妊娠中は飲み物や食べ物・薬など口にするものに制約の多い時期です。普段何気なく食べていたものでも、妊婦や胎児の体に良くない成分が入っていれば避けなくてはいけなかったりと、気をつかうことが多いでしょう。
妊婦が食べたり飲んだりしてはいけないと言われているものにはアルコール・カフェイン飲料・生肉・生魚などのほか、「こんなものまで?!」と思うようなものもあります。この記事では、
- 妊娠中に栄養ドリンクは飲める?
- 妊婦への影響は何かある?
- 陣痛との関係は?
これらのテーマについてご紹介いたします。
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目次
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オロナミンCを妊婦は飲んでいい?
お酒や煙草には「妊娠中や授乳期の服用はやめましょう」と書いてありますね。しかし、オロナミンCは妊婦の飲用が禁止されている飲み物なのでしょうか?
公式HPで確認したところ、オロナミンCには特にそのような注意書きはありませんでした。妊婦のオロナミンC飲用について、特に禁じられてはいないようです。
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オロナミンCの栄養
では、オロナミンCにはどんな成分が含まれているのでしょうか?原材料と1本あたりに含まれる成分を見てみましょう。
- 原材料:糖類(砂糖(国内製造)、ぶどう糖果糖液糖)、ハチミツ、食塩/炭酸、香料、ビタミンC、クエン酸、カフェイン、ナイアシンアミド、ビタミンB6 、ビタミンB2 、溶性ビタミンP、イソロイシン、トレオニン、フェニルアラニン、グルタミン酸Na
エネルギー1本(120ml) | 79kcal |
タンパク質 | 0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 19g |
食塩相当量 | 0g |
ビタミンB2 | 2.4mg |
ビタミンB6 | 4.9mg |
ナイアシン | 12mg |
ビタミンC | 220mg |
カフェイン | 19mg |
糖質 | 19g |
主な成分の糖類、ハチミツ、食塩、炭酸、ビタミンB・C、クエン酸などは問題なさそうです。気になる成分はやはりカフェインでしょうか。
妊婦が飲む効果
そもそも、栄養ドリンク剤は妊婦の体にどんな影響があるのでしょうか?同じ栄養ドリンクのうち、リポビタンDには効果・効能として「妊娠授乳期又は産前産後等の栄養補給」とあり、 むしろ妊婦の服用を推奨しています。つわりで満足に食べられなかったり、出産に向けて体力をつけたい妊婦には効果的な栄養ドリンクもある ようです。
何本飲んでいい?
では、オロナミンCは1日何本まで飲んでいいのでしょうか?公式HPでは1日の飲用量について制限は設けていません。
「通常お飲み頂いている清涼飲料水の範囲内であれば、問題はありません。」としています。1日何本までと上限は決められていません。
しかし、オロナミンC1本につき糖質19gが含まれているので、糖分の摂りすぎにならないよう注意が必要です。妊婦に必要な糖質は1日あたり200g~250gと言われています。あまり過剰に摂取すると妊婦糖尿病などの病気にかかってしまうおそれも。他の食事や間食と合わせて目安量を超えないよう気を付けなくてはいけません。
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妊娠中にカフェインは摂取していい?
妊娠中のカフェイン摂取については、控えたほうがよいとされています。過剰な摂取を避け適量であれば飲んでもよいと言われています。
WHO(世界保健機関)やカナダ・英国の保険機関の研究では、カフェインの摂取量目安を1日あたり200mg以下(コーヒーならマグカップ2杯程度)に制限すべきという発表が出ています。
妊婦がカフェインを摂りすぎる影響
ではなぜ、妊婦はカフェインを摂りすぎてはいけないと言われるのでしょうか?妊娠中、コーヒーや紅茶などを飲むと、そのカフェインが分解、排泄されるまでに時間がかかります。妊婦の体は代謝速度が通常の3分の1にまで下がっているため、その分体の中にカフェインが長くとどまることになります。
そのため、カフェインが妊婦の不眠や頭痛を引き起こしたり、鉄分不足を招いて貧血状態になってしまう場合があります。
また、カフェインは胎盤を通してお腹の中にいる胎児にも届きます。胎児はカフェインを排泄する機能が未熟なため、高濃度のカフェインが体に残ってしまいます。
胎児の発育に与える影響について明確なことは分かっていませんが、カフェインが胎盤を流れる血液量を減少させ発育に影響を及ぼし、乳児が低体重になりやすいという報告もあります。
ただ、いずれも過剰摂取した場合(1日コーヒー8杯以上など)であり、1日1~2杯を楽しむ程度に飲むのであれば、リラックス効果もあることから問題ないとしている医師もいます。
妊婦のカフェインの適量は?
妊婦が1日に摂取してもよいとされるカフェインの量は200mgと言われています。コーヒーならマグカップ2杯程度です。 オロナミンCのカフェイン含有量は1本あたり19mgなので、毎日1~2本を飲む程度なら問題はない ようです。
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妊娠にまつわるオロナミンCの噂
陣痛に関する噂や迷信には様々なものがあります。台風や嵐の日に陣痛が起こりやすい、辛いものを食べるといい陣痛が来るなどのほか、「オロナミンCを飲むと陣痛が来る」という噂があります。これは事実なのでしょうか?
臨月に毎日オロナミンCを飲むと陣痛が?
結論から言うと、「オロナミンCを飲むと陣痛が来る」ということに、医学的な根拠はありません。出産を目前に控えた妊婦が気合をいれるためにオロナミンCを飲み、そのあとすぐに出産を迎えたという話があり、それが噂のもとになっているようです。
体験談
某サイトによると、毎日3本飲んでいたという人や、つわりに良い・水分補給代わりに飲んでいたという人も。
また、カフェインが入っていることを理由に医師から飲用を止められる人もいれば、適量であれば飲んでもよいとアドバイスを受けた人もいるようです。
まとめ
この記事をまとめると
- オロナミンCは1日1~2本程度を飲むのであれば妊婦・胎児の体に著しく悪影響を及ぼすことはない
- オロナミンCには陣痛を促す効果はなく、「臨月にオロナミンCを飲むと陣痛が来る」というのは噂
栄養ドリンクの中には、妊娠・授乳中の滋養強壮効果があり飲用を推奨されている商品もあるので、栄養補給をしたい人には向いているでしょう。
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