海苔は健康に悪いの?消化できるのは日本人だけ?子供は危険なの?

皆さんは海苔はお好きですか?海苔といえばご飯のお供に食べるご飯ですよなどの佃煮にしたものや、おにぎりを包むための焼き海苔など様々な状態で私たちは食べていますよね。

そんな私たちの身近にある海苔ですが、体に悪い影響があるという噂も度々聞きます。それは本当なのでしょうか。

今回の記事では、

  • 海苔は健康に悪いの?
  • 海苔の栄養成分と効果
  • 健康に悪いと言われている理由は?
  • 海苔は1日何枚まで?

これらについて解説していきたいと思います。

スポンサードリンク

海苔は健康に悪いの?

海苔といえば海藻を乾燥させて作る食材で、私たちも日常的に食べていますよね。

そんな海苔ですが、体に悪いという噂を聞いた事はありませんか?特に食べ過ぎてしまうと体に悪影響をきたしてしまうという情報もいくつか見られます。

ではその真相を知る前に、まずは海苔とはどのような食材なのかについて見ていきましょう。

スポンサードリンク

海苔は栄養満点!

海苔は海水の中で成長しますが、海面すれすれで太陽光を浴びて成長するため、ビタミンやたんぱく質・ミネラルなどを含んでいます。植物の中では、初めてこんなに沢山の栄養成分を含んだものと言われています。

  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • ナトリウム:ナトリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分保持に欠かせないミネラルです。人間の体内の水分を留める働きを持ち、普段は細胞外液に多く存在しています。ナトリウムとカリウムはセットで働き体内の水分調節とともに、老廃物の排出や栄養の取り込み、血圧に関わるミネラルです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • グルタミン酸:グルタミン酸は体内で脳内物質のGABAの生成に関わっており、緊張をほぐす効果があります。体内では有害なアンモニアの分解する力を持ち、血圧を下げる効果があると言われています。肌を構成するケラチンの材料でも知られており美肌効果も持っています。
  • タウリン:タウリンは硫黄を含むアミノ酸の一種で、血液の高脂血症を改善する働きを持っています。コレステロールや中性脂肪の抑え、血圧を正常にする働きもあります。肝臓においてはアルコールの分解含めた解毒の働き助け、脂肪肝の予防効果もあります。

海苔の効果・効能

旨味成分であるアミノ酸やミネラル類を豊富に含んでいる海苔による効果はこちらです。

効果・効能

動脈硬化予防

脳卒中・心臓病予防

美肌効果

高血圧予防・改善

疲労回復

スポンサードリンク

海苔が体に悪いと言われている理由

このように海苔には非常にたくさんの栄養素が含まれています。これらの栄養素を見るに特に身体に悪い影響を与える可能性のある成分は含まれていないように感じますよね。

ただしこのように栄養満点な海苔でも、ある特定の人が食べ過ぎてしまうと体に悪影響をきたしてしまう可能性があるということが研究で明らかになっています。

ではどのような点に注意して食べなければならないのかについて見ていきましょう。

子供は食べ過ぎると危険

子供の胃腸は未発達のため、海苔の食物繊維を上手く消化できず、便に海苔がそのまま出ることがあります。下痢を起こしたり腹痛になったり、酷い場合は嘔吐することもあるので注意しましょう。ですが、少量であれば問題ありません◎

また、「海苔アレルギー」というものもあります。海苔アレルギーの主な症状には、蕁麻疹・腹痛・嘔吐・下痢などです。

子供には生後5〜6ヶ月の離乳食初期から与えても良いとされていますが、中にはアレルギー反応を起こす子供もいるので、与える時は少量にし様子を見ながらにしましょう。

海苔を消化できるのは日本人だけ

“海苔を消化できるのは日本人だけ“と聞いたことはありますか?生海苔を消化できるのは、昔から海苔を食用としてきた日本人だけと言われています。

日本人の腸内にのみ、生海苔の細胞壁を分解する酵素を生み出す微生物が存在するそうなのです。

ですのでこのように生海苔の細胞壁を分解する酵素の量が少ない人が海苔を食べ過ぎてしまうことで消化不良を起こして腹痛や下痢などを引き起こす可能性があるということです。

また最近では食事の欧米化が進んでおり、日本人でも食べ過ぎてしまうと胃もたれや気持ち悪さ、便秘、下痢などを引き起こす可能性があるとされています。

スポンサードリンク

海苔は1日何枚まで?摂取目安量は?

海苔の食べ過ぎはヨウ素による甲状腺の問題や便秘・下痢・腹痛・胃のむかつきなど様々な副作用を引き起こすことがわかりましたが、1日にどれくらいの量であれば食べ過ぎにならないのでしょうか?その目安量はこちらです。

海苔の1日の目安量

1日に食べても良い焼き海苔は、2〜3枚が目安!

ビタミンAを十分に摂取できる海苔の枚数は2枚、ビタミンB1・B2を摂取できる海苔の枚数は3枚となっています。ビタミンAには皮膚や粘膜を健康に保つ働きが、ビタミンB1・B2は疲労回復をサポートする働きがあります。

ちなみに、ヨウ素の過剰摂取になる海苔の枚数は40枚です!こんなに海苔を食べることは普通ないので、ちょこっと食べ過ぎた場合でも大きな問題はありません。しかし、食物繊維は体質や体調によって反応する枚数が異なるので、あまり食べ過ぎない方が良いでしょう。

スポンサードリンク

まとめ

いかがでしたでしょうか?

この記事をまとめると

  • 海苔はとても栄養満点の食材
  • 特にミネラル類が豊富
  • 海苔を食べることによって影響が少ないのは日本人の特徴
  • 日本人の中でも生海苔の細胞壁を分解してくれる酵素が少ない人や子供の場合は食べ過ぎてしまうと悪影響が出る可能性がある
  • 1日食べても良い焼き海苔の量は2~3枚まで 

今回のように食品についての様々な知識を紹介しています。他にもたくさんの記事を掲載していますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみてください。

スポンサードリンク