世界には様々な調味料が存在しますが、中でもアジアで多く使われている調味料がヌクマム(ニョクマム)とナンプラーです。実はこの2つの調味料、ほぼ同じであることをご存じでしょうか?
- ヌクマム(ニョクマム)とはどんな調味料?
- ナンプラーとはどんな調味料?
- 2つの調味料は代用出来るか
- ヌクマム使用のおすすめレシピ
今回はこちらについて詳しく解説します。
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目次
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ヌクマム(ニョクマム)ってどんな調味料?
ヌクマムは魚介類に塩を加えて発酵させた食品の総称である「マム」の一種です。主にベトナムで作られています。
原材料
ヌクマムに使用する原材料は、海水魚が一般的で主にカタクチイワシから作られるものが高品質なため好まれます。他に使用するのはほぼ塩だけで、漬け込んだのち1年以上発酵させて浮き出てきた液体をヌクマムと呼んでいます。
味
ヌクマムには、魚の旨味成分がたっぷりと含まれています。とても塩辛いのが特徴ですが一度食べるとクセになる魅力があると言われ虜になる人も非常に多いです。日本の醤油のような役割を持っているため、数滴入れることでも魅力を十分に味わうことが出来るでしょう。醤油同様に塩分はかなり高めなので入れすぎには注意が必要です。
香り・臭い
ヌクマムの香りは、人を選ぶと言われています。これは、魚を発酵させることで独特の香りが発生するからです。原材料に使用しているカタクチイワシの質によっても香りが全く異なることで知られていますが、特に下級のヌクマムの香りは強く、初めて嗅いだ人は口にすることに抵抗を感じることもあるでしょう。
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ナンプラーってどんな調味料?
ナンプラーもまた魚介類に塩を加えて発酵させた調味料です。主にタイで作られているものがナンプラーと呼ばれます。ちなみにタイ語で「ナン」とは液体のことを指し、「プラー」とは魚を意味します。
原材料
ナンプラーに使用する原材料もまた、海水魚を使用するのが一般的です。その他の原料としてはやはり塩のみを使用します。漬け込み方もほぼ同一ですが、異なるのが発酵の度合いど使用する塩の量です。ヌクマムに比べてナンプラーは、より発酵度合いが高くなる特徴があり塩辛さもより強くなる傾向があります。
味
ナンプラーにも魚の旨味成分がたっぷりと含まれており、タイの家庭には欠かせない調味料となっています。塩味はヌクマムよりも更にきつめとなることが多いです。味をわかりやすく表現すると日本の醤油に魚の塩辛であるアンチョビなどを加えたようなものをイメージすると良いでしょう。
香り・臭い
ナンプラーの香りもまた独特であるため、初めて嗅いだ人は少し戸惑ってしまうかもしれません。しかしヌクマム同様、一度この香りの虜になると家庭になくてはならない調味料として常備する方も多いです。日本の醤油に加えて数滴料理に垂らすだけでも、エスニックな仕上がりにすることが出来るほどその独特の香りは強いものだと言えるでしょう。
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ヌクマムとナンプラーは代用できる?
どっちもない時の代用品
ヌクマムとナンプラー、どちらも同じ原料を使用して作る調味料であることを解説してきました。こららの調味料が手元にない場合、どのようなもので代用すればよいでしょうか。
- 薄口醤油にポン酢を加える
最も手軽で簡単な代用方法のポイントはズバリ「ポン酢」です。薄口醤油にポン酢を数滴入れるだけでヌクマムやナンプラーなどが持つ独特の酸味を再現することが出来ます。また、ポン酢には当然のことながら原材料に魚は使用されていないためヌクマムやナンプラーと比較すると香りに大きな違いが見られます。ポン酢を加えることで日本風の味わいに近づいてしまうため、日頃からタイ料理やベトナム料理を食べなれている人にとっては少し物足りなく感じてしまうかも知れませんが、ヌクマムやナンプラーの持つ独特な魚の香りが苦手な人にとってはとても扱いやすいと言えます。
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ヌクマムの使い方
ここでは、ヌクマムを使用したおすすめレシピを紹介します。
フォー
ベトナム料理の代表的存在であるフォーは、ヌクマムを使用するにももってこいの料理です。牛薄切り肉をたっぷりと使用して作るフォーは家庭でも簡単に出来る上に食べ応えも十分なのでおすすめです。
ドレッシング
ベトナム料理の魅力の1つに、たっぷりと使用される香草があります。ヌクマムとチリソースに、酢や砂糖を混ぜ込み、様々な香草を加えればエスニックな気分が満喫できる特製のノンオイルドレッシングが出来上がります。
チャーハン
レモングラスとヌクマムを使用した香りも爽やかなチャーハンです。敢えてお肉などを使わないことで、毎日食べても飽きの来ないシンプルなものに仕上げています。卵を固め過ぎないように手早く仕上げることが、美味しくするためのポイントです。
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まとめ
この記事をまとめると
- ヌクマムとナンプラーはどちらも魚を塩で漬けて発酵させた調味料
- 二つの違いは作られる国が異なるほか、発酵の度合いや使用する塩の量が微妙に異なる
- 家庭にある調味料で代用する場合は、薄口醤油にポン酢を垂らすことで代用が可能
いかがだったでしょうか。
日本にも古くから「しょっつる」などの魚を原材料として調味料は存在しています。アジアの食文化に醤油はなくてはならない存在となっていることがよくわかりますね。みなさんも一度ヌクマムやナンプラーを使用して、エスニック気分を満喫してみてはいかがでしょうか。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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