玉ねぎを食べて腹痛がする時の対処法は?食べ過ぎると死亡する事も?

玉ねぎは炒めても蒸しても生でも美味しくいただけますよね。お好きな方もいらっしゃると思います。しかし、玉ねぎを食べて腹痛がおこったという経験をした方はいらっしゃいませんか?

何故腹痛はおこるのでしょうか?食べ過ぎると死亡するということはあるのでしょうか?

今回は

  • 玉ねぎを食べると腹痛が…
  • 食べ過ぎるとどうなる?
  • 玉ねぎを正しく摂取しよう

これらのテーマでご紹介いたします。

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玉ねぎを食べると腹痛が…

玉ねぎは、タマネギは、ユリ科・ネギ属に分類される野菜で、「黄タマネギ」「赤タマネギ」「白タマネギ」の3つに大別できます。

これは、栽培方法の違いで分けられています。私たちがよく口にしているタマネギは主に「黄玉ねぎ(イエローオニオン)」です。

野菜として食べるのは、丸く太った鱗茎の部分です。周年市場には出回っていますが、新玉ねぎは3~5月、通常のものは5~6月に旬を迎えます。

また、春先に出回る葉たまねぎは、生長した茎葉の部分をぬたにして食べることもできます。

いろな料理で使用され、私たちは玉ねぎを美味しくいただいていますが、玉ねぎを食べて腹痛がおこったことはありませんか?原因は何なのでしょうか?みていきましょう。

原因は?

玉ねぎを食べた後に腹痛や胃痛が起きてしまった場合は、アリシンによる胃粘膜への刺激が原因です。また、玉ねぎを食べた後にお腹が張る場合は、原因として考えられるのはオリゴ糖です。

オリゴ糖といえば、腸に良いイメージがあるかと思います。

実際、オリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるはたらきがありますが、善玉菌のエサとなる際に、 腸内でガスを発生させてしまう そうです。

その人の体質によっては、このガスが、お腹の張りや腹痛の原因となってしまいるのです。

対処法

玉ねぎを食べた後におこる腹痛ですが、生の玉ねぎを食べた後に腹痛になってしまった場合は、玉ねぎに火を通して食べることで改善するかもしれません。

なぜなら、玉ねぎに含まれている硫化アリルは、熱に弱いからです。硫化アリルは、加熱することで、成分が変化します。

このため、玉ねぎで腹痛が起きる場合は、 火を通して食べるようにしましょう。 いわゆる「アメ色」になるまで炒めれば大丈夫です。

腹痛が改善しなかった場合は、安静な体勢になり、白湯や水分を摂取しましょう。白湯などで食道や胃の粘膜についた玉ねぎを洗い流すことが大切です。

症状がひどかったり、なかなか治らないときは、早めに医師の診察を受けたほうがいいでしょう。

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食べ過ぎるとどうなる?

食べ過ぎた時の症状は?

玉ねぎを食べ過ぎるとアリシンの刺激が強過ぎたり、消化液が分泌され過ぎたりすると胃痛や下痢、吐き気などの症状を起こすことがあるようです。

死亡事例は?

人間が玉ねぎを食べ過ぎて死亡したという事例はありません。しかし、犬や猫などのペットには玉ねぎは食べさせてはいけません。

犬や猫、ハムスターなどが玉ねぎを食べた場合は、少量でも玉ねぎ中毒で死亡することがあります。くれぐれも えさとして与えないように注意してください。 

適量は?

一般的には生の玉ねぎの場合、1日50g程度が適量とされています。具体的には中くらいの玉ねぎ1/4程度が目安です。

また子供の適量は大人の目安から半分の25gとされています。体質や体調、アレルギーの有無など、個人差があるので注意しましょう。

刺激の強いアリシンは火を通して 加熱することで別の成分に変化する ので、摂取量を抑えることが出来ます。

ただし、アリシンの成分が 微量でも残る可能性がある ので玉ねぎを食べ過ぎるのは避けましょう。

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玉ねぎを正しく摂取しよう

栄養

玉ねぎは、5大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)の含有量は少なめですが、硫化アリルやケルセチンといった他の食品にはあまり含まれていない栄養が豊富に含まれています。

メリット

玉ねぎに含まれる主な栄養素とメリットは以下の通りです。

 硫化アリル :硫化アリルにはビタミンB1の吸収を高める効能があり、新陳代謝を活発にしたり、疲労回復などの効能も期待できます。

硫化アリルには血液凝固作用を遅らせる働きがあり、血液をサラサラにして血栓を予防する効能があります。また、血栓を予防することから、動脈硬化や高血圧、脳梗塞など、血管系の病気の予防にも役立ちます。

 ビタミンB1 :糖質をエネルギーに変える効果、脳や神経の機能を維持する効能、夏バテ対策に有効な栄養です。

※ビタミンB1と硫化アリルを同時に摂取することで、硫化アリルがビタミンB1の吸収を高めてくれます。

 ケルセチン :血管をしなやかにする働きがあり、血流を改善する効果、コレステロール値を下げる効能があります。

ケルセチンはほかにも、血糖値の上昇を抑える効果、関節痛やアレルギー症状を緩和させるなどの効能があります。

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まとめ

この記事をまとめると

  • 玉ねぎを食べた後に腹痛や胃痛が起きてしまった場合は、アリシンによる胃粘膜への刺激が原因です。
  • 玉ねぎを食べ過ぎるとアリシンの刺激が強過ぎたり、消化液が分泌され過ぎたりすると胃痛や下痢、吐き気などの症状を起こすことがあるようです。
  • 玉ねぎの摂取量は、一般的には生の玉ねぎの場合、1日50g程度が適量とされています。具体的には中くらいの玉ねぎ1/4程度が目安です。また子供の適量は大人の目安から半分の25gとされています。

玉ねぎは食べ過ぎず、適量を守っていただき健康に役立てましょう。

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