妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、ハーブの“ペパーミント“は妊婦さんでも食べられるのでしょうか?ペパーミントが持つ栄養素や、危険性の有無について着目しました。それでは、
- ペパーミントは妊娠中でも食べられる?
- 妊娠中は危険性があるって本当?
- ペパーミントを使った料理には何がある?
- 妊娠中に食べられるハーブとは?
これらのテーマについて紹介いたします。
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目次
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ペパーミントってどんなハーブ?
英名 | Minto |
別名・和名 | ハッカ |
ミントは紀元前1600年のメソポタミア文明の時代の粘土板に刻まれていたことかは、その時代から食べられていたのではないかと言われています。
ミントはハーブティーなどの食用以外にも、薬用として利用されてきました。数十種類のミントがありますが、代表的なものはスペアミントやペパーミントです。かつては600種類にまで拡大したそうです。
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ペパーミントに含まれる主な5つの栄養素
ミントには、カリウム・リン・葉酸などのミネラル類や、ビタミンA・Cなどのビタミン類が豊富に含まれています。そのまま食べるが苦手な場合は、お湯を注いでハーブティーにすると爽やかで美味しくいただくことができます。
- ナイアシン:ナイアシンは、糖代謝、脂質代謝の補酵素としての働きで、エネルギー生成のサポートします。ナイアシン一つで複数の代謝工程をサポートするのが大きな特徴です。他にも肝臓におけるアルコール代謝の二日酔いの原因になるアセトアルデヒドの分解を助けます。
- マンガン:マンガンは、食事によって取り込んだ食べ物の炭水化物、脂質、タンパク質の代謝を助ける必須ミネラルです。加えて、骨形成に関わり、丈夫な骨と軟骨を維持を助けます。加えて、体内のホルモンの合成も担うミネラルです。
- 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。
- ビタミンC:ビタミンCは、抗酸化効果が高く活性酸素を除去し、過酸化脂質の生成を押さえや動脈硬化含む血管疾患、免疫力を上げるため風邪の予防効果があります。コラーゲンの生成やメラニン生成を抑えるため美肌効果が高いのも大きな特徴です。また、脳を落ち着かせる働きの脳内物質の生成や、ホルモン合成にも関わっています。
- リン:リンはカルシウムと結合し、リン酸化カルシウムとなり骨と歯の材料になります。そのため、カルシウムとセットで摂ることが大事です。また、細胞の遺伝子情報の核酸に不可欠なミネラルです。加えて三大栄養素から分解したエネルギーを蓄える最終形態ののアデノシン三リン酸の材料にも必要です。
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ペパーミントは妊娠中でも食べられる?
ペパーミントは色々な栄養素が含まれているハーブですが、実は『妊娠中にはあまり食べない方が良い』とされています。その理由は、ペパーミントには“子宮収縮作用”があるためです。
ペパーミントは料理のトッピングやハーブティーとして用いられることがほとんどなので、一度にたくさん食べるものではありません。体に影響が出るほど食べてしまうことはないかと思いますが、流産率の高い妊娠初期は特に控えた方が良いでしょう。
ペパーミント料理には何がある?
妊娠中には食べるのを控えたいペパーミントですが、どんな風に食べることができるのでしょうか?ペパーミントの使い方を、いくつかご紹介いたします。
ミントティー
ミントティーは爽やかな香りと味わいが特徴のハーブティーです。すっきりした味わいなので、つわり中にもオススメですが、ミントの摂り過ぎはあまり良くないので1日の目安量を超えないようにしましょう。寝る前に飲むと、リラックス効果が期待できますよ◎
飲み過ぎはよくないので、1日1杯に抑えるようにしましょう
トッピングに
ミントはデザートのトッピングとして使われることが多いハーブですよね。家庭でも最後にミントをのせることで、おしゃれに可愛く仕上がります。妊娠中は控えた方が良いとされるハーブなので、心配な方は飾りで抑えておきましょう。
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妊娠中に食べられるおすすめハーブ
ペパーミントは妊娠中に控えた方が良いハーブですが、実は妊婦さんが食べない方が良いハーブは他にも多数存在しています。では、どのハーブなら安心して食べられるのでしょうか?妊娠中でも食べられるハーブには、下記のようなものがあります。
- ハイビスカス…ビタミンCたっぷりで鉄分の吸収率を高める
- エルダーフラワー…抗ウイルス効果・ストレス緩和効果がある
- ダンデライオン…むくみ解消効果
- ルイボス…抗酸化作用が強くアンチエイジング効果がある
- ローズヒップ…ビタミンCが豊富で美肌効果がある
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
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妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
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まとめ
この記事をまとめると
- ペパーミントには色々な栄養が含まれているさっぱりとしたハーブ
- 妊娠初期にペパーミントを食べるのは控えた方が良いとされる!
- その理由は、子宮収縮作用があるため
ペパーミントには子宮収縮作用があるため妊娠初期には控えた方が良いとされています。少量であればすぐに影響が出る可能性は少ないですが、妊娠中に食べられるハーブは他にもあるので別のもので代用しましょう。
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