妊娠中の食事には食べても良いもの・控えた方が良いものがありますが、“こんにゃく”は妊婦さんにもオススメの食べ物なんです!その理由を、こんにゃくが持つ栄養素と共に解説いたします。
- こんにゃくが妊娠中にオススメな理由
- こんにゃくが含む主な栄養素とは?
- 妊娠中でも安全おいしいレシピ
これらのテーマについて紹介いたします。
スポンサードリンク
目次
|
|
こんにゃくってどんな食べ物?
英名 | Elephant foot |
別名・和名 | 蒟蒻 |
エネルギー(100gあたり) | 7kcal |
糖質量(100gあたり) | 0.3g |
こんにゃくとは、サトイモ科の植物・コンニャクイモから製造される食品です。こんにゃくが植物からできているとは驚きですね。
こんにゃくには黒こんにゃくと白こんにゃくがあります。生芋を原料とする場合は皮が入るので黒くなり、精粉(せいこ)を原料とする場合は白くなります。カロリーが低いのでダイエット中の食材としても人気があります。
スポンサードリンク
こんにゃくは妊娠中にオススメ食材!
こんにゃくは、妊娠中にもオススメの食材です!その理由は、こんにゃくに含まれる“食物繊維”や“カルシウム“にあります。
妊娠中の便秘に食物繊維
こんにゃくには、不溶性食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消に効果があります。妊娠中はホルモンバランスの関係で頑固な便秘になりやすく、便秘薬を飲まないとなかなか排便できないことが多いです。妊娠中でも飲める便秘薬には“酸化マグネシウム”などがあり、かかりつけの産科で処方してくれます。
妊娠中の便秘はなかなか手ごわいものですが、その対処法として 「食物繊維の多い食材を摂ること」 があります。
また、食物繊維を摂ることで腹持ちを良くし、妊娠中の体重増加を緩和させる効果もあります。食べづわりなどでつい食べ過ぎてしまい、体重が急増してしまった…!という時は、食物繊維たっぷりのこんにゃくを食事に取り入れてみましょう。
妊娠中不足しがちなカルシウム
妊娠中は、カルシウムが不足しやすいと言われています。葉酸のようにサプリで補う必要はありませんが、カルシウムは骨や歯の材料となります。
乳製品や小魚・大豆などに含まれる栄養素ですが、こんにゃくにもカルシウムが含まれています◎その量は意外と多く、牛乳の1/3に値します。
スポンサードリンク
こんにゃくに多く含まれる主な3つの栄養素
こんにゃくは低カロリー食材というイメージがありますよね。こんにゃくはほとんどが水でできていますが、食べ応えのある食感と、食物繊維のおかげで満腹感が得られます。
食物繊維は便秘に効果的で、コレステロールを吸着する力もあります。まさしくダイエットにぴったりですね。また、セラミドも多く含み、肌の健康を保ちます。
- 食物繊維:食物繊維は、植物の細胞壁を構成する、人間の消化酵素では消化できない成分とされています。食物繊維は、植物しか作り出すことしか出来ず、水に溶けるか溶けないかで種類が分かれます。人間の腸内環境を整える免疫力改善等の働きがあります。
- マンナン:マンナンは、グルコマンナンとも呼ばれ、グルコースとマンノースが直線に結合した水溶性の多糖類です。こんにゃくに含まれており、人間の消化酵素で消化できないので大きな特徴です。水を吸ってかさが増えるため満腹感を与えます。便秘や血糖値を安定させコレステロール低下にも効果があるとされています。
- カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
スポンサードリンク
妊娠中でも安全おいしいこんにゃくのおススメレシピ
妊娠中にこんにゃくを食べるには、どんなレシピがあるのでしょうか?妊婦さんでも安心して食べられるオススメのこんにゃくレシピをご紹介!栄養たっぷりなので是非お試しください♩
豚汁
こんにゃくは味を染みこませることで、とても美味しくなるので是非豚汁にして食べてみましょう。豚肉や根野菜をたっぷり入れれば、1杯でも栄養価満点です◎ 妊娠中に必要なビタミンBが豚肉にはたっぷり含まれています。根野菜にも食物繊維が豊富に含まれるので、便秘解消に効果的です。
田楽
こんにゃくの味は淡白なので、濃い味の味噌で味付けすることで美味しくいただくことができますよ◎
妊娠中に食べたい食材・控えたい食材・食べてはいけない食材60選まとめ
妊娠中にどの食材を食べればよいのか?どの食材を控えれば良いのか?というのは非常に気になるところです。代表的な60食材でまとめました。
妊娠中に積極的に摂りたい食材
妊娠中に積極的に摂りたい食材には、どんなものがあるのでしょうか?その食材が含む、妊娠中に摂りたい栄養素とあわせてチェックしてみましょう!
- 豚肉 …たんぱく質+ビタミンB群
- 鶏肉 …たんぱく質
- 牛肉 …たんぱく質+鉄+亜鉛
- 青魚 …DHA・EPA
- 鮭 …たんぱく質+ビタミンB6+ビタミンD
- ぶり …鉄
- かつお…鉄
- 白身魚…たんぱく質
- 貝類 …鉄+亜鉛
- 桜エビ…カルシウム
- 卵 …たんぱく質
- ブロッコリー…葉酸+カリウム
- 青菜 …葉酸+鉄+カリウム+カルシウム
- ヨーグルト …たんぱく質+カルシウム
- 納豆 …葉酸+ビタミンE
- 大豆(大豆製品) …たんぱく質+鉄+ビタミンE+カルシウム
- いちご …葉酸
- アボカド …ビタミンE+カリウム
- トウモロコシ …葉酸+ビタミンE
- グリーンアスパラガス …葉酸
- 枝豆 …葉酸
- そら豆 …葉酸
- トマト …カリウム
- もずく …ミネラル+食物繊維
- きのこ …食物繊維+ビタミンD
- 切り干し大根 …食物繊維
- もち麦 …食物繊維
妊娠前から必要と言われている葉酸やビタミン類、妊娠中に不足しがちな食物繊維やカルシウムなどのミネラル類を補える食材には、上記のようなものがあります。
これらの食材を妊娠中の食事にバランス良く加えることで、ママの体や胎児の発育に良い効果をもたらします。妊娠中は食べ物の嗜好が変化することもありますが、できる範囲で色々な食材を食べるようにしましょう!
スポンサードリンク
妊娠中に少量に控えたい食材
妊娠中の食事は栄養素のバランスが大切ですが、中には控えておくべき食べ物がいくつかあります。食中毒リスクや、食べると胎盤を通じて胎児に届き、成長に悪影響を及ぼすものなど様々です。妊娠中に控えたい食材について、確認していきましょう。
食中毒や感染症のリスクのあるもの
- お刺身
- 生卵
- ローストビーフ
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- 肉・魚のパテ
メチル水銀を含むもの
- 金目鯛:1回80gを週に1度まで
- メカジキ :1回80gを週に1度まで
- メバチマグロ:1回80gを週に1度まで
- 本マグロ:1回80gを週に1度まで
- エッチュウバイ貝:1回80gを週に1度まで
- くじら:1回80gを週に1度まで
- きだい:1回80gを週に2度まで
- インドマグロ:1回80gを週に2度まで
- マカジキ:1回80gを週に2度まで
- くろむつ:1回80gを週に2度まで
ヨウ素・ヒ素を含む食べ物
- 昆布 :1日1回少量
- ひじき:小鉢2杯程度を週に2度まで
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む主な飲み物と、100mlあたりのカフェイン量は下記となります。
- コーヒー …約60mg
- 紅茶 …約30mg
- 緑茶 …約20mg
- ほうじ茶 …約20mg
- ウーロン茶 …約20mg
- ココア …約10mg
糖分を多く含むお菓子やジュース
糖分を多く含むお菓子や、甘いジュースなども妊娠中には控えたい食べ物です。甘いものを過剰摂取することで、妊娠前は糖尿病を持っていなくても妊娠期間中に糖尿病を発症することがあり、『妊娠糖尿病』と呼ばれています。
より多くの栄養を胎児に与えようとする体の自然な働きと考えられていますが、妊娠糖尿病になると胎児に合併症が出る危険性があります。
ビタミンAを多く含む食べ物(妊娠初期)
“動物性ビタミンA”を妊娠初期に摂取し過ぎると、胎児の形成異常の原因となると言われています。ビタミンAを多く含む食べ物には、下記のようなものがあります。
- レバー
- うなぎ
- あなご
塩分を多く含む食べ物
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、『妊娠高血圧症候群』という病気になることもあります。この病気を発症する確率は、妊婦さん20人に対し1人と言われており、妊娠中の食生活が原因で引き起こされます。
妊娠34週(妊娠9ヶ月)未満で引き起こした場合は重症化リスクが高く、胎児発育不全(赤ちゃんが育たない)・常位胎盤早期剥離(赤ちゃんに酸素が届かない)・胎児機能不全(赤ちゃんの状態悪化)となる可能性があります。酷い場合は胎児の命に関わることもあるので、食事には注意が必要なのです。
妊娠中に食べてはいけない食べもの
- 生肉(ローストビーフ・ユッケ・馬刺し・お刺身・パテなど)
- アルコール
スポンサードリンク
まとめ
この記事をまとめると
- こんにゃくは妊娠中にもオススメの食べ物!
- こんにゃく含まれる食物繊維:便秘解消効果や妊娠中の体重増加防止にも!
- こんにゃくに含まれるカルシウム:歯や骨の形成をサポート!
こんにゃくには、妊娠中に必要な食物繊維やカルシウムなどが含まれています。妊娠中に起こりやすい便秘解消にも効果があるのでぜひ食事に取り入れてみましょう!体重増加にも効果的なので、妊娠中少しダイエットしたい時にも重宝しますよ♩
スポンサードリンク