ニラとにんにくの芽の栄養は?効果効能に違いは?効果的な食べ方は

スーパーなどで「ニラ」を探していて「にんにくの芽」を間違えて選んでしまったという人もいるはずです。ニラもにんにくの芽も見た目は似ているので同じではないかと思っている人もいますが、実際にはニラとにんにくの芽は違います。

  • ニラの栄養成分
  • にんにくの芽の栄養成分
  • ニラとにんにくの芽の効能や効果の違い

似ているようで違うニラとにんにくの芽について、詳しく紹介していきます。

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ニラの栄養成分は?

ニラは中国原産の滋養強壮の効果が高いことから、古くから漢方などとしても食べられてきたニラの栄養と効能効果を紹介します。

栄養

ニラの栄養素は以下の通りです。

(可食部100g中)

  • エネルギー:18kcal
  • タンパク質:1.7g
  • 脂質:0.3g
  • 食物繊維:2.7g
  • ナトリウム:1mg
  • カリウム:510mg
  • カルシウム:48mg
  • マグネシウム:18mg
  • βカロテン:3500μg
  • ビタミンB1:0.06mg
  • 葉酸:100μg

特にビタミン類が多く含まれており、βカロテンの量は緑黄色野菜の中でもトップクラスとされています。ミネラルや食物繊維の量も多いため、ニラはスタミナ野菜の代名詞ともいわれているのです。

効果効能

ニラの栄養といえば、強い香りのもとでもある「アリシン」が有名です。アリシンはビタミンB1の吸収率をUPし、糖分の分解を促進する効果があります。血行が良くなり、胃腸の働きも良くなります。ニラは肉などとの相性も良いので、スタミナ効果も抜群です。

効果的な食べ方は

近年の研究で分かってきましたが、ニラにはピロリ菌増殖抑制効果があると分かっています。この効果を一番発揮できるのが「ニラを細かく刻んで食べる」ということです。ニラを細かく刻むというと、すぐにイメージされるのが「餃子」ではないでしょうか?餃子はニラを刻み、ひき肉やキャベツなど野菜と一緒に混ぜて包みます。

細かく刻む料理でおすすめなのが、ニラだれです。万能なのでどのような料理にも合います。

材料(作りやすい分量)

  • ニラ:1束
  • しょう油:大さじ4
  • 酢:大さじ1
  • 砂糖:大さじ1
  • すりごま:大さじ1~2(お好みで)
  • 鶏がらスープの素:小さじ½
  • おろしにんにく:少々(チューブ2cm)
  • ごま油:大さじ3

作り方

  1. ニラを細かく刻む(5~6mm)
  2. ボウルにごま油以外の材料を入れ混ぜる
  3. フライパンでごま油を熱し、ボウルのニラにかけて混ぜる
  4. 熱湯消毒をした保存容器に入れて冷ましてから冷蔵庫で保存する

辛さが欲しい時には、唐辛子を入れたり、食べる時に七味唐辛子を加えるなどして辛味を足してもおいしいです。

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にんにくの芽の栄養成分は?

にんにくの芽はにんにくから生えてくる花茎の部分を指します。

本来は「芽」ではなく、「茎」の部分を食べているので、茎にんにくなどと呼ばれることがあります。

栄養

にんにくの芽にはにんにくの有効成分だけではなく、βカロテンや食物繊維、ビタミンCなどが含まれています

(可食部100g中)

  • エネルギー:45kcal
  • タンパク質:1.9g
  • 脂質:0.3g
  • 炭水化物:10.6g
  • 食物繊維:3.8g
  • ナトリウム:710mg
  • カリウム:160mg
  • カルシウム:45mg
  • マグネシウム:15mg
  • 鉄:0.5mg
  • カロテン:710μg
  • ビタミンE:0.9mg
  • ビタミンB1:0.11mg
  • ビタミンB2:0.10mg
  • ナイアシン:0.3mg
  • 葉酸:120μg
  • ビタミンC:10mg

効果康応

にんにくの芽はにおいがやわらかく、たくさんの量を食べやすいので、にんにくよりも栄養素を取り入れやすいです。にんにくの芽は、にんにく同様に滋養強壮や疲労回復に効果があります。末梢血管拡張作用により血の巡りが良くなり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞などの予防にもその効果は期待できます

効果的な食べ方は

にんにくの芽はβカロテンなどは、脂溶性の栄養素です。脂溶性の栄養素は油分と一緒に摂ることで、体内への吸収が良くなります。油で炒めたり、ナムルやオイルドレッシングで絡めるのがおすすめです。

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効果効能に違いは

ニラとにんにくの芽は、どちらも滋養強壮・疲労回復などにおすすめですが、効果効能にはちがいはあるのでしょうか?

栄養の違い

ニラもにんにくの芽も、βカロテンや食物繊維が多く、どちらもにおいの成分である「アリシン」が豊富です。ニラの場合は細かく刻んで食べることで栄養素を取りやすくし、にんにくの芽は油と一緒に炒めたりすることで栄養素を効率的に取り入れることができる違いがあります。

加熱しても大丈夫?

ニラとにんにくの芽、どちらにも含まれているビタミンB1は熱に弱いです。ニラとにんにくの芽に含まれてるアリシンがビタミンB1の吸収を高めるため、加熱しても効率よくビタミンB1を摂取できるので、加熱しても問題はありません。

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まとめ

ニラとにんにくの芽の栄養素と、効果効能の違いや効率的に食べる方法について紹介しました。

この記事をまとめると

  • ニラの栄養成分にはアリシン、ミネラルや食物繊維も多い
  • にんにくの芽の栄養成分は、βカロチン、ミネラルと食物繊維も多い
  • ミネラル・食物繊維やアリシンなど似た栄養素を持つ
  • ニラは細かく刻む・にんにくの芽は油で炒めることで栄養素を取り入れやすくなる

ニラもにんにくの芽も滋養強壮や疲労回復に効果があります。効率よく栄養を得られる方法で調理をし、それぞれをおいしく食べましょう。