太田茶臼山古墳は、第26代継体天皇の陵墓とされる古墳で、全国第21位という大きさを誇ります。
摂津では最大の古墳となる、太田茶臼山古墳を紹介していきます。
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目次
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太田茶臼山古墳とは
太田茶臼山古墳は、大阪府茨木市にある前方後円墳です。
5世紀中頃に築造されたとされ、被葬者についてははっきりとは明らかになっていませんが、宮内庁によって「三嶋藍野陵(みしまのあいののみささぎ)」として第26代継体天皇の陵墓に治定されています。
大阪府北部、淀川の川岸にある富田台地の上に築かれた古墳で、墳丘長は226mで全国第21位の大きさを誇る古墳で、摂津では唯一陪塚をもっている古墳であることなど、この地域ではトップクラスの巨大前方後円墳です。
墳丘は、左右のくびれ部分に造出しがあり、周囲には盾形の周濠と周堤が巡らされています。
付近には、二子山古墳、車塚、飛地い~とまでの7基の古墳、さらに名称のない古墳2基のあわせて11基の、太田茶臼山古墳の陪塚とみられる古墳があります。
被葬者の継体天皇ってどんな人?
太田茶臼山古墳の被葬者とされる第26代継体天皇は日本書記には「をほどのおおきみ」と記されています。
第15代応神天皇の子孫で、もともとは越前国を治めていて、皇位を継承するような立場にはない人でしたが、第25代の武烈天皇が後嗣を残さず崩御したため、貴族らの推戴を受けて即位したとされます。
歴代天皇のなかでも特異な出自をもつ人物で、なかには地方の豪族がヤマト王権から権力を奪取して天皇として即位したのではないかという説もありますが、皇室の傍系だったという説も支持されていて、謎に包まれた人物です。
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太田茶臼山古墳の被葬者は?
しかし、継体天皇が崩御したのは6世紀頃と記されており、太田茶臼山古墳が築造された5世紀半ばとは時代にズレがあります。
日本書記の記述から継体天皇の陵墓がこのあたりにあることは確かであるとみられていて、現在は本当の継体天皇陵は太田茶臼山古墳の北東約1.5㎞のところにある今城塚古墳ではないかという説が有力視されています。
こちらは6世紀前半の築造で、作られた時期が継体天皇の没年とも一致しています。
では、太田茶臼山古墳の本当の被葬者は誰なのでしょうか?
古墳の大きさ、さらには陪塚の数からして、天皇陵でないとしても、ヤマト王権の有力な王族の墓と考えられます。
具体的な人物としては、継体天皇の曽祖父の意富富杼王(おおほどのおおきみ)の名前などが上がっています。
太田茶臼山古墳の基本情報
読み | おおだちゃうすやまこふん |
所在地 | 大阪 |
住所 | 大阪府茨木市太田3丁目10 |
地域 | 関西 |
形状 | 前方後円墳 |
大きさ | 226m |
被葬者 | 第26代継体天皇 |
時代 | 5世紀中頃 |
作られた時期 | 古墳時代中期 |
出土品
太田茶臼山古墳では宮内庁による発掘調査が行われていて、円筒埴輪のほか、周堤からは家形、人物形、甲冑形、馬形、鵜形埴輪などの形象埴輪も出土しています。
これらの埴輪は、高槻市にある新池埴輪製作遺跡で作られていたものです。
ほかに、陪塚からも、円筒埴輪や朝顔形埴輪、馬形埴輪、人物埴輪、須恵器の欠片などが見つかっています。
太田茶臼山古墳の展示館へ行こう
引用:ja.wikipedia.org
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概要
「史跡新池ハニワ工場公園」は、大阪府高槻市にある公園で、国の史跡にも指定されている新池埴輪製作遺跡を保存するために作られました。
新池埴輪製作遺跡が稼働してしたのは5~6世紀のことで、埴輪窯18基と工房、工人集落からなる全国最大級の埴輪工場跡です。
450年頃に太田茶臼山古墳で使う埴輪を作るために開かれたとされ、今城塚古墳の埴輪もこの工場で作られたものです。
見どころ
公園内では、動物、円筒、人物、武人埴輪などの複製品が展示されていて、自由に触れることができるほか、当時の工房や埴輪窯を復元したもの、埴輪工場の遺跡や出土品を見学することができます。
住所 | 大阪府高槻市上土室1丁目10 |
お問い合わせ | 072-695-8274 |
開館時間 | ハニワ工場館10:00~17:00(園内は終日) |
休館日 | ハニワ工場館12月29日~1月3日 |
入園料 | 無料 |
アクセス | JR京都線「富田駅」から高槻市営バス 「公団阿武山・日赤病院」「大阪薬科大学」行き「上土室」下車 徒歩約5分 |
太田茶臼山古墳の御陵印をもらいに行こう
引用:ameblo.jp
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概要
