妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“お酢”は妊婦さんにもオススメの調味料です。お酢には様々な健康効果がありますが、とりすぎは何か影響があるのでしょうか?妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。
- お酢が妊娠中にオススメな理由
- お酢が含む主な栄養素
- 妊娠中お酢のとりすぎは大丈夫?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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お酢ってどんな調味料?
英名 | Vinegar |
別名・和名 | 酢、須 |
エネルギー(100gあたり) | 25kcal |
糖質量(100gあたり) | 2.4g |
お酢は、糖質を含む食材を原料とし、アルコール発酵させたのち酢酸発酵させた液体調味料のことを指します。お酢の種類は原料によって様々で、リンゴ酢・米酢・穀物酢・米黒酢などがあります。
どのお酢も酸っぱいのが特徴ですが、これは酢酸という成分によるものです。酢酸は体に良いので、1日に大さじ1杯のお酢を飲むと健康に良いと言われています。
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お酢は妊娠中にもオススメ!
お酢は、妊娠中にオススメの食材です!その理由には、お酢が持つ“胃腸活性化効果”や“血液サラサラ効果”、“血圧を下げる効果”があります。
お酢で便秘解消
お酢の成分は胃腸を刺激する働きがあるため、腸内の蠕動運動を促して便秘を解消する効果があります。また、腸内の善玉菌を増やす働きもあります。
妊娠中はホルモンバランスの関係で、便秘しやすくなります。妊娠中の便秘はなかなか頑固なので、便秘薬を処方してもらう方法もありますが、便秘解消効果のある食事も取り入れるようにしましょう。そんな時にお酢はオススメの調味料なのです。
酢酸は妊娠高血圧に効果的
お酢の主成分である酢酸には、血圧を下げる効果があります。妊娠中が塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。 お酢には血圧を下げる効果があるので、妊娠高血圧症の予防にオススメ なのです。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
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お酢に多く含まれる主な6つの栄養素
お酢の成分は、酢酸やクエン酸がメインでできています。どちらもお酢の酸味を構成している成分で、体に良いものです。
- クエン酸:クエン酸は人間のエネルギー代謝でクエン酸が作られる過程があります。そのため、エネルギーを作り出す材料になり、疲労解消効果があります。血流を改善させ、冷え性の解消効果や体の不調の原因になる体のHpを戻す働きも持っている栄養素です。
- ビタミンB1:ビタミンB1は、人間の代謝に関わるビタミンで、炭水化物を糖に分解し、エネルギーを作り出す経路の最初を担います。食べた糖質全般を燃焼させる工程に関わるため、不足すると疲れやすくなります。また脳の神経伝達物質にも関わり、集中力を増やすや手足の痺れにくくすると言った働きがあります。
- ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
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妊娠中のお酢のとりすぎは大丈夫?
お酢は妊娠中の体にも効果的な調味料であることがわかりましたが、『お酢のとりすぎ』は大丈夫なのでしょうか?お酢好きの方は色々な料理にお酢をかけるかと思います。
妊娠中にお酢をたくさん摂っても、特に危険性や影響はありません◎ また、お酢にも黒酢・リンゴ酢など種類がいくつかありますが、どのお酢を摂ってもOKです。
ミツカンから販売されている『カンタン酢』には塩分が含まれているので、とりすぎると塩分過多となるので注意しましょう。
1日の摂取目安量は?
お酢は1日大さじ1杯でも体に効果的と言われています。妊娠中もこの量を摂って問題ないので、毎日継続的にお酢を摂るのであれば大さじ1杯を目安に料理に加えてみましょう。
妊娠中でも安全おいしいお酢のおススメレシピ
妊娠中にお酢を摂るには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのお酢レシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩
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サラダ
体に良い野菜を摂るのには欠かせないサラダに、お酢をかければさっぱりといただくことができます。生野菜にはビタミンCやβカロテンが多く含まれており、鉄分の吸収を助けて貧血予防となったり、胎児の皮膚や臓器形成に関わる重要な栄養素です。妊娠中もたっぷり野菜を摂るよう心がけましょう。
酢豚
酢豚は野菜と豚肉を一度に食べることができるので、栄養バランスの整った料理です。豚肉にはタンパク質やビタミンB群が含まれているため、妊娠中にもすすんで摂りたい食材です◎ 酢豚はさっぱりして美味しいので、妊娠中の食事に取り入れてみてくださいね。
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- お酢は妊娠中にもオススメの調味料!
- お酢には妊娠高血圧症予防・血液サラサラ効果あり!
- お酢は妊娠中に起こりやすい便秘を解消する効果あり!
お酢は数ある調味料の中でも非常に体に良いものです。便秘解消や妊娠高血圧症に効果的なので、1日大さじ1杯のお酢を食事に取り入れてみましょう。
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