妊娠中(妊婦)でもモスバーガーのチーズは食べられる?加熱処理された種類?

妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“モスバーガーのハンバーガーに使用されているチーズ”は妊婦さんでも食べられるチーズなのでしょうか?妊娠中のチーズは、注意した方が良いものと安全なものがあります。今回は、

  • モスバーガーのチーズは妊婦も食べられる?
  • チーズが含む栄養素
  • 妊娠中に食べられるチーズの種類
  • リステリア菌・トキソプラズマ菌の危険性

これらのテーマについて紹介いたします。

引用:モスバーガー

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モスバーガーのチーズってどんなチーズ?

引用:モスバーガー

モスバーガーのチーズバーガーなどに使用されているスライスチーズは、『プロセスチーズ』と呼ばれるチーズです。加工段階で殺菌処理し、熟成を止めているためプロセスチーズに分類されています。

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プロセスチーズに含まれる主な3つの栄養素

チーズは言わずと知れた健康食品の一つですよね。骨を強くするカルシウムビタミンAB2が豊富に含まれ、美肌効果も期待できる健康食品です。モスバーガーで使用されているプロセスチーズも、同じ栄養が含まれています。

  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
  • ビタミンB2:ビタミンB2は、たんぱく質、脂質、炭水化物の代謝で、酵素に近い補酵素としての働きます。ビタミンB2は単独では酵素としての働きは持たないものの、体内で特定の分子がつくことで代謝の働きを担います。三大エネルギーの分解の他、体内の活性酸素の除去作用も持っています。

これらの栄養素は、妊婦さんや赤ちゃんにとってどんな効果があるのでしょうか?タンパク質・カルシウム・ビタミンB2それぞれの影響について詳しく見てみましょう。

妊娠中期以降はタンパク質量を増やして

タンパク質は体を作る上で欠かせない栄養素ですが、妊娠中は妊娠前よりも摂取量を増やす必要があります。妊娠初期・中期・後期それぞれの摂取目安量はこちらです。

たんぱく質の摂取目安量
  • 妊娠前の成人女性…50g/1日
  • 妊娠初期…50g/1日
  • 妊娠中期…60g/1日
  • 妊娠後期…75g/1日

妊娠中期以降、胎児の成長に合わせて摂取すべきたんぱく質量がアップします。1日50gだった妊娠前・妊娠初期よりも+10g必要量が増えて1日60gを、後期には1日75gを目安に摂ることが望ましいとされています。

妊娠中不足しがちなカルシウム

妊娠中は、カルシウムが不足しやすいと言われています。葉酸のようにサプリで補う必要はありませんが、カルシウムは骨や歯の材料となります。乳製品や小魚・大豆などに含まれる栄養素で、チーズにもカルシウムが含まれています◎

タンパク質の代謝を助けるビタミンB2

チーズに含まれるビタミンB2は、タンパク質の代謝に働き成長を促進する働きがあります。チーズにはタンパク質も多く含まれているため、効率的に摂ることができます◎

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モスバーガーのチーズは妊娠中に食べても大丈夫?

モスバーガーのチーズバーガーなどに使用されているチーズは、加工段階で加熱処理され殺菌されているので、 妊娠中でも安心して食べることができるチーズです◎  冒頭でもお話しましたが、モスバーガーのチーズは『加熱後に熟成を止めているプロセスチーズ』と呼ばれるタイプです。加熱することにより殺菌され、熟成を止めているのでその後も安全に食べることができます。

妊娠中は、製造方法によっては妊娠中に食べるのを控えた方が良いチーズがあります。控えた方が良い理由としては、 殺菌処理されていない場合『リステリア菌』による食中毒となる可能性がある ためです。

日本製のチーズは、製造過程で殺菌処理されているのでリステリア菌に関しては安全なのですが、外国産のものは未殺菌乳を使用しているものがあるので注意しましょう。

リステリア菌の危険性

万が一妊娠中にリステリア菌を食べてしまうと、胎盤や胎児に菌が伝わり発育に影響が出たり流産する可能性があります。

また、食中毒を起こした場合、繰り返す下痢によって子宮収縮を起こし、早産や流産リスクが上がる原因となります。妊娠中は飲めない薬もあるため、適切な治療が受けられない場合もあるので注意しましょう。

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モスバーガーの食べ過ぎは妊娠高血圧症に注意!

モスバーガーのチーズは妊娠中に食べても大丈夫なチーズですが、モスバーガー商品の食べ過ぎには注意が必要です!

注意
  • 塩分が多く使用されている
  • 高カロリーなので食べ過ぎると太る

妊娠高血圧症とは?

モスバーガーは手軽で美味しいファストフードですが、食べ過ぎると塩分の摂りすぎとなるので注意しましょう。

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。

妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中の体重増加に注意

妊娠中は適度に体重を増やす必要がありますが、太り過ぎは難産などトラブルの原因となるので注意しましょう。モスバーガーをはじめとするファストフードはカロリーや脂質が高いものが多く、食べ過ぎると肥満の元となります。妊娠中のファストフードは、食べる頻度を時々に抑えるようにしましょう。

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妊娠中に食べられるチーズ・控えたいチーズ

妊婦さんでも安心して食べられるチーズ・控えたいチーズには、それぞれどんな種類があるのでしょうか?

妊婦さんが控えたいチーズ

妊娠中に食べるのを控えた方が良いチーズは、非加熱の『ナチュラルチーズ』と呼ばれる種類です。これらのチーズには、リステリア菌やトキソプラズマ菌が付着している可能性があります。

トキソプラズマ菌は胎児が『先天性トキソプラズマ症』となり、先天性障害や流産を起こすリスクがあります。

ナチュラルチーズとは?

加熱処理していない乳酸菌が生きているチーズのこと

  • ゴルゴンゾーラ
  • モッツァレラ
  • クリームチーズ
  • チェダー
  • カマンベール

これらのチーズは未加熱のものが多く、殺菌処理が行われていないので食中毒に注意する必要があります。 特に海外製のチーズは未殺菌乳を使用したものがあるので、そのまま食べるのは控えた方が安全 です。

加熱すれば菌はなくなるので、上記のチーズでも食べることはできます。また、ピザ用チーズの原料として使用されていても、国内製のチーズはほとんどが加熱処理されているので危険性はありません◎

妊婦さんが食べられるチーズ

妊娠中でも、加工段階で加熱処理・殺菌処理されたチーズであれば安全なので食べることができます。『控えた方が良いチーズ』で挙げたチーズ以外がその対象です。

妊娠中でも食べられるチーズ
  • ピザ用チーズ
  • さけるチーズ
  • プロセスチーズ
  • 6Pチーズなど

国内製のチーズであれば、そのほとんどは安心して食べることができます。

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妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ

妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。

妊娠中に積極的に摂りたい食材

妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!

  • 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
  • 鶏肉 …たんぱく質
  • 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
  • 青魚 …DHA・EPA
  • 鮭       …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
  • ぶり …
  • かつお…
  • 白身魚…たんぱく質
  • 貝類 …鉄+亜鉛
  • 桜エビ…カルシウム
  • 卵  …たんぱく質
  • ブロッコリー…葉酸+カリウム
  • 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
  • ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
  • 納豆  …葉酸+ビタミンE
  • 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
  • いちご …葉酸
  • アボカド …ビタミンE+カリウム
  • トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
  • グリーンアスパラガス …葉酸
  • 枝豆 …葉酸
  • そら豆 …葉酸
  • トマト …カリウム
  • もずく …ミネラル+食物繊維
  • きのこ …食物繊維+ビタミンD
  • 切り干し大根 …食物繊維
  • もち麦 …食物繊維

妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!

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妊娠中に少量に控えたい食材

妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。

食中毒や感染症のリスクのあるもの

  • お刺身
  • 生卵
  • ローストビーフ
  • 生ハム
  • ナチュラルチーズ
  • 肉・魚のパテ

メチル水銀を含むもの

  • 金目鯛:1回80gを週に1度まで
  • メカジキ :1回80gを週に1度まで
  • メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
  • 本マグロ:1回80gを週に1度まで
  • エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
  • くじら:1回80gを週に1度まで
  • きだい:1回80gを週に2度まで
  • インドマグロ:1回80gを週に2度まで
  • マカジキ:1回80gを週に2度まで
  • くろむつ:1回80gを週に2度まで

ヨウ素・ヒ素を含む食べ物

  • 昆布 :1日1回少量
  • ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで

カフェインを含む飲み物

カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。

  • コーヒー …約60mg
  • 紅茶        …約30mg
  • 緑茶        …約20mg
  • ほうじ茶 …約20mg
  • ウーロン茶 …約20mg
  • ココア    …約10mg

糖分を多く含むお菓子やジュース

糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。

ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)

“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。

  • レバー
  • うなぎ
  • あなご

塩分を多く含む食べ物

妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。

妊娠中に食べてはいけない食べもの

  • 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
  • アルコール

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まとめ

この記事をまとめると

  • モスバーガーのチーズは、妊娠中でも食べられる!
  • 種類としては加熱後に熟成を止めた『プロセスチーズ』
  • 未殺菌のものにはリステリア菌がある可能性がある
  • リステリア菌食中毒になると、流産や早産などのリスクがある

モスバーガーで使用されているチーズは、妊娠中でも食べることができます。チーズにはいくつもの種類がありますが、日本国内産のチーズはそのほとんどを食べることができるため、安心して良いでしょう。海外製品は殺菌されていないことがあるので、食べる際はしっかり加熱してください。

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