のど飴の食べ過ぎで下痢になる?糖アルコールの種類は?どんな効果?

空気が乾燥しやすい冬は、のどから風邪を引きやすい季節です。そのため、のどをケアするためにのど飴をよく食べるという人が多いのではないでしょうか。

実はのど飴に含まれる成分は、お腹を緩くさせてしまうことがあるのをご存じですか?

この記事では、

  • のど飴の食べ過ぎで下痢になる原因
  • 糖アルコールにはどんな種類があるの?
  • 糖アルコールにはこんなメリットがある

今回は、こちらについて詳しく解説していきます。

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のど飴で下痢になる人もいる

乾燥しがちな喉にうるおいを与えてくれるのど飴には、いろいろな種類があります。しかし、一部ののど飴に含まれる成分によってお腹を壊しやすくなってしまうことがあります。

原因は糖アルコール

わたしたちが普段から口にするジュースや食べ物には甘い味がついていますよね。これら甘味料は大きく分けると以下の2つに分類できます。

糖質系甘味料

糖質系甘味料は、食べ物の中にわずかに含まれている甘みの成分を取り出して精製・濃縮したもので、栄養素としては炭水化物に分類される甘味料のことを指します。具体的には砂糖やでん粉由来の糖、糖アルコールに分類されます。

非糖質系甘味料

非糖質系甘味料は、天然甘味料と合成甘味料に分類することができ栄養素としては炭水化物に分類されないという特徴を持っています。

今回は、糖質系甘味料の一種である糖アルコールについてさらに深掘りしていきます。

糖アルコールって?

糖アルコールは私たちが日常的に口にすることの多い砂糖と同じ仲間ですが、砂糖とは大きく異なる3つの特徴を持っています。

  • 熱・酸・アルカリに強い
  • 微生物の栄養源になりにくい
  • 消化吸収されにくい

これらの特徴を生かして糖アルコールは、飴などの食品をはじめとしてさまざまな分野に使用されています。

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どんな飴に使われているの?

糖アルコールは、わたしたちが普段から口にするさまざまな飴に使用されています。

特に代表的と言えるのが、キシリトールが配合されていることを謳った製品や低カロリーであることが特徴となっている製品です。

糖質系甘味料である糖アルコールは、砂糖よりもカロリーが低いにもかかわらず甘さは同等か、やや低くなっていることもあり、製品の特徴として掲げられやすくなっています。

どうして糖アルコールを取りすぎると下痢になるの?

のど飴に使用される糖アルコールには難消化性糖質が含まれています。これらは多量に摂取することでお腹が一時的に緩くなることがあります。

これは小腸で消化・吸収されなかった糖アルコール類が大腸にまで移行し、大腸内浸透圧が上昇するためと考えられており、時間経過と共に和らいでいくという特徴があります。

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糖アルコールの種類

ここでは、糖アルコールに分類される成分について解説していきます。

エリスリトール

エリスリトールは、果実やワインなどのお酒のほか、醤油や味噌などの発酵食品に含まれている糖質です。 ぶどう糖を原料として、酵母を用いた発酵によって作られる特徴があります。

エリスリトールは、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)において 「1日の摂取許容量を定める必要がない」とされていますが、キシリトールなどと同様に大量に摂取すると下痢の原因になることがあるので注意が必要です。

マルチトール

マルチトールは、麦芽糖を原料とした糖アルコールの一種です。他の糖アルコール同様に カロリーは低く砂糖の約半分でありながら、同等の甘さがあり、虫歯の原因になりにくいと言われています。

マルチトールは、保水性や保存性、溶解性なども砂糖に似ているためパティシエも砂糖の代わりに使いやすい特徴があります。

ラクチトール

楽地トールは、上品でまろやかな甘味質を持つ糖アルコールの一種です。砂糖と比較すると甘さは約4割となっていてやや控えめです。

しかし、吸湿性が低いことを活かして焼き菓子などに使用すると食感がよくなると言われています。

キシリトール

キシリトールは、日本で1997年に認可された人工甘味料で、誰でも一度は名前を聞いたことがあると思います。 現在では、キシリトールを甘味料に使用したガムがたくさん販売されています。

ソルビトール

ソルビトールは、ブドウ糖を原料とした甘味料で糖類の一種です。 甘さは砂糖の7割程度となっています。

他の糖アルコールと同様に、通常の摂取量ならば特に危険性はないとされていますが、過剰摂取するとお腹がゆるくなりやすく、腹痛や下痢などを起こしやすくなるため注意が必要です。

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糖アルコールは優秀な甘味料

ここまでで色々な糖アルコールについて解説を行ってきました。食べすぎるとお腹を壊してしまうデメリットがある糖アルコールですが、その分大きなメリットもあるのです。

体に吸収されない

糖アルコールは、体内で消化吸収されにくいので低カロリーな原材料として使用されています。また、口の中でいわゆる虫歯菌の栄養源にならないため、摂取しても虫歯になりにくいというメリットがあります。

血糖値を上げない

糖アルコールは生物学的にも安定した糖質であるとされています。低カロリーかつ消化吸収されにくいため、血糖値の上昇に影響を与えないのもメリットの一つです。

一概に悪者ではない!

食品添加物という言葉にあまりいい印象を持たない人はたくさんいますが、大切なのは特性をしっかりと理解して適量を摂取するこということです。

これはどんな食材においても言えることであり、どんなに体にいいものであっても過剰摂取してしまうと体にとっては悪影響を及ぼしてしまいますからね。

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まとめ

この記事をまとめると

  • のど飴を食べすぎると、含まれる糖アルコールによってお腹が緩くなることがある
  • 糖アルコールには、キシリトールやソルビトールなどの種類が存在する
  • 糖アルコールは体に吸収されにくく、砂糖と比較するとカロリーが少ないというメリットがある
  • 適量を守って摂取すれば糖アルコールは人体に大きな影響を及ぼすことはない

いかがだったでしょうか。

のど飴のパッケージに記載されている原材料表示を確認すれば、糖アルコールが使用されているかはすぐにわかります。糖アルコールが使用されているのど飴は、一度にたくさん食べすぎないようにしましょうね。

この記事が、みなさんの参考になれば幸いです。

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