お好み焼きは家庭でも簡単に作れる粉物料理ですが、どんな種類があるか知っていますか?地域によって具材や焼き方が異なります。今回は、
- お好み焼きの歴史
- お好み焼きの種類
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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お好み焼きとはどんな料理?
お好み焼きは、小麦粉をベースとした生地に刻んだキャベツなどの野菜を入れ、豚肉やシーフードなどお好みの具材を入れて焼き上げた料理です。お好み焼き専門店や屋台、家庭など様々な場所で食べられています。
歴史・発祥
お好み焼きは日本料理と思われがちですが、実は発祥地は中国と言われています。かつて食べられていたのは現在のようなお好み焼きではなく、小麦粉を水に溶いて薄く焼き上げたシンプルなものでした。
その後、中国から日本に伝来すると『お茶菓子』として食べられるようになります。お茶菓子として広めたのは、千利休でした。
お好み焼きが広く普及したのは昭和初期のことで、戦後にアメリカから小麦粉が支給されたことがきっかけです。はじめはネギを使用して作られていましたが、ネギよりも安くてボリュームも出せるキャベツが使われるようになりました。
ちなみに、もんじゃ焼きが誕生したのは明治時代と言われています。お茶菓子として食べられていたものが、もんじゃ焼きのように変化していったそうです。
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お好み焼きの種類<広島風・関西風の違い>
お好み焼きは、地域によって具材や見た目が異なります。代表的なものは、『広島風お好み焼き』と『関西風お好み焼き』です。それぞれの特徴や違いについて確認してみましょう。
関西風お好み焼き
関西風お好み焼きは、具材を全て混ぜて焼くお好み焼きです。小麦粉をベースとした生地に、刻んだキャベツや紅生姜・天かすなどを混ぜ込んで焼き上げます。
メインの具材が豚肉の場合は、生地に混ぜずまず鉄板の上で焼きます。その上に生地をのせ、ひっくり返して焼くものです。
関西風お好み焼きの特徴は、ふんわりとした食感です。比較的厚めに焼き上げるので食べごたえがありますが、ふわっとしています。ふわふわに仕上げるために、すりおろした山芋を入れる地域もあります。
- 具材を混ぜてから焼く
- 豚肉ははじめに鉄板で焼く
- 食感はふわふわ
広島風お好み焼き
広島風お好み焼きは、関西風のように具材を全て混ぜず生地を薄く焼きます。その生地の上にキャベツや豚肉・もやしなどの具材をのせていきます。そして一番の違いは、麺も一緒に焼き上げることです。関西風お好み焼きに麺は入れませんが、広島風お好み焼きには焼きそば麺を入れます。
ひっくり返して焼き上げる方法は同じですが、生地が薄いのであっさりとした食べごたえです。キャベツも山盛り入れますが、蒸されることによってボリュームが減り、食べやすい薄さになります。
- 具材をまぜず最初に生地を薄く焼く
- その上にキャベツや豚肉などの具材をのせる
- 焼きそば麺を入れるのがポイント
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お好み焼きの種類<もっと詳しい版>
関西風お好み焼きや広島風お好み焼きの中にも種類があります。それぞれどんあ具材や焼き方なのでしょうか?
モダン焼き
モダン焼きには、麺と卵を入れるのが特徴です。関西風お好み焼きの上に麺をのせたら、更にその上に卵をのせます。麺を入れるので広島風の仲間のように見えますが、関西風お好み焼きの仲間です。
ネギ焼き
ネギ焼きは、キャベツの代わりに刻みネギを沢山使用したお好み焼きです。関西風のように具材を生地を混ぜ合わせた焼き方で焼き上げます。
にくてん焼き
にくてん焼きとは、兵庫県高砂市のご当地料理で、じゃがいもと筋こんにゃくを入れるのが特徴です。焼き方は広島風のように重ねていきます。じゃがいもが入っているので、どっしりとして食べごたえのあるお好み焼きです。
庄原焼き
庄原焼きは、麺ではなくお米を生地に入れたお好み焼きです。生地とお米のW炭水化物でかなりボリュームがあり、ソースではなくポン酢をかけて食べます。
府中焼き
府中焼きは、ミンチ肉を使って焼くのが特徴のお好み焼きです。ミンチ肉はかつて非常に安価だったため、庶民向けのお肉でした。脂分が多いため、焼いている間に出た脂によって生地がカリッと仕上がります。
三原焼き
三原焼きは、鶏モツが入った珍しい具材のお好み焼きです。三原とは広島県南部の地域で、家畜として鶏が多く飼われていたために鶏モツが使われていました。
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まとめ
この記事をまとめると
- お好み焼きは大きく分けて広島風と関西風がある
- お好み焼きの発祥は中国!
- 日本に伝来した時は、薄く焼くお茶菓子だった
お好み焼きは地域によって具材や焼き方が異なるので、ぜひその地域特有のお好み焼きを楽しんでみてください。
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