御陵印とは、天皇の墓である御陵を参拝した証としていただくことのできる印で、全国に5か所ある陵墓監区事務所に保管されています。
そのため、それぞれの天皇陵にいっても現地で御陵印がもらえるというわけではありませんのでお間違いないようにしてください。
太田茶臼山古墳の御陵印は、大阪ではなく、京都市伏見区にある桃山陵墓監区事務所で保管されています。
実際に陵墓に足を運ばなくても御陵印をもらうことは可能ですが、やはり、一度は現地を訪れてから御陵印をもらいに行くことをオススメします。
桃山陵墓監区事務所
住所 | 京都府京都市伏見区桃山町古城山 |
お問い合わせ | 075-601-1863 |
最寄駅 | JR奈良線「桃山駅」 京阪「伏見桃山駅」 近鉄「桃山御陵前」 |
参拝時間 | 8:30~17:00 |
太田茶臼山古墳周辺のおすすめスポット
見どころ1 太田神社
引用:ja.wikipedia.org
太田神社は、太田茶臼山古墳の隣接している神社で、927年にまとめられた『延喜式』に記されている「式内社」の1つでもある、とても歴史のある神社です。
太田神社では、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、速素盞鳴尊(スサノオ)、豊受皇大神(トヨウケビメ)という日本神話に登場する3神を祀っています。
太田神社の創建以前から太田茶臼山古墳は存在していたとされ、古墳の被葬者が誰かということも含めて、古墳とは深い関係のある神社といわれています。
住所 | 大阪府茨木市太田3丁目15-1 |
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見どころ2 今城塚古墳
引用:http://www.city.takatsuki.osaka.jp/
真の継体天皇陵ともいわれる今城塚古墳は、周辺が「今城塚古墳公園」として整備されています。
家や人、動物など200体以上の複製埴輪が並ぶ埴輪祭祀場は圧巻。
甲子園2個分という広さを誇る公園内は、ウォーキングやランニングを楽しむのにもぴったりです。
近くには、発掘調査で明らかになった埴輪や石棺などが展示されている今城塚古代歴史観もあり、古墳についてより深く知ることができます。
住所 | 大阪府高槻市郡家新町48-8 |
アクセス | JR京都線「摂津富田駅」から 高槻市バス「岡本」下車 徒歩約5分 |
太田茶臼山古墳へのアクセス
車
名神高速道路「茨木IC」から約26分
電車
JR京都線「摂津富田駅」から徒歩約30分
バス
高槻市営バス「土室南」下車 徒歩約11分
太田茶臼山古墳周辺のランチおすすめ3選
TONDAMACHI CAFÉ
摂津富田駅の近くにあるイタリアンカフェ&レストランです。
生パスタ専門店「PASTA COVO」が地域密着型カフェをテーマに再オープン。
旬の食材をふんだんに使った季節のこだわりメニューが豊富に揃っていて、ランチには、パスタやピザ、グラタン、ハンバーグなどのランチセットがあります。
住所 | 大阪府高槻市富田町1-13-7 |
お問い合わせ | 050-5593-4594 |
営業時間 | ランチ 11:00~15:00 カフェ 14:00~17:00 ディナー 17:00~23:00(L.O.22:00) |
定休日 | 月曜日 |
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美ら彩
摂津富田駅近くにあるおいしい沖縄料理が楽しめるお店。
ランチメニューには、ポーク玉子定食(700円)やゴーヤチャンプル定食(870円)、ラフテー定食(980円)などがあります。
住所 | 大阪府高槻市大畑町1番10号 田村ビル 1F |
お問い合わせ | 072-697-2731 |
営業時間 | 11:30~15:00(L.O.14:30) 18:00~24:00(L.O.23:00) |
定休日 | 日曜・祝日 |
さぬき
摂津富田駅の近くにある手打ちさぬきうどんのお店。
メニューがとても豊富でいろいろなうどんが500~700円台で楽しめます。
住所 | 大阪府高槻市大畑町1-3 |
お問い合わせ | 072-693-3364 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
定休日 | 水曜日 |
まとめ
太田茶臼山古墳は、継体天皇陵であり、全国で第21位という大きさを誇ります。
本当に継体天皇の陵墓かどうかについては論争のあるところですが、摂津地方最大の古墳としてとても見応えのある古墳です。
付近には、新池埴輪製作遺跡などほかにも見どころがあるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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