こめ油とサラダ油の違いは?それぞれのメリット・デメリットを解説!

料理の際に欠かせない調味料と言えば「油」です。サラダ油やオリーブオイル、ごま油など、様々な油が販売されています。近年、油の健康効果も周知されだし、油にもこだわりを持っているというご家庭も増えてきました。

今回は、油の種類の中の一つでもある「米油」と「サラダ油」について解説していきます。それぞれの違いや栄養素、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。今回紹介するテーマは、

  • こめ油とは
  • サラダ油とは
  • こめ油とサラダ油のメリットデメリット

これらのテーマで紹介していきます。是非最後までチェックしてくださいね。

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こめ油とは

まずは米油とはどのような油なのか、詳しく解説していきます。米油の特徴や製造方法、使用方法について詳しく見ていきましょう。

特徴

米油は、米ぬかから抽出された植物油の一種です。サラダ油やオリーブオイルも植物油ですから、これらも仲間と言えます。米ぬかは玄米を精米する際に取り除かれたもので、漬物や野菜の灰汁抜きなどに使用される事が一般的です。

オレイン酸と呼ばれる一価不飽和脂肪酸の比率が高い油で、様々な健康効果が期待できると、再度注目を集め始めました。原料を国産品のみで賄える「唯一の油」として、学校給食に使用されたりと、大切にされてきています。

製造方法

米油の製造過程は、原料の米ぬかから不純物を取り除き、抽出され、まず米油の「原油」が製造されます。その後更にろ過され、色や風味を整え、品質チェックを行い、製品化されます。

お米の原油は食用油以外にも、石鹸やインクの原料となったり、化粧品やコーティング剤等にも使用されますよ。抽出した後の米ぬかの残りは、肥料や飼料として利用され、循環しています。

使い方

米油の使用方法は、通常の食用油と同じです。米油は他の油と比べ、ほぼ「無味無臭に近い」油ですから、ドレッシングや天ぷらといった揚げ油、料理の艶だしなど、様々なシーンで使用できます。

揚油として何回使える?

揚げ物で使う油は「大体3回くらいまでなら使える」といわれています。それ以上になると揚げ物の味が美味しくなくなったり、見た目が黒くなってしまったり、最悪の場合は体に害を与える成分が発生してしまうこともあります。これは油の「酸化」によるものです。

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サラダ油とは

続いてサラダ油について解説していきます。サラダ油の特徴や製造方法、使用方法について詳しく見ていきましょう。

特徴

サラダ油とは精製された植物油のことで、「サラダ油」という名前自体は非常に広義な意味合いを持っています。

サラダ油の原料は様々で、アブラナの種から抽出する「菜種油」であったり、大豆から抽出される「大豆油」、ゴマから抽出する「ごま油」など、「植物油=サラダ油」と言えます。

先ほど紹介した米油も、サラダ油の一種であると言えます。一般的な消費者のイメージでは、「調合されたブレンド油」というイメージが高いですね。

製造方法

サラダ油の製造工程は、紅花や菜種などの原料を工場へ運び、まずは「精選」を行います。続いて油が抽出されやすくなるように、加熱・破砕・圧扁などの「前処理」を行います。

その後、圧搾機などにかけられ「搾油」され、不純物を取り除いたり、色を整えたりといった「精製」を行い、商品化されます。絞りだされた後の原料は、米油と同様に、肥料や飼料などに使用されていますよ。

使い方

サラダ油の使用方法は、皆さんご存じの通り「なんにでも」使用できます。揚げ物に使用する揚げ油やドレッシング、炒め物や食材の下処理など、様々な用途で使用できますよ。

更にこだわる方は、油に使用する原料によって「酸化しやすい種類や酸化しにくい種類」があるため、炒め物にはこの油、加熱しない場合はこの油など、用途によって使い分ける方法も良いでしょう。

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こめ油とサラダ油のメリットデメリット

米油とサラダ油のメリットとデメリットについて解説していきます。同じ油でも原料によって成分などに違いがあるため、特徴を知っておくと便利です。

メリット

米油のメリットを以下でまとめました。

  • 主食が米の日本人にとって体との相性が良い
  • 国産米が原料となっている場合が多いため安心感がある
  • 美容や健康などを考えると米油の成分の方が優秀
  • 米油を使用した料理は「美味しい」と感じる事が多い

オレイン酸やリノール酸、ビタミンEなどを多く含む米油は、一般的なサラダ油よりも栄養面では勝っていると言えます。また、古くから米を食べてきた日本人は、米油を使用すると「美味しく感じる」という方も多いです。

続いてサラダ油のメリットについて以下でまとめていきます。

  • その他の油と比較しても価格が安い
  • 安定性が高く温度などで状態が変化しにくい
  • クセがないので様々な料理に使用できる

栄養面で劣るサラダ油ですが、価格面では米油よりも50%以上も安価に購入できることがほとんどです。また、冷やしたり温めたりしても状態が変化しにくいため、幅広い用途で使用できるというメリットもあります。

デメリット

続いて米油のデメリットについて以下でまとめていきます。

  • 価格が高い
  • 気温が低くなると成分が固まる場合がある

米油の最大のデメリットは「価格面」です。通常の米油は400~500円程度で販売されていることが多く、サラダ油の2倍以上です。

また、ドレッシングなどに使用して冷蔵庫にしまった場合、成分が固まり白く濁る場合もあります。食べられないというわけではありませんが、知っておきましょう。続いてサラダ油のデメリットについて以下でまとめていきます。

  • 健康を害する成分が含まれている
  • 加熱すると酸化しやすい

サラダ油には「トランス脂肪酸」と呼ばれる成分が含まれているため、健康に良くないという意見もあります。トランス脂肪酸は幅広い商品に含まれている成分ですが、一部の国では摂取規制がかかっています。

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米油の代用品には何がある?

米油の代わりにお菓子作りに使える油を紹介していきましょう。

<米油の代用品として使える油>

  • サラダ油
  • 「白」ごま油(通常のごま油とは別物で香りが非常に少ない)
  • ココナッツオイル
  • オリーブオイル
  • グレープシードオイル
  • マーガリン

これらがお菓子作りの際に使うことができる油です。上記の油の特徴は「比較的クセがない」「その油特有の強い香りがしない」ということです。お菓子作りは素材の香りや味が大切になってきます。そこで癖の強い油を使用してしまうと、油の味が強く出てしまうのでおいしさを損ねてしまうのです。

日持ちはどれくらい?

  • 未開封: 約2年
  • 開封済: 約3ヶ月

気を付けるべき点は、風味を損なう要因の「酸化」です開封したら、すぐに使い切ってしまいましょう。賞味期限は、基本的に2年間です。

米油保存の要点は

  • 常温でOKだけれど高温の場所は避ける
  • 開封後は早めに使い切る事

まとめ

今回は、サラダ油と米油について解説していきました。

この記事をまとめると

  • 米油は米ぬかから抽出した植物性油
  • サラダ油はアブラナの種やヒマワリの種などから抽出した植物性油
  • どの油も広い意味合いではサラダ油である

いかがでしたか?サラダ油や米油について少しでも知識が深まったのであれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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