奈良県天理市、宗教都市として知られ、21世紀の日本で唯一「天理教」という宗教団体の名前が使われていることでも有名なこの街に『西殿塚古墳』はあります。
読み方は「にしとのづかこふん」と読みます。『西殿塚古墳』にも歴史の面白さが詰まっています!
今回はそんな『西殿塚古墳』を一緒に見ていきましょう!
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目次
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西殿塚古墳とは
『西殿塚古墳』は宮内庁の管理下に置かれている古墳で「衾田陵(ふすまだのみささぎ)」として第26代継体天皇皇后の手白香皇女の陵として明治時代に治定されています。
しかし、宮内庁の管理下のため本格的な発掘調査は行われておらず、被葬者は明らかになっていません。
また、出土品の土器から築造時期が3世紀後半の古墳時代前期前半頃と推定されており、6世紀頃の人物である手白香皇女とは想定年代が合っていません。
そのため、手白香皇女の真陵は同じく天理市内にある西山塚古墳とする説が有力視されています。
そして、『西殿塚古墳』の真の被葬者は卑弥呼の後継者である台与とする説が挙げられています。
形状は大型の前方後円墳で左右非対称形となっているのが特徴で、その大きさからヤマト王権の大王墓と考えられています。
また、近隣にある東殿塚古墳とは関係が深く連続した古墳であると考えられています。
大きさは全長約230メートル、後円部径約140メートル、高さ約16メートル、前方部幅約130メートル、高さ約12メートルとなっており、全国で24番目の大きさの規模となっています。
また、『西殿塚古墳』が構成している大和古墳群では最大規模の大きさとなっています。
後円部、前方部ともに東側3段・西側4段築成であることが、奈良県立橿原考古学研究所とアジア航測株式会社による3次元航空レーザー計測から判明しました。
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西殿塚古墳の基本情報
読み | にしとのづかこふん |
所在地 | 奈良県天理市中山町字西殿塚 |
営業時間 | 無休 |
入場料 | 無料 |
形状 | 前方後円墳 |
大きさ | 全長約230メートル、後円部径約140メートル、高さ約16メートル、前方部幅約130メートル、高さ約12メートル |
時代 | 古墳時代前期前半頃 |
作られた時期 | 3世紀後半 |
出土品
特殊器台形土器、特殊器台形埴輪、特殊壺形埴輪、円筒埴輪が出土しています。
西殿塚古墳周辺の観光スポット
ここからは『西殿塚古墳』へ訪れた際に一緒に訪れてほしい観光スポットを紹介します!
天理市には歴史的名所が数多くあります!
見どころ1:石上神宮
我が国で現存する最古の拝殿があり、七支刀・摂社出雲建雄神社拝殿とともに国宝に指定されている場所です。
伊勢神宮と並び、最古の神宮として知られています。
見どころ2:天理教教会本部
天理教の総本山で大きな神殿が特徴的な場所です。
大きな神殿は人間創造の地「ぢば」と考えられており、神殿から四方に礼拝場があります。
見どころ3:黒塚古墳
全長130メートルを誇る前方後円墳で、発掘調査によって三角縁神獣鏡が出土したことでも知られています。
春には桜が美しく咲き乱れ、古墳と鮮やかなコラボをしているのが見ものです!
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西殿塚古墳へのアクセス
車
駐車場がないため、公共交通機関での移動をおすすめします。
電車・バス
JR長柄駅から徒歩25分
JR柳本駅から徒歩30分
西殿塚古墳周辺のランチおすすめ3選
三輪山本 お食事処
創業300年を誇る、ほっこりする料理が魅力的なお店です。名物の白髪そうめんは一回食べてみないと損です。
住所 | 奈良県桜井市大字箸中880 |
TEL | 0744-44-2001 |
営業時間 | 11:00~15:30 |
定休日 | 未 |
席 | 未 |
駐車場 | 有 |
HP | https://www.miwayama.co.jp/ |
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ル レーヴ
日本家屋で建てられた建物の雰囲気は最高。人気のモーニングセットは朝からすっきりとした気持ちにしてくれます。
住所 | 奈良県天理市杣之内町123 |
TEL | 050-5596-5636 |
営業時間 | 8:00~16:30、17:30~22:00 |
定休日 | 水曜 |
席 | 50席 |
駐車場 | 有 |
HP | http://lereve-t.com/ |
福寿館 本館レストラン
すき焼き、しゃぶしゃぶが味わえるお肉のお店です。中でも最高級の黒毛和牛を使ったメニューは舌がとろけるほどです。
住所 | 奈良県橿原市十市町425-1 |
TEL | 0744-21-5511 |
営業時間 | 11:00~22:00 |
定休日 | 水曜 |
席席 | 未 |
駐車場 | 有 |
HP | http://www.fukujukan.co.jp/ |
まとめ
いかがでしたか?
今回は体天皇皇后の手白香皇女の陵として明治時代に治定されている『西殿塚古墳』のお話でした。
発掘調査がされていないため、被葬者が分からないのもまだロマンを感じます。
本当は手白香皇女の陵ではなく卑弥呼の後継者である台与だとしたおもしろいですね!
そんなことを考えながらぜひ訪れてみてください!
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