パッションフルーツは妊娠中(妊婦)でも食べられる!初期に必須の葉酸豊富!

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“パッションフルーツ”は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?妊娠中に必要な栄養素と共に解説いたします。

  • パッションフルーツは妊娠中に食べても大丈夫?
  • パッションフルーツが含む主な栄養素
  • 妊娠中でも安全おいしいレシピ

これらのテーマについて紹介いたします。

スポンサードリンク

パッションフルーツってどんな食べ物?

学名 Passiflora edulis
分類 トケイソウ科トケイソウ属
原産地 南米
和名 果物時計草(くだものとけいそう)
英語名 passionfruit
おいしい時期 6月〜8月

パッションフルーツは17世紀以降に中南米から世界に広まったと言われています。「パッション」という名前は情熱という意味ではなく、ラテン語の「Passi(キリストの受難)」が由来です。

世界にはなんと600種ものパッションフルーツがあり、日本では沖縄県や鹿児島県・宮崎県など暖かい地域で栽培されています。夏と冬に収穫することができ、夏採りの方がより甘さがあります。南国の味とプチプチした種が特徴的なフルーツです。

スポンサードリンク

パッションフルーツは妊娠中にオススメ食材!

パッションフルーツは、妊娠中にオススメの食材です!いろいろな栄養素が含まれているパッションフルーツですが、妊婦さんにオススメの理由となっているのは、パッションフルーツに含まれる“葉酸”“カリウム”で、体内でビタミンAに変換される“βカロテン”です。

ビタミンA

パッションフルーツにはβカロテンが多く含まれており、その含有量は果物の中でもトップクラスです。βカロテンは、体内に入るとビタミンAに変換されます。

ビタミンAには、 胎児の皮膚や粘膜の形成・臓器の形成に欠かせない栄養素 です。ここで重要なのが、ビタミンAには2つのタイプがあることです。

  1. 野菜や果物にβカロテンとして含まれ、体内でビタミンAに変化するもの
  2. 食べ物自体にビタミンAとして含まれているもの

    →レバー/うなぎなどが多く含む

妊娠中の体に必要なのは、野菜や果物にβカロテンとして含まれる栄養素です。食べ物自体に含まれるビタミンAは、妊娠初期に摂りすぎると胎児に形態的な異常が見られることがあるので、過剰摂取は控えるよう言われています。特に妊娠3ヶ月までは注意が必要です。

しかし、βカロテンとして体に取り込まれた栄養素に関しては、体に必要な分だけビタミンAに変換され、余った分は体外に排出されるので過剰摂取とはならないのです◎

葉酸は妊娠前の2倍以上必要

パッションフルーツに含まれる葉酸は、ビタミンB群に分類される栄養素の一つで妊娠前から摂取したい栄養素とも言われています。 妊娠初期の活発な細胞分裂のサポートをしたり、DNAの合成など胎児の発育に大きく関係する ためです。

妊娠前の2倍以上の葉酸が必要となるため、サプリでの補給もすすめられています。

カリウムは悪阻(つわり)と関係アリ!

ミネラルの一つであるカリウムは、妊娠すると胎盤や胎児に多く取り込まれるのですが、 体内のカリウム量が減ると、つわりが酷くなる と言われています。

また、カリウムは体内の塩分量を調整して尿と共に排出する働きがあるため、むくみ改善にも効果的です。妊娠後期は特に足や指がむくみやすいので、カリウムを含む食べ物は妊婦さんにオススメなのです◎

スポンサードリンク

パッションフルーツに多く含まれる主な5つの栄養素

パッションフルーツには、体内でビタミンAに変換されるβカロテンがたっぷり含まれています。また、女性にとって大切な葉酸ビタミンCも多いため、美容効果も期待できます。他にも、ビタミンB6や、体内の余分な塩分を排出してむくみを予防するカリウムも含まれています。

  • ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
  • ビタミンB6:ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、再合成して筋肉や必要な組織を作る働きがあります。加えて、体内のホルモン分泌のバランスも整える働きを持っています。エネルギー代謝にも関わり、加えて神経伝達にも関わる多くの役割を持つビタミンです。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
  • β-カロテン:β-カロテンは、人間の体内でビタミンAに変化し、細菌やウイルスの侵入を防ぐために必要な粘膜を丈夫にする作用があります。肌のシミの原因になる色素発生を抑制する抗酸化作用も持っています。緑黄色野菜では黄色の色素に多く含まれているビタミンです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。

    スポンサードリンク

妊娠中でも安全おいしいパッションフルーツのおススメレシピ

妊娠中でも安全でおいしいパッションフルーツレシピをご紹介!ツワリ中はさっぱりしたものが食べたくなりますが、パッションフルーツには酸味もあり、ドリンクへのアレンジもできるのでオススメです。パッションフルーツで作りたい、妊娠中にオススメレシピをご紹介いたします。

パッションフルーツジュース

パッションフルーツをミキサーに入れたらスイッチオン!バナナやリンゴなどお好みのフルーツを入れても良いですが、いちご100%のジュースは贅沢な1杯に。妊娠中のご褒美ジュースとしてオススメです♩

スムージー

バナナをベースとし、パッションフルーツや牛乳・豆乳などを入れてスムージーにすると、1杯でも栄養満点ドリンクになります。バナナにも食物繊維が豊富に含まれており、更にエネルギー源となるので、妊娠中の栄養補給にぴったりです。豆乳で作ればたんぱく質も摂ることができます◎

ここがPOINT
  • 豆乳を入れることでたんぱく質も摂取!
  • バナナをベースにすることで食物繊維アップ!

ヨーグルトにのせて

パッションフルーツとヨーグルトの組み合わせはよく合います◎ ヨーグルトに含まれる乳酸菌にも便秘解消効果があるので、妊娠中の便秘解消レシピとしてもオススメです。

ここがPOINT
  • ヨーグルトの乳酸菌効果で妊娠中の便秘解消!

スポンサードリンク

妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

スポンサードリンク

妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

スポンサードリンク

まとめ

この記事をまとめると

  • パッションフルーツは妊娠中にオススメの果物!
  • パッションフルーツに含まれるβカロテン:体内でビタミンAに代わり皮膚・臓器の形成をサポート
  • パッションフルーツに含まれる葉酸:妊娠前から必要な栄養素&胎児の形成をサポート
  • パッションフルーツごに含まれるカリウム:つわり症状の軽減&むくみ改善に効果的!

パッションフルーツが含むβカロテンは、体内でビタミンAに変わる優秀な栄養素です。妊娠中に必要な葉酸も含まれているので、妊婦さんは積極的に摂って良い果物となっています。飲み物にアレンジするとさっぱりするので、ツワリ中のドリンクにも使ってみてくださいね。

スポンサードリンク