おはぎを食べると食中毒になる危険性もあります。製造環境や保存環境が良ければ、食中毒にはなりにくいですが、劣悪な環境で保存していると、食中毒の危険性は高まります。おはぎの食中毒とは一体どんな物なのでしょうか?先に記事の一覧をまとめてみました。
- おはぎ食中毒の原因菌「セレウス菌」とは?
- おはぎ食中毒の原因菌「黄色ブドウ球菌」とは?
- どうすればおはぎで食中毒にならないのか?
こんな内容になっています。記事を最後まで読み込んで頂き、おはぎで食中毒になるのを防いでみましょう。
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目次
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おはぎの食中毒の原因となるセレウス菌とは?
おはぎの食中毒の原因になる食中毒菌に「セレウス菌」というものがあります。こちらはどんな細菌なのでしょうか?
土の中の菌
セレウス菌とは「土の中にいる細菌」です。セレウス菌の最大の特徴は「熱に強い」ということでしょう。高温で長時間加熱し続けても死滅しにくい特徴があります。外部温度が高くなったり低くなったりすると「芽胞」という硬い殻のような物を生成して、自分の身を守る特徴があります。
なので、一度セレウス菌に感染してしまい、おはぎの中で増殖されると、高確率で食中毒になってしまうでしょう。
どんな症状が?
セレウス菌を摂取してしまい、食中毒になった場合は、以下のような症状が出ます。
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
おはぎを食べてから、こういった症状が出た場合は、セレウス菌に感染したおはぎなのかもしれません。すぐに病院に行って治療を受けるようにしましょう。発症する時間は短い場合であれば30分程度で症状が出ますが、遅い場合は6時間後に症状が出ることもあります。
状態が悪いおはぎを食べた時は、体調に変化がないかどうかを常に気にしておいた方がいいでしょう。また、セレウス菌に感染して、発熱の症状が出ることは考えにくいので、発熱した場合は別の病気を疑った方がいいです。
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黄色ブドウ球菌とは?
おはぎを食べて食中毒になる原因としては「黄色ブドウ球菌」も考えられます。実際にあんこ餅をふるまったイベントで黄色ブドウ球菌に感染した事例は沢山あります。黄色ブドウ球菌に感染すると、一体どんなことが起こるのでしょうか?
黄色ブドウ球菌の特徴
黄色ブドウ球菌も、熱に強い特徴があります。高温で長時間加熱しても完全に死滅することはありません。黄色ブドウ球菌は顕微鏡で見ると、「ぶどうの房」のような形をしているので、そのように名づけられました。
にきびや化膿した傷口などにも潜んでいて、そこから食品の中に入り込み他の人の体内に侵入します。なので、手に傷がある人が素手で食品を触ってしまうと、黄色ブドウ球菌の食中毒になりやすいのです。きちんと消毒し、食材を素手で扱わないようにすれば、感染を防ぎやすいでしょう。
どんな症状が?
黄色ブドウ球菌を摂取して起こる食中毒の症状は、以下のようなものです。
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
こちらも、セレウス菌と同じような症状が発症します。また発症時間も30分から6時間以内に発症するので、セレウス菌とかなり似ていると思っておきましょう。黄色ブドウ球菌による食中毒症状でも高温の発熱が起こることはないので、発熱した場合はその他の原因を探った方が良さそうです。
イベントなどで、おはぎを手作りする際は、食材を直接手で触らないようにして、黄色ブドウ球菌への感染を防がなければいけません。
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おはぎで食中毒になるのを防ぐ方法とは?
では、おはぎを食べて食中毒になるのを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?いくつかのポイントをご紹介していきます。
食べ物の管理方法
まずは、食材をどのように保管するのかがかなり重要です。
- 購入した食材は、買ってきた後すぐに必ず「冷蔵庫」か「冷凍庫」に保管する
- 冷蔵庫や冷凍庫のドアを頻繁に開け閉めしない
- 取り扱う食材は素手で出来るだけ触らない
- 食材を加熱調理する時は、しっかりと中まで火を通す
- 調理を中断する時は、一度冷蔵庫や冷凍庫に食材を戻す
こんな感じで、温度管理に徹底しておかないと、食中毒菌は一気に繁殖してしまいます。冷蔵庫や冷凍庫をフル活用して、食中毒菌が繁殖しない環境作りを心がけましょう。また、料理を作りかけで一旦中断する場合も、必ず食材を冷蔵庫に戻しておく必要があります。
短時間外に出しておくだけでも、食中毒菌が増殖してしまう可能性があるためです。
衛生的な手洗いの仕方
おはぎで食中毒を防ぐには、「石鹸を使った徹底した手洗い」が重要です。きちんと手のひらから手の甲、指の股、爪の中、手首の部分まで洗うようにしましょう。出来れば洗った後にアルコールで消毒すると完璧です。
また、前述した通り、素手で食材を触らないようにし、使い捨てのビニール手袋などを使って調理するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「おはぎの食中毒の原因とは?」というテーマで記事をまとめてきました。最後に記事内容をざっくりとまとめてみたので、振り返っておきましょう。
この記事をまとめると
- おはぎの食中毒の原因の一つはセレウス菌
- おはぎは黄色ブドウ球菌が感染していることもある
- おはぎで食中毒を防ぐには、冷蔵庫や冷凍庫の活用が必須
こんな内容になっていました。あなたも上記の事に気を付けて、おはぎで食中毒にならないようにしていきましょう。
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