妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“よもぎ”は妊婦さんにもオススメの野菜なんです!よもぎがオススメな理由を、妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
また、“よもぎ蒸し”の妊婦産への効果についても着目しました。臨月に入ってから行うとお産がスムーズに進むという噂なんです!これからお産を控える妊婦さんは是非お読みください。
- よもぎが妊娠中にオススメな理由
- よもぎが含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
- よもぎ蒸しとお産の関係とは?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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よもぎってどんな食べ物?
学名 | Artemisia indica |
分類 | キク科ヨモギ属 |
原産地 | イスラエル、北アフリカ |
別名 | モチグサ、フツ、モグサヤ、イトグサ、ヨゴミ、フーチバー |
おいしい時期 | 周年 |
よもぎは強い香りと葉に生えた産毛が特徴の植物です。春を旬とする野菜で、お団子に加工されることが多いですね。
よもぎは意外にも栄養豊富で、鉄分に関しては牛レバーよりも豊富に含んでいると言われています。ほかにもビタミンA・食物繊維・ミネラル類などがたくさん詰まっているのでアンチエイジングや健康にも効果的な植物なのです。
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よもぎは妊娠中にも食べられる!
よもぎは、妊娠中にも食べられる食材です!よもぎに含まれる“食物繊維”や“βカロテン“が、妊婦さんの体に嬉しい効果をもたらします。
妊娠中の便秘に食物繊維
よもぎには、食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果があります。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。
妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。
また、食物繊維を摂ることで腹持ちを良くし、妊娠中の体重増加を緩和させる効果もあります。食べづわりなどでつい食べ過ぎてしまい、体重が急増してしまった…!という時は、食物繊維たっぷりのよもぎを食事に取り入れてみましょう。
ビタミンA
よもぎに含まれるβカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAには、 胎児の皮膚や粘膜の形成・臓器の形成に欠かせない栄養素 です。ここで重要なのが、ビタミンAには2つのタイプがあることです。
- 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
- 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの
→レバー/うなぎなどが多く含む
妊娠中の体に必要なのは、野菜や果物にβカロテンとして含まれる栄養素です。食べ物自体に含まれるビタミンAは、妊娠初期に摂りすぎると胎児に形態的な異常が見られることがあるので、過剰摂取は控えるよう言われています。特に妊娠3ヶ月までは注意が必要です。
しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎
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よもぎに多く含まれる主な5つの栄養素
よもぎは意外にも栄養豊富で、鉄分に関しては牛レバーよりも豊富に含んでいると言われています。他にも、ビタミンA・ビタミンK・βカロテンなどのビタミン類や、食物繊維、カリウムなどのミネラル類などがたくさん詰まっているのでアンチエイジングや健康にも効果的な植物なのです。
また、よもぎの緑色を作っているのはクロロフィル(葉緑体)という成分で、抗がん作用や老化防止効果・貧血予防効果などもあります。
- クロロフィル:クロロフィルは、植物の緑色の色素で葉緑体と呼ばれており、二酸化炭素から酸素を作る役割の成分です。人間の健康の役割では、活性酸素を除去し、がんの発生を抑える他、血液の血栓の生成の抑制、コレステロールを低くする役割を持つ栄養素です。
- ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
- ビタミンK:ビタミンKは、骨の形成に関わり、ビタミンDとともにカルシウムを取り込むことを助けます。加えて、体内の傷を治すプロトロンビンの働きを助けるため、血小板が傷を塞ぐ働きを助けるビタミンです。不足すると、傷の治りが遅くなります。
- β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
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妊娠中でも安全おいしいよもぎのおススメレシピ
妊娠中によもぎを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのよもぎレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください。
よもぎだんご
よもぎ団子はよもぎの香りが美味しい和スイーツの代表ですね。家で作るのは大変かもしれませんが、お家時間をよもぎ団子作りはいかがですか?
小豆にも食物繊維や、ポリフェノールなど体に良い栄養素が多く含まれています。妊娠中は甘いものが食べたくなる人が多くいますが、洋菓子よりもヘルシーなのでオススメですよ。
よもぎ茶
よもぎ茶は、飲むことで癌予防や高血圧・アトピーなどを予防・改善することができると言われています。ノンカフェインなので妊娠中でも安心して飲むことができます◎
ヨモギ茶はノンカフェインなので妊娠中でもOK!
天ぷら
よもぎをよく洗い、天ぷら粉を付けてサッと揚げるとヨモギの天ぷらになります。特有の風味が後引く美味しさで、ヨモギの味を楽しむためにシンプルに塩を付けて食べるのがオススメです。お蕎麦やうどんのお供にぴったりです。
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よもぎ蒸しは安産につながる?
よもぎ蒸しとは?
“よもぎ蒸し”とは、よもぎを煎じた蒸気を下半身を中心に直接当てる韓国の民間療法です。韓国では700年ほど前から産後のケアとして取り入れられ、よもぎの成分を皮膚や粘膜から取り入れることで、お産でダメージを受けた体を治療する方法の一つとなっています。また、冷え性や生理痛を改善する効果もあると言われています。
マントですっぽり覆うのが一般的なやり方ですが、日本では「よもぎ蒸しパット」という自宅でもセルフでできるものが販売されています。
よもぎ蒸しパットは、よもぎを練りこんだナプキンを下着に付けると徐々に温かくなり、よもぎ蒸しと同じ効果を得られるというものです。
よもぎ蒸しと安産の関係
よもぎ蒸しを臨月以降に行うと、会陰が温まり皮膚が柔らかくなるため、安産に繋がりやすいと言われています。よもぎ蒸しパットであれば、動きにくい臨月でも自宅で簡単にすることができます。
会陰は出産前に柔らかくしておくことで切開しなくてもお産ができたり、安産となりやすい傾向にあります。オイルマッサージも効果的ですが、韓国で700年前から続くよもぎ蒸しを利用するのもオススメですよ。
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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- よもぎは妊娠中にもオススメの野菜!
- よもぎに含まれる食物繊維:妊娠中の頑固な便秘解消に効果的!
- よもぎに含まれるβカロテン:体内でビタミンAに変わり皮膚や臓器形成をサポート
- よもぎ蒸しは安産や産後のケアに効果的な韓国の療法!
よもぎには食物繊維やβカロテンなど、妊娠中に必要な栄養素が含まれています。季節ものの野菜なので通年購入することは難しいですが、旬の時期には是非食事に取り入れてみましょう。
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