さんまやカレイなど、煮魚にすると美味しい魚はいくつもありますが、魚の生臭さが気になるといった声もあります。魚を加熱しても生臭くなってしまう原因や対処法について着目しました。今回は、
- 煮魚が生臭いのはなぜ?
- 生臭さを消す対処法は?
- 魚の常温放置は食中毒が危険?
こちらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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煮魚が生臭い!
煮魚にできる魚には、カレイや鯛、さんまなどバリエーションが様々ありますが、作ってみると『生臭い』と感じる方もいるようです。煮魚が生臭くなってしまうのは一体なぜなのでしょうか?
生臭い原因は?
煮魚が生臭くなる原因は、魚に含まれるトリメチルアミンという成分によるものです。トリメチルアミンは旨味成分でもありますが、時間の経過とともに増殖してアンモニアのような臭いを発生させます。
対処法は?
煮魚を生臭くさせない方法としては、このようなものがあります。
- 鮮度の良い魚を使う
- 魚の下処理として水で洗う
- 15分牛乳に漬ける
トリメチルアミンは時間の経過とともに増えていく性質があるので、鮮度の良い魚を使うことでできるだけ臭いを抑えることができます。
また、水に溶けやすい性質もあるため、下処理の段階で魚を水洗いすることも臭いを落とす方法の一つです。更に臭いを落としたい時は牛乳に15分ほど浸す方法もあります。
万が一作ってから生臭さが気になった場合は、すだちやレモン汁といった柑橘類の果汁をかけることで臭いをカモフラージュするのもオススメです。
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魚の常温放置はヒスタミン食中毒に?
魚を買ってきてから冷蔵庫に入れ忘れたものは、『ヒスタミン食中毒菌』が繁殖している可能性が高いです。
ヒスタミンは本来、魚の中には存在しないものなのですが、魚の肉に含まれる「ヒスチジン」というアミノ酸が外部から侵入した「ヒスタミン生成菌」によってヒスタミンへ変換されることで増えていきます。
常温で保存することでヒスタミン生成菌が増え、結果として魚にヒスタミンが溜まっていく
常温保存は何時間までなら大丈夫?
生魚の常温保存は絶対にNGですが、涼しい時期の30分以内であれば冷蔵庫に入れれば食べられることが多いです。室温が暖かくなる夏の時期は、たった30分でも食中毒菌が繁殖してしまう可能性が高いので注意してください。
ヒスタミン中毒の症状
ヒスタミン中毒にかかると、このような症状を発症します。症状は早くて食後10分ほどで、30分以内に起こることがほとんどです。中には3時間後に発症することもあるので注意しましょう。
- 全身の蕁麻疹
- 口の痒み
- 嘔吐
- 下痢
- 動機・めまい
治し方
ヒスタミン食中毒は、24時間以内に症状が治まるのが一般的です。症状は治るまでに数時間〜最大で1日半ほどかかりますが、重症化することはごく稀です。
下痢や嘔吐などで体の水分量が減ってしまうため、水分を摂り安静にすることが自宅での治療法になります。病院では、抗ヒスタミン剤などの薬が処方されます。
ヒスタミン中毒の対処法
ヒスタミン中毒にならないための対処法は、「室温で保存しない」 ことにつきます。ヒスタミンは加熱しても冷凍しても破壊することができません。ヒスタミンは常温で保存している最中にどんどん増殖していくので、購入後はとにかくすぐに冷蔵庫か冷凍庫に入れることが唯一の対処法です。
詳しくはこの記事をチェック!
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まとめ
この記事をまとめると
- 煮魚が生臭くなる原因は鮭が持つトリメチルアミンという成分によるもの
- これは旨味成分でもあるが時間の経過と共にアンモニア臭を発生させる
- 対処法は①鮮度の良い魚を選ぶ ②水でよく洗う ③牛乳に15分漬ける
煮魚は作る前にちょっと一手間加えることで、生臭さを出さず美味しく仕上げることができます。鮮度の良い魚を選び、是非美味しい炊き込みご飯を作ってみましょう♩
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