良いのでしょうか?

常温保存のポイント

常温保存の場合には、直射日光・高温多湿を避けることが重要です。寿司飯が美味しい温度は20度前後とされ、その上で、季節によって少しだけ保存方法に気を付けると、とても美味しく食べられます。

冬場はとても寒いので、冷えすぎると寿司飯が固くなってしまいます。かといって暖房の効いた部屋では暑すぎることもあり、熱風が直接当たらない、少し涼しい部屋の中で保存するのがおすすめです。

夏場は逆にとても暑いので、部屋の中に置いておくのは不安かと思います。その場合は、冷蔵庫の野菜室に押し寿司を新聞紙などで包んだ状態で保存してください。直接冷気が当たらないようにするのがポイントです。そうすることで寿司飯が固くなるのを防ぎます。

夏場は冷蔵保存がおすすめ

上記でも述べた通り近年の夏場はとても暑く食中毒も懸念されています。

生ものですので夏場は直接冷気が当たらないように押し寿司を新聞紙などで包んだ状態で冷蔵庫の野菜室に入れて冷蔵保存しましょう。食べる前に少し常温(室温)に戻してから食べると美味しいですよ。

冷凍保存できる?

押し寿司は冷凍保存できます!

多くて食べきれないなという場合は早めに冷凍保存することをおすすめします。

押し寿司を小分けにし、空気が入らないようにラップで巻き、密閉された容器またはジップロックのような冷凍保存袋に空気を抜きながら入れて保存します。

  • 冷凍保存期間:約2週間~1ヶ月程度

冷凍することで劣化の進みは抑えられますが、使用されている具材にもよりますので早めの消費を心がけてください。

上手な解凍方法

押し寿司に鯖や穴子などを使っている押し寿司の場合、解凍の際に火を通すことで生臭さが増してしまいます。なので、レンジで解凍する時は寿司飯を上に向けて解凍しましょう。

おおよそ500ワットで3〜4分程度レンジで解凍し、取り出したら全体に熱が行き渡るように常温で20分ほど寝かせると美味しくなります。

自然解凍する場合は常温20度~25度で5~7時間程度待てば食べられることが多いです。前日の夜に冷凍庫から出しておけば朝には解凍できているので手間いらずで便利です。

ただし、寿司飯がポロポロになってしまうため、冷蔵庫での低温解凍はできません。必ず常温で直射日光があたらない場所で解凍するようにしましょう。

なお、夏場の自然解凍は衛生面の観点からおすすめしません。夏場の場合はレンジ解凍にしましょう!

まとめ

この記事をまとめると

  • 押し寿司は室町時代の大阪で生まれたとても歴史が長いお寿司です
  • 寿司はおめでたいことがあった時に食べられる「ハレの食事」と言われており、正月や冠婚葬祭のほか、春祭りや秋祭りの時などに食べられていることが多いです
  • 市販の押し寿司(未開封)及び手作りの押し寿司の賞味期限は、製造日(作って)から3日程度ですが早めの消費をお願いします
  • 押し寿司も生ものですので腐ってくると異臭など食品に変化が出てきます
  • 寿司飯が美味しい温度は20度前後なので、常温保存の場合には直射日光・高温多湿を避けることが重要です
  • 夏場は暑さによる食中毒リスクの観点から冷蔵庫の野菜室に押し寿司を新聞紙などで包み、直接冷気が当たらないように冷蔵保存してください
  • 押し寿司は冷凍保存が出来、冷凍保存期間は約2週間~1ヶ月程度です
  • 押し寿司をレンジで解凍する時は寿司飯を上に向けて、500ワットで3〜4分程度レンジで解凍し、取り出したら全体に熱が行き渡るように常温で20分ほど寝かせます
  • 自然解凍の場合、前日の夜に冷凍庫から出して常温20度~25度で5~7時間程度待てば食べられることが多いですが、寿司飯がポロポロになってしまうため冷蔵庫での低温解凍はできません
  • 夏場の自然解凍は衛生面の観点からおすすめしません。夏場の場合はレンジ解凍にしましょう

美味しい押し寿司をぜひご堪能ください。最後までお読み頂きありがとうございました。

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