鬼柚子が縁起物と言われる理由|食べ方やおすすめレシピも!苦みはある?

レモンやみかんの仲間であり、爽やかな香りが特徴の柚子は耳馴染みがあるでしょう。では、「鬼柚子」という柑橘類はご存知ですか?

別名「獅子柚子」とも呼ばれ、小玉スイカほどの大きさがあります。この記事では、そんな鬼柚子の特徴や食べ方・保存方法などを紹介しています。

美味しく食べられるレシピも紹介しているので、鬼柚子について知りたい方はぜひチェックしてみてください。

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鬼柚子が縁起物と言われる理由は?

鬼柚子の旬は、柚子と同じく11月~12月下旬の冬頃です。鬼柚子はあまり店頭に並んでいませんが、お正月などで玄関に飾る果物として見たことがある方は多いのではないでしょうか。

鬼柚子は縁起物として使われることがよくあるのです。ここでは、鬼柚子が縁起物と言われている理由や、効能・味について紹介していきます。

縁起物と言われるのはなぜ?

鬼柚子はとても大きく、そのサイズは直径約15~20cmにもなります。そのため「実入りがよくなる」「千客万来」と縁起物として人気です。カットしなければ長期間持つので、店頭に飾る飲食店もあるほど。

また、鬼柚子の表面はごつごつとしており、獅子の顔に似ていることから、獅子柚子という別名があります。獅子は邪気を祓う生き物なので、縁起物として扱われるのです。

効能は?

縁起物で、飾りとしてよく使用される鬼柚子ですが、実は栄養が豊富です。鬼柚子にはペクチンという水溶性の食物繊維が含まれています。

ペクチンは腸内環境の改善やコレステロールの上昇を抑える働きがあり、便秘に悩んでいる方にもおすすめ。

また、鬼柚子には、表面の皮と果肉の間にアルベドという白い綿状のものが詰まっており、この部分の栄養も豊富です。

綿状の部分には「ヘスペリジン」と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれています。ヘスペリジンは柑橘類に多く、血流改善や新陳代謝の促進などが期待できるのです。

柚子をお風呂に入れると体が温まるのは、このヘスペリジンの効果だと言われています。ヘスペリジンは美容にも嬉しい効果が。

コラーゲンと一緒にヘスペリジンを摂取すると、肌に弾力がもたされます。また、血流が改善されるので、くまやくすみの改善にも効果が期待できるでしょう。

苦味がある?

鬼柚子は、柚子に比べて苦味が少ないのが特徴です。そのため、ジャムなどの加工食品にぴったり。苦味がにがてな方にもおすすめです。

柑橘類をジャムにする際は苦味抜きをすることがほとんどですが、鬼柚子はこの苦味抜きが楽ちんです。文旦など、苦味の強い柑橘類は苦味抜きに失敗し、苦いジャムができあがることもあります。

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どうやって食べる?自宅で育てられる?

保存・日持ち

鬼柚子は、「柚子」という名前が付いているものの、ゆずの仲間ではありません。奈良時代に中国から入ってきたと言われています。

鬼柚子は文旦の亜種で、香りはグレープフルーツに近く、入浴剤や香り付けに使われることも。見た目の割に軽く、果肉が小さいのが特徴です。ここでは、そんな鬼柚子の食べ方や育て方・保存方法について見ていきましょう。

食べ方

鬼柚子は生で食べると、酸味や甘みがなく、パサパサとしています。生で食べてもあまり美味しくないので、ジャムや砂糖漬け・お酒にして楽しむことがほとんどです。

育て方

地植えはもちろん、鉢植えでも育てることが可能です。結実が早いので、2~3年ほどで実を結ぶでしょう。

冷凍保存できる?

鬼柚子は基本的に常温保存で大丈夫です。観賞用としての役割がほとんどで、室内に飾っておいても問題ありません。

青みのある鬼柚子ならひと月ほど、黄色く香りのある鬼柚子は2週間ほど日持ちします。飾ったあとで食べる場合は、黄色く色づいてから、香りが損なわれる前に食べるのがおすすめです。

黄色くなってからすぐに食べられないときは、冷凍保存するといいでしょう。皮と果肉を別々にし、保存袋に入れて冷凍します。解凍する際は自然解凍で大丈夫です。

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鬼柚子のおすすめレシピ

レシピ

鬼柚子は、前述の通り生ではあまり美味しくありません。しかし加工するにはぴったりです。ここでは、鬼柚子のおすすめレシピを紹介していきます。

はちみつ漬け

鬼柚子は苦味の少ない柑橘類なので、さっぱりとしたはちみつ漬けができあがります。

材料(1リットル容器分)

  • 鬼柚子 約180g
  • はちみつ 約360g

作り方

  1. 鬼柚子を洗い、ヘタを切ります。
  2. 鬼柚子を薄く切ります。このとき芯や種を取り除いてください。
  3. 煮沸消毒した容器に鬼柚子とはちみつを交互に入れます。
  4. 完全に鬼柚子がはちみつに浸る状態にしてください。
  5. 1週間ほど冷蔵保存したら完成です。

鬼柚子には味があまりないので、はちみつを多めにした方が美味しく仕上がります。水やお湯に入れてもいいですし、ヨーグルトにもぴったりです。

ポン酢

材料

  • 鬼柚子の果汁 1カップ
  • しょうゆ 1カップ
  • 酒 大さじ2
  • 砂糖 大さじ1
  • かつお節 1カップ
  • 昆布 3枚

作り方

  1. 酒と砂糖をレンジにかけて砂糖を溶かし、冷まします。
  2. 鬼柚子果汁・醤油と1を混ぜ合わせます。
  3. かつお節・昆布・鬼柚子の皮を2に加えて1日寝かします。
  4. 濾してできあがりです。

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砂糖漬け

材料

  • 鬼柚子 1個
  • 砂糖 鬼柚子がかぶるくらい
  • はちみつ お好みで
  1. 鬼柚子を水洗いします。
  2. 3mmほどの薄さに切り、ヘタや種を取り除きます。
  3. タッパーに入れ、砂糖を被せます。お好みではちみつを入れてください。
  4. ときどき上下を返しながら、1日ほど置きます。

タッパーの代わりにジップロックでも作れます。つい食べすぎてしまうほど、あっさりした美味しさです。

まとめ

鬼柚子について紹介しました。鬼柚子は文旦の仲間で、食用としてだけでなく飾り物としても親しまれています。

生で食べるのはあまりおすすめできないので、ジャムや砂糖漬けなど、調理したうえで美味しくお召し上がりください。

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