大麦アレルギーの症状!小麦アレルギーは注意!痒み・腹痛・下痢など

アレルギー

小麦と大麦。字面が似ていますし、そのちがいについて詳しく説明出来る方は少ないのではないかと思います。小麦粉アレルギーを持っている方は、「大麦なら食べてもいいのか」とても気になるところですよね。一体、小麦アレルギーの方は大麦を食べても問題ないのでしょうか?

今回は、

  • 小麦アレルギーの人は大麦にも注意しないといけないのか
  • 食物アレルギーの症状
  • 食物アレルギーが出た際の対処方法
について紹介させていただきます。小麦粉アレルギーの方で、大麦を食べても問題ないのかどうか悩んだいる方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

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大麦でアレルギーは起こる?

同じイネ科の小麦と大麦、見た目はよく似ていますが性質はずいぶん違いますよね。小麦といえばよく使うのは粉にした小麦粉で、水でこねると出てくるその強い弾力性を利用してパンやうどんにしたりして食べることができます。一方大麦は、その吸水性の高さを利用して粒のまま炊いたり茹でたりして食べることができます。大麦でもアレルギーは起こるのでしょうか?

小麦アレルギーの方は注意

小麦アレルギーの原因は「グルテン」です。そして、小麦に含まれているたんぱく質の8割以上を占める「グリアジン」と「グルテ二ン 」というふたつのたんぱく質が、小麦粉を水でこねることにより絡み合い、グルテンが生成されます。一方大麦の主要なたんぱく質はグルテリンとホルデインであるため、水でこねても小麦のようにグルテンはほとんどできないと言われています。しかし、大麦のたんぱく質の一部に小麦と似た分子構造のたんぱく質があるため、小麦アレルギーの人が大麦を食べるとにアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。このことを交差抗原性と言いますが、交差抗原性には個人差があります。そのため小麦アレルギーの人は大麦を食べる前には一度専門医に相談してみると良いでしょう。

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大麦によるアレルギー症状

小麦アレルギーの方は大麦にも注意する必要があるということがわかりましたね。それでは一体、大麦を食べることでどのようなアレルギー症状があるのでしょうか?以下に記載させていただきます。

蕁麻疹・皮膚の痒み

大麦だけでなく、多くの食物アレルギーの症状で最も多くみられるのは皮膚症状と言われています。その症状は皮膚が赤くなったり痒みが出たり、ひどい場合にはじんましんが出ることもあります。

口腔内アレルギー症候群

食物アレルギーの一種である口腔アレルギー症候群は、唇や口の中・のどや耳の奥などにかゆみや腫れ・痛みなどを感じるものです。この食物アレルギーは特定の植物の花粉症と関連があるとも言われています。なぜかというと、花粉アレルギーのある人が、その花粉と似たアレルゲンをもつ食物などを食べた場合に、交差反応をおこして発症する可能性があるからです。

腹痛・下痢

消化器症状は腹痛や嘔吐や下痢などで、これは10%ぐらいの確率で起こると言われています。

くしゃみ・鼻水

くしゃみや鼻水が出ることもあります。

呼吸困難

食物アレルギーで2番目に多いのが呼吸器症状で、呼吸困難・咳や喘鳴などの症状があります。

アナフィラキシー

比較的強いアレルギー症状が皮膚・消化器・呼吸器など2 臓器以上に出現した状態のことをアナフィラキシーと呼びます。このアナフィラキシー症状が進行し、血圧が下がり始めた状態のことをアナフィラキシーショックといい、は意識が悪くなったり、朦朧としてきたりして生命の危機を伴うとても危険な状態です。

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大麦アレルギーの対処法は?

食物アレルギーの対処法としては、その原因である食物を食べないという「除去食」が予防方法として最も確実な方法です。しかし本人だけでなくその家族や関係者にとっても、除去食を行うことは負担となります。そのため除去食を必要最小限にするために、主治医や栄養士と相談しながら原因食物の正確な診断を行いましょう。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 小麦アレルギーの原因は「グルテン」。そして小麦に含まれているたんぱく質の8割以上は「グルテニン」と「グリアジン」というふたつのたんぱく質が占めている。小麦粉を水でこねることによりこの2つのたんぱく質は絡み合い、グルテンが生成される。しかし大麦の主要なたんぱく質はグルテリンとホルデインであるため、水でこねても小麦のようにグルテンはほとんどできないと言われている。だが、大麦のたんぱく質の一部に小麦と似た分子構造のたんぱく質があるため、小麦アレルギーの人が大麦を食べるとにアレルギー反応を起こしてしまうことがある。このことを交差抗原性と言い、交差抗原性には個人差があるため、小麦アレルギーの人全員が必ずしも大麦でアレルギー症状を起こすとは限らない。
  • アレルギー症状としては、皮膚の痒みや赤み・蕁麻疹などの皮膚症状、くしゃみや鼻水、呼吸困難・咳や喘鳴などの呼吸器症状、口腔アレルギー症候群、腹痛や下痢、酷い場合にはアナフィラキシーショックを起こすこともある。
  • 食物アレルギーの対処法としては、その原因である食物を食べないという「除去食」が予防方法として最も確実な方法である。しかし除去食は本人だけでなくその家族や関係者にとっても負担が大きいため、除去食を必要最小限にするために主治医や栄養士と相談しながら原因食物の正確な診断を行うとよい